幾人もの恩人と慕う人たちと出会えて六十年近い日々を送れることがとても有り難くいとおしい。 社会人になってからの恩人のなかの大恩人の急逝を経験し、幾たびも落涙しつつそう思っている。 恩ある人たちのことを思い出しながら、高校生の頃の恩人が教えてくれた音楽を聴きつつ盃を重ねている。