当事者の新入生にメッセージを送る。
前略・後輩諸君
高校の時に出会った教師との関係が今も私を動かし続けている。
五島出身で、担任でも受け持ちでもないのに目をかけてくれた山村先生と川口先生へのご恩を終生忘れることはないだろう。
このお二方は残念ながら霊山へ旅立たれたが、今の私を形作ってくださった。
国語の坂本先生の影響で、その後の進む道が決まったのかもしれない。
この件の新入生の諸君、このたびのことで、けっして教師全員と五島高校を誤解しないでほしい。
幕末に、日本中でもっとも早く世界のなかの日本のおかれた状況の変化に対応するための海に向かっての「砲台場」をもつ城郭跡に建つ母校に誇りを持って通ってほしい。
この先、私も君たちも数多くの大きな苦難に出会うことだろう。
大時化(おおしけ)はそう長くは続かない。
多少時化ている海に乗り出すくらいが運試しの気合が入るものだ。
私たち五島の人間は、海を越えなければ新しい世界に出会うことができない。
だからこそ好奇心と冒険心に満ちた人が多いのだろう。
それは、まだ見ぬ景色へのあこがれの心でもある。
何かにあこがれて、何かを夢見るのはいいものだ。
そのあこがれと夢を形にする基礎をつくる大事な時をあの城跡で過ごすのはいいものだ。
たまに、やりきれないことがあるときには、東台場から、大砲を撃つように大きな声で叫んでみるとよい。
きっと、自分の持つエネルギーの大きさに、驚きをもって気づくはずだ。
ぎばれ、後輩たちよ。
《以下は昨日長崎新聞HPから採録コピーした記事です》
新入生21人に3時間正座 五島高教師、女生徒へ不適切発言も
県立五島高(前田功校長)の新入生を対象としたオリエンテーションで、教師が身なりに乱れがあったとして生徒21人を約3時間にわたり正座させ、一部の女子生徒に「男の気を引きに学校に来たのか」との趣旨の発言をしていたことが9日、同校などへの取材で分かった。同校は「長時間の正座は指導目的を外れ、無用な苦痛を与えた。女子生徒への発言も不適切だった」として8日の入学式後に対象生徒と保護者に謝罪した。
同校によると、校内のホールで3日、新入生200人を集め、高校生活について指導するオリエンテーションを開き、20人近くの教師が身なりも検査した。教師たちはまゆ毛をそって細くしたり、長髪を結んでいないなどの理由で問題視した生徒23人のうち足が悪い生徒などを除く21人に板張りのステージで正座し、反省文を書くよう指示した。
生徒たちは全員が反省文を書き終わるまでの約3時間、提出する際などを除いて正座を続けたという。同校は「教師の予想以上に反省文の完成に時間がかかった」と説明している。
一方、生徒指導担当の男性教師が、身なりが乱れているとして複数の女子生徒に「男の気を引きに来たのか。そんなつもりで高校に来たのではないだろう」などと発言。同校は「不快に思われる発言だった」としている。
県教委高校教育課は「報告は受けているが、細部を確認して対応したい」としている。
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