写真の茶碗はダイビングをする友人が長崎港の香焼で引き揚げたものです。
江戸中期より波佐見で大量に焼かれ、庶民が磁器碗でモノを食べるという食文化の変化に大きく影響を与えたもので、通称「くらわんか碗」と呼ばれている茶碗の典型的なものです。
この名まえの由来は、はじめに書いた大阪枚方で「くらわんか舟」で使われたことで日本中に知られるようになったものなのです。
現在私たちが商っている波佐見のやきものは、その時代に大量生産を確立した伝統のうえにあります。
いわば、いつの時代も庶民の暮らしとともにある、庶民の味方であるわけです。
それにしても、海底に眠っていたくらわんか碗は、どうしてそこにあったのかをいろいろと想像すると、いろんな物語が浮かんできます。
さて、この茶碗はかなり楕円形に変形していました。
これについての物語は、次回また書きますね
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