黒沢映画の七人の侍の印象に残ったシーンに、農村防衛を引き受ける際に食い詰め侍のリーダー格の勘兵衛が百姓たちから謝礼としてもらう飯を手に「この飯、おろそかには食わんぞ」と言う場面がある。
今日出会った光景に「この飯、おろそかには食わんぞ」という農産物への感謝の気持ちが湧いた。
先日大雨警報発令中だったが用があり外に出た時に数か所で農業用水路の水門の調整をしている人たちがいた。もちろん雨に濡れながらである。
自宅からの徒歩圏内には川や堤から引き込んでいる水路が何か所かあるが、一年中一定の量が流れているのを不思議に思っていたが、それぞれの地域の人たちが天候により門扉の開閉を調節していたことを知った。お米をご飯としていただけるまでには食べるだけの人が知らないさまざまな苦労があることの一端を知った。