明日はいよいよドラフト会議。
ロッテの1位入札は早実・清宮が濃厚だが、当日履正社・安田にシフトの可能性も。
清宮に行くなら、行くからには当てて欲しいけど、安田の一本釣りでも全く問題無いわ。
指名人数は不明。
戦力外で10人切って井口が引退、ダフィーが退団したから、12人も減っている訳で、最少でも6人+育成2人は獲らないと2軍の試合も出来ない惨状な訳だ。
もちろん本音では8人+育成5人とか獲って欲しいけど、今年は下位に行くほど人材が不足するので、トライアウトやテストで人数合わせる事になるだろうけど。
肝心な指名順は最下位に沈んだ事でウェーバー1巡目。
2位を一番に選択出来るので、上手く行けば高校生の逸材2人か、高校生の逸材+即戦力投手を獲れる訳だ。
中後、川満、田中が戦力外、南昌が良い時と悪い時がはっきりしていて、吉田が田村の控え止まり、関谷は1軍の戦力になり切れていない…と、2位指名選手が有効に機能していないので、ここは例年以上に重要だわ。
井口新監督の意向がどの程度反映されるのか、そもそもその意向がどういうものなのかも分からないけど、今年も希望を含めて予想してみる。
1位…清宮幸太郎/早稲田実業高/内野手(一塁手)/右投げ左打ち/184センチ/100キロ
ご存知高校通算111本の怪物スラッガー。
ファウルゾーンが広い上に風に左右されるため、打者にとっては不利なマリンを本拠地にしているとはいえ、落合退団以来30発を打てる和製スラッガーが全く育っていない球団。
竹原・大松・井上と大学・社会人からスラッガーを獲得したが、チームを支える不動の四番にはなれず。
高校卒でじっくり将来の主軸を育てたい。
一塁手である事や、ここぞの試合で打ってない事はマイナスポイントだけど、まあ、親会社の意向もあるから、話題性も含めてかなりの確率で指名するだろうね。
指名するのであれば、是非とも引き当てて欲しい。
1位…安田尚憲/履正社高/内野手(三塁手)/右投げ左打ち/188センチ/92キロ
「東の清宮、西の安田」と並び称される高校生スラッガー。
サードの守備はまだまだだが、高校通算65発と長打力は折り紙付き。
一昨日までなら競合覚悟で清宮に特攻の気配濃厚だったけど、ここに来て井口新監督を交えたスカウト会議で安田を一本釣りの可能性も出て来た。
木製バットへの対応に不安を残した清宮・中村に対し、U-18ワールドカップでも結果を出したのが好材料。
オリ・T‐岡田、ヤク・山田と卒業生が少ない割にはプロで大成する選手を輩出する履正社なので、当然将来性・伸び代を期待したい。
1位…中村奨成/広陵高/捕手/右投げ右打ち/182センチ/77キロ
今夏の甲子園で大会記録を塗り替える6本塁打、17打点、43塁打、タイ記録となる19安打を放った強肩強打の高校ナンバーワンキャッチャー。
大学・社会人を含めても捕手としてはナンバーワンという評価。
高校通算は44本だが、甲子園でも秀岳館の川端・田浦など、全国レベルの投手から打っているのも評価が高い。
ドライチじゃないと獲れない事、田村がいる事、伊東監督の退任でキャッチャーの指名優先順位が下がっている事もあり、ロッテの指名は薄いか…。
本社は清宮欲しがるだろうけど、公式戦、それも甲子園の大舞台で打ってるのはポイント高いよね。
ただ木製バットの対応に不安を残すのは気がかり。
あとロッテにはすでに中村奨吾がいるのも困り者。
広島の入札が確定。
1位…田嶋大樹/JR東日本/投手/左投げ左打ち/182センチ/77キロ
MAX152キロ。
高校時代も上位候補とされた社会人ナンバーワンサウスポー。
細かなコントロールで勝負するタイプではないものの、ボールの伸びと切れが素晴らしい。
まさに実戦向きな勝てる投手だわ。
好投手が揃った去年でも入札は確実という存在だったけど、上位候補の少ない今年はさらに価値が高まり、オリの入札が確実、そして噂通り西武もシフトチェンジで入札へ。
