有田で維新期の輸出喫茶具と武雄の古陶の二つの特別展を見るとともに、川沿いと裏路地で石垣を眺めるのを楽しんだ。 陶器にも石垣にも往時の職工の魂の輝きを感じた。 川には陶片や ハマやトチンと呼ばれる窯道具、そして近代の有田の産物のひとつである碍子のかけらなどが沈んでいる。 ハマや陶片は波佐見焼の川でも見られる、やきもの産業の町の独特の景色だ。