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のほほん書斎(日高茂和)

タウンゼント ハリス

2020年の読了第一号はタウンゼント ハリスについての事跡著書でした。幕末の1858年に結ばれた日米修好通商条約の交渉過程が主な内容となっている。
けっして恫喝に屈した弱腰外交で結ばれたものでなく、日米双方が国情や国際情勢を背景に粘り強く賢い交渉を重ねて結ばれた条約であることが理解できた。
海外諸国が日本に求めたのは「蒸気機関」が世界の常識を変えてしまっていることをわかってもらうことであったり、国家防衛を想定した日米同盟の基礎がこの条約の段階で築かれていたことなどは興味深かった。
移動や通信といったテクノロジーの進化が世界を変え続けている今日を生きるものとして、交渉にあたった幕臣やハリスの動きが昨日のできごとのように思えて親しみをおぼえた。
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