こういうピッチャーをパリーグのよその球団に獲られると、ロッテは向こう5年以上完全なお得意様にされちゃうよね…。
そのボール振っちゃ駄目だって何度も注意してるのに振っちゃうから。
セリーグの球団に何とか阻止してもらいたいわ。
1位…東克樹/立命館大/投手/左投げ左打ち/170センチ/78キロ
MAX152キロ。
上背は無いがコントロールが水準以上で変化球の種類も豊富。
永野チーフスカウトが「左ではトップレベル。オープンステップ気味で体ごと向かってくる感じだから、右打者は打ちづらいだろうね」と評価。
外れの外れは無理だけど、左が欲しい球団が田嶋で競合した場合、外れ1位なら残ってる可能性はあるね。
清宮を外して、中村・安田・田嶋・鈴木博志が入札済みだった場合は、当然外れ1位の最有力候補だわ。
ヤクルトの外れ1位候補。
1位…鈴木康平/日立製作所/投手/右投げ右打ち/185センチ/88キロ
MAX152キロ。
千葉明徳から国際武道大という地元選手。
高校時代から148キロの速球で注目された大型右腕。
細かった大学時代に比べてガッシリとした体格となり、速球を150キロ台に乗せ、万年指名漏れからついに押しも押されもせぬ盤石なドラフト候補に名乗りを上げた。
大型投手で150キロを投げられるが、コントロールも良いのが素晴らしい。
地元の逸材だから喉手で欲しいけど、入札はともかく外れ1位は確実。
清宮を外して、安田や東が指名済みの場合は鈴木の獲得を目指したい。
1位…鈴木博志/ヤマハ/投手/右投げ右打ち/181センチ/90キロ
MAX157キロは今年のドラフト候補生で最速。
速球派だがコントロールに破綻が無いのが○。
ロッテのスカウトが好きそうなピッチャーだけど、清水直や酒居をスピードで上回り、1年目から二桁が狙える逸材。
クローザーもこなせそう。
ただ清宮を回避した球団の入札が確実で、清宮を外した後では残っていないか。
中日が入札で狙っている情報有り。
1位…石川翔/青藍泰斗高/投手/右投げ左打ち/179センチ/82キロ
MAX151キロの高校ナンバーワン投手。
コントロールに難があるので楽天・藤平みたいに1年目から投げられるとは思わないけど、制球難さえ克服出来れば2年目には1軍、3年目には5勝、4年目には二桁勝てるピッチャーになっててもおかしくなないね。
まあ、その制球難を克服するのが容易じゃない訳だけど…。
結局のところ、大嶺が未だに1軍の戦力になり切れてないのも入団時からの課題である「コントロールが悪いから」だよね。
一番良いのは「短所を削って長所も伸ばす」事だけど、実際にはそう上手く行かないから「短所に目を瞑っても長所を伸ばす」ケースになる訳だけど、ロッテの場合「短所は多少削れたけど、長所の方を大きく削ってしまった」というパターンが多過ぎるよね。
「150キロのストレートが投げられる」⇒「コントロールが悪くてストライクが入らない」⇒「コントロールを良くしろ」⇒「ちょっとコントロールが良くなる」⇒「その代償としてスピードが10キロ落ちる」みたいな。
ちょっとコントロール良くなったけど、140キロしか投げられないんじゃ意味無いんだよね。
何とかならんものか。
2位…増田珠/横浜高/外野手/右投げ右打ち/181センチ/83キロ
清宮に次ぐ関東ナンバーツースラッガー。
高校通算33発と長打力は清宮(111本)・安田(65本)・中村(44本)・村上(52本)に劣るが、守備範囲の広さ・肩ともに高レベルなので、守備でも貢献出来るのが大きいし、上で伸びる選手が多い横浜ってのも大きいよね。
右打ちの高校生外野手は補強ポイントなのと(脇本が戦力外だから左打ちもだけど)、清宮・安田が左バッターなので、右打ちなのもナイス。
まあ、ロッテは清宮・安田・増田の誰が1軍に上がっても、結局主軸を打っているのは外国人なので、長打力があれば左右関係無く欲しいけど。
