近所の図書館に行って静かな時間を過ごしていると、学習エリアに新聞を持ち込んだ推定古希老がバサッバサッと耳障りな音を立てて数ページを騒がした後に電話の着信音しばし。「何ね?何ね?もしもし、もしもし(電波状態が悪いらしい)俺や、市内におる。もしもし、もしもし、何ね、用のあるけん電話したとやろが、うん、うん、うん」と友好的とは思えない会話が轟く。畢竟ヨメか子供に叱られる要件でもあったのだろう。通話後バサッバサッバサッと手荒く新聞をめくる音がして私に蔑老の日を制定させた人生の先輩は去っていった。