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のほほん書斎(日高茂和)

HUSH-A-BYE (CD) 「板橋文夫聴きなおし」

板橋文夫さんの足跡をたどるシリーズ 「板橋文夫聴きなおし」

今回は1978年録音の

「 HUSH-A-BYE 」

について一言レビュー。

森山威男のリーダーアルバムだ。


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山下洋輔トリオの「怪物ドラマー」としてマスコミ露出も多く、その名を知られた

森山威夫カルテットのピアニストとしての参加アルバムだ。

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まず、余談から。

数年前、森山威夫さんのコンサートに行った時に、森山さんが当事を振り返って語った、

「音楽監督の板橋文夫があのバンドのリーダーと言ってもいいような役割を果たした」

という言葉に、ファンとして涙を流したことを思い出す。


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このアルバムの中で、特筆すべきは板橋文夫作曲の冒頭の曲

「サンライズ」

である。

太陽が炎を揺らしながらゆっくりと大地の果てより登り来る興奮が描写されているかに感じられる。

興奮のピークのアドリブ・ソロでは板橋文夫が太陽の化身となって燃え上がる。

不世出の表現者の面目躍如が記録されたアルバムである。
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