子供の頃からのロッテファンという事なので、2位でいの一番に狙いたい。
2位…村上宗隆/九州学院高/捕手/右投げ左打ち/187センチ/95キロ
高校通算52発。
ロッテのキャッチャーには.337でパリーグの盗塁阻止率首位を奪還した田村がいるので、捕手は喫緊の課題ではないけど、田村と5歳差なのと、左打ちなので田村と棲み分けは可能。
伊東監督の退団によって常勝軍団を支えた名捕手のDNAを受け継ぐ事は出来ないので、リードで田村を超えるのは中々難しそうだけど、この長打力は三塁や外野に転向してでも生かしたいところ。
2位…西村天裕/NTT東日本/投手/右投げ右打ち/176センチ/92キロ
MAX154キロの速球派右腕。
学卒2年目で今年ドラフト解禁という、ロッテスカウト陣の大好物ドラフト候補。
鈴木康平は入札が無くても外れ1位で消えるだろうけど、西村は2位でも残ってそうだけどね。
2位…宮本丈/奈良学園大/内野手(遊撃手)/右投げ左打ち/181センチ/80キロ
大学ナンバーワン内野手との呼び声も高い俊足巧打の遊撃手。
同じ小坂タイプの源田を西武に浚われているので、増田が指名出来ない場合は優先したい。
いや、俊足巧打タイプの選手はもういらないって言いたいところだけど、三木以外のショート(中村・平沢・大嶺弟)の守備に泣かされているので、本職のショートを獲って内野の守備を引き締めたいっていうのも本音なんだよね。
平沢と同じ左打ちなのはロッテとしてはマイナス要因だけど、高校が履正社なのはプラス要素だね。
阪神が上位で狙っている模様。
2位…岩見雅紀/慶應大/外野手/右投げ右打ち/187センチ/107キロ
秋季リーグ戦で打棒が爆発し、評価が急上昇した六大学のスラッガー。
右打者だし飛距離はすごいけど、入団時に100キロオーバーは評価の分かれるところ。
長打力のある選手は喉から手が出るほど欲しいけど、ただのデブで終わるか、動けるデブなのか…。
最近プロで活躍する選手が少ない慶應なのも微妙。
楠本同様、1位で清宮か安田、2位で増田か宮本を獲った場合は無いだろうけど、1位で入札清宮・外れで安田、2位で西村を獲った場合、あるいは外れ1位で東・鈴木康平のどちらか、2位で増田を獲った場合は、3位に残っていれば指名か。
3位が36巡目指名だから残ってなさそうだけど。
でも2位は増田に行って欲しいよね。
縁無いか。
春の評価なら3位でも残ってたはずなんだけど。
3位…田中俊太/日立製作所/内野手(二塁手)/右投げ左打ち/180センチ/83キロ
広島・田中広輔の弟。
鈴木大地と4歳差なのでポスト鈴木大地としては薹が立ってるけど、兄がプロの世界で結果を出しているのは好材料。
3位…藤岡裕大/トヨタ自動車/内野手(遊撃手)/右投げ左打ち/178センチ/77キロ
亜細亜大時代にプロ志望届を出すも無念の指名漏れ。
バンク・今宮に匹敵するほどの強肩に東都通算104安打の巧打を併せ持つ。
シュアなバッティングは社会人2年間でさらに磨きがかかった。
指名漏れした時は亜大との雪解けが出来なかったと思ったので、今年狙いたい。
左打ちなのは平沢と被るけど、右打ちの三木・中村とは棲み分け可能だし、三遊間の深い当たりをアウトに出来る肩は魅力だわ。
オリが上位で狙っている模様。
3位じゃ無理か。
3位…高橋遥人/亜細亜大/投手/左投げ左打ち/180センチ/78キロ
MAX151キロ。
現状ではスピードは互角でも、コントロールで一段も二段も上回る東に水を空けられたが、体が大きい分、将来性ではどうなるか分からんね。
ただ宗接の指名で小池の入団拒否以来絶縁状態だった亜細亜大学とついに雪解けしたので、亜大の左腕と言えばロッテファンには負のイメージだけど、高橋の獲得で負の歴史に終止符を打ちたい。
3位…楠本泰史/東北福祉大/外野手/右投げ左打ち/180センチ/77キロ
慶應・岩見を押さえて大学ジャパンの4番を打ったスラッガー。
飛距離で岩見に劣るが、守備・走塁面で上回り、こちらは左打ち。
レフトは角中がいるので、レフトしか守れない岩見よりセンターを守れる楠本の方がロッテのニーズには適ってるけど、岩見の飛距離は魅力だし、中々難しいね。
1位で清宮か安田、2位で増田か宮本という風に、1位・2位で野手を獲った場合は指名無いだろうけど。
4位…金久保優斗/東海大市原望洋高/投手/右投げ左打ち/180センチ/72キロ
昨夏の千葉大会では島がリリーフに回り、金久保が先発する事も多かった様に、コントロールに難のあった島よりもゲームメーク能力で上回った。
だが今春選抜で218球を投げた影響で夏の千葉大会までノースロー。
千葉大会で復活したが四球連発でコントロールに不安を残す結果に…。
順調に育てば島を上回る2位もあった逸材だけど、コントロールの悪さが評価を下げそう。
木更津総合・山下、専大松戸・川上からホームランを放つなど、打撃センスは傑出。
将来のライト・センター候補として獲得しても良いか。
広島・丸クラスになれるかも。
4位…桜井周斗/日大三高/投手/左投げ左打ち/178センチ/80キロ
ピッチャーとして清宮や安田を抑えた実績を持つがコントロールが不安。
現時点では打者としての評価。
もちろん左だから投手で大成してもらいたいけど、この打撃センスを生かさない手は無いね。
寺本や柳田も入団即野手転向だったら打者として結果残せたかも知れないし。
プロであまり伸びない日大三なのはマイナス要素。
4位…平良海馬/八重山商工高/投手/右投げ左打ち/173センチ/80キロ
上背は無いがMAX154キロの剛速球は高校時代の大嶺兄以上。
打撃センスも出色な二刀流候補。
今夏は初戦敗退で肩を消耗しなかった事も好材料だが、心配なのはロッテにも蔓延する沖縄人気質。
大嶺兄1位、大嶺弟3位、伊志嶺1位、川満2位だから、3位以上で指名した選手が結果を残せてないんだよね。
プレッシャーの無いぬるま湯体質のロッテに沖縄人気質を持ち込まれたんじゃ、そりゃ気合い入れて練習せんわな。
大成した時のスケールはすさまじいから、ポテンシャルからしたら上位候補だけど、育たなかった時のリスクを考えると4位か。
沖縄人じゃなければ3位で欲しいけど…。
ハムが3位で指名して、二刀流で大成した日には目も当てられんけど…。
4位…山崎剛/国学院大/内野手(二塁手)/右投げ左打ち/172センチ/72キロ
諸積スカウトが「スピードがあるし、守備はすぐに通用する」と評価。
俊足巧打タイプと言うほどに脚力がある訳ではないが、ミートの上手いバッティングセンスが○。
チーム事情としてはショートを守れる宮本・藤岡を優先するので、宮本か藤岡のどちらかが獲れたら指名は無いだろうけど、鈴木大地と5歳差だし、獲って損は無い選手。
4位…谷田成吾/JX‐ENEOS/外野手/右投げ左打ち/183センチ/93キロ
慶應時代は六大学を代表するスラッガーだったが、東大の弱体ピッチャーを打って嵩上げした成績…という評価で無念の指名漏れ。
社会人では名門のJX‐ENEOSに入社し、2年間でまずまずの結果を出した。
本人は4位じゃ不満だろうけど、3位でピッチャー獲りたいので、4位で我慢して欲しい。
4位…宮台康平/東京大/投手/左投げ左打ち/178センチ/84キロ
人呼んで〝東大史上最高のピッチャー〟。
左でMAX150キロは話題性抜きでもドラフト上位候補だったが、故障で評価がガタ落ち。
今秋持ち直して東大に勝ち点をもたらした事により、再び上位候補に返り咲いた。
でも2位で獲った田中が3年で戦力外になった事を考えると、国立大の選手を上位指名するのは怖いよね…。
本社サイドは話題性で欲しがるだろうけど、正直、今のチーム事情じゃ3位以上は失敗出来ないので、4位で残ってたら指名しよう。
4位…高橋礼/専修大/投手/右投げ右打ち/187センチ/80キロ
長身のアンダースロー。
専大松戸から専修大学という地元選手。
希少価値の高いアンダースローは渡辺俊介(元ロッテ)・牧田(現西武)と当たればでかいけど、下敷領(元ロッテ)は芽が出ず。
山中(現ヤクルト)と青柳(現阪神)も一軍で投げられてるから、打ち辛いのは確かだけどね。
スピードは140キロ台で渡辺俊・牧田を上回るがコントロールが課題。
牧田で味を占めた西武が3位ぐらいで来るかも知れないけど、ロッテとしては4位で残っていたら指名したい。
5位…村上海斗/奈良学園大/外野手/右投げ右打ち/189センチ/90キロ
投手から野手に転向。
50メートル5.8、遠投110メートルと身体能力は高いが、バッティングがとにかく粗削り。
当たれば飛ぶんだろうけど、当たらない事にはどうにもならないね。
下位指名で獲得し、数年かけてじっくり育てたいけど、2軍のコーチ陣がスラッガーを育てた事が無いのが何とも…。
5位…北川利生/日本通運/内野手(三塁手)/右投げ右打ち/178センチ/85キロ
社会人を代表するスラッガー。
守備はウチの中村に比べて特別秀でている訳では無いけど、肩は上か。
5位…小久保気/四国学院大/投手/右投げ左打ち/178センチ/78キロ
名前の読みは「きよし」。
MAX148キロ。
今春の大学選手権では強豪・東北福祉大をスミイチ完封。
九産大戦ではサヨナラボーク。
ロッテが好きそうなピッチャーかと。
5位…宮川哲/上武大/投手/右投げ右打ち/178センチ/78キロ
抜きん出た剛速球も高さも緻密なコントロールも無いけど、全部が良い有吉タイプの右腕。
上武大からは加藤と三木が戦力になっているので、ピッチャーも戦力に加えたい。
6位…笠松悠哉/立教大/内野手(三塁手)/右投げ右打ち/181センチ/85キロ
六大学を代表するスラッガー。
高校が大阪桐蔭なので、プロで伸びるんじゃないか…という期待も込めて。
6位…綱脇慧/花咲徳栄高/投手/右投げ右打ち/180センチ/80キロ
読みは「つなわき・すい」。
慧は「すい」とは読まないけどね。
夏の甲子園を制した花咲徳栄のエース。
背番号1は同僚の清水に譲っても、先発として試合を作ったのは綱脇だからね。
その清水が速球派投手なら、こちらは技巧派。
スピードは140キロ出るか出ないかだけど、ベースの上でボールの出し入れ出来るコントロール持ったピッチャーは希少。
ロッテに入団した事により、150キロのピッチャーが少々の制球力アップと引き換えに10キロもスピード落ちるなら、最初から140キロでもコントロールの良いピッチャーを獲りたい。
左右の違いはあるけど、右の成瀬として将来のエースに名乗りを上げたい。
もちろん一発病は発症しちゃ駄目だよ。
6位…植田拓/盛岡大付属高/外野手/右投げ右打ち/165センチ/75キロ
高校通算62発。
小柄だが長打力を秘める。
身長を理由に中位指名は見送られると思うけど、下位で指名して大輪の花を咲かせたい。
6位…西浦颯大/明徳義塾高/外野手/右投げ左打ち/178センチ/70キロ
名前の読みは「はやと」。
バッティングはまだまだ粗削りだが、守備・走塁に秀でた外野手。
左打ちだが、2位で増田が獲れない場合は狙いたい。
育成枠…河野成季/鳴門渦潮高/投手/左投げ左打ち/176センチ/72キロ
名前の読みは「なるき」。
サウスポーだがスピードも135キロ出るかどうかなので、ピッチャーとしてプロのレベルでは厳しい。
よって育成で獲得し野手に転向させたい。
その他千葉枠…伊藤翔/徳島インディゴソックス/投手/右投げ右打ち/175センチ/70キロ
高校が横芝敬愛という地元選手。
上背は無いが152キロの速球派右腕。
高校時代にプロ志望届を提出も指名漏れ。
そこからわずか1年で、今年の四国リーグで100%指名されるという逸材にまで成長を遂げた。
その他千葉枠…橋詰循/栃木ゴールデンブレーブス/投手/右投げ右打ち/190センチ/90キロ
出身は兵庫だが大学が千葉経済大と千葉に縁のある選手。
長身からMAX151キロ。
逆輸入右腕の藤谷は機能しなかったから角度(体格)とスピード(地肩の強さ)だけでは生き残れない厳しい世界だけど、長身投手は石川や二木みたいに当たるとでかいよね。
スピードはプロ入り後も伸びるけど、身長は伸びても2~3センチだから、180センチの選手が190にはならないし。
その他千葉枠…クリス/香川オリーブガイナーズ/内野手(一塁手)/右投げ右打ち/186センチ/95キロ
大学が中央学院大。
四国リーグを代表するスラッガー。
ポジションが一塁なのがネックだが、井口が引退、福浦も来年は引退、井上が殻を破れない…と考えると、井上と新外国人とのマッチレースに割り込む事は可能か。
清宮が獲れない時は下位で狙いたい。
こんなところか。
去年は近年稀に見る投手が大豊作だった年だけど、結果的にはロッテ・佐々木が4勝(7敗)、バンク・田中ジャスティスが0勝(1軍登板無し)、オリ・山岡が8勝(11敗)、楽天・藤平が3勝(4敗)、中日・柳が1勝(4敗)、DeNA・濱口が10勝(6敗)、広島・加藤が1勝(3敗)と、濱口が10勝をクリアした以外は、新人で二桁投手が複数名現れる様な事は起きず(ルーキーイヤーに限っての話だし、高校生はまだまだ結果出るの先だけど)。
ドラフト時点の評価で豊作とか不作の年ってのはあるけど、大豊作年であったとしても、必ずしもいきなりルーキーが球界を席巻する事は無い訳だ。
で、今年は去年に比べると小粒な年というか、平年を下回る凶作の年っていう評価だけど、高校生野手に限れば豊作なので、どうにか清宮・安田・中村・増田・村上の中から1人以上を確保したい。
ロッテの補強ポイントとしては、2011年以来6年振りに最下位に沈んだ現実を踏まえ、とにかく打力のアップ。
0点・1点・2点で投手を見殺しにした試合を何十試合見せられて来た事か。
とにかく打てない事には話にならんわ。
外国人はたまたまクルーズ・デスパイネクラスの長距離砲を獲れたとしても、他球団に引き抜かれて2~3年でいなくなるんじゃ根本的な解決にはならないので、1軍定着から7~8年はチームを引っ張ってくれる主軸バッターを育てよう。
蠱毒状態で良いから、長打力のあるバッターを掻き集めて、生き残った者にレギュラーを与える方式にして競争させよう。
結局のところ「選手層が薄い⇒どうせ俺にはポジションあるでしょ⇒競争する環境に無い」というぬるま湯体質だから、いつまで経っても好成績が一過性で、結果を出し続けられない清田や根元、岡田が優先して使われ続ける訳なんだよ(荻野貴もそうだけど、怪我があったので除外)。
しかも年齢的にはもう中堅どころかベテランの範疇だし。
いや、もちろん本人が努力してないとは言わんよ。
でも「ポジションは与えられるものじゃなくて、競争に勝ち抜いて掴み取るもの」っていう、他の球団が当たり前にやってる事が出来てないよね、現実問題としてここ何年も…。
オレは今江のFA流出は費用対効果を考えたら妥当だとは思うけど、「今江が残っていたら、今江以上の結果を出さなければレギュラーは掴めない」という気持ちでやるはずの選手が「今江がいないなら、黙ってても俺が優先的に使われるでしょ」という気持ちで野球をやってる気がするよね。
まあ、そこがロッテのぬるま湯体質たる所以って事なんだけど…。
しかし防御率も12球団最悪で、投手陣にも更なるレベルアップが必要な事も確か。
特に慢性的な左腕日照りをいい加減ケアしたい。
チェンが二桁勝ったり、藤岡が覚醒して先発で7~8勝したり、成田が二木みたいに一気にローテに入って来てくれたりすれば大分助かるけど、現実は難しいだろうしね。
もちろん右腕も涌井にFA流出の可能性があり不透明。
5勝11敗、防御率3.99の成績はともかく、25試合で158イニングを投げてくれたのは確かだからね。
ここを埋めるのは骨折れるね。
涌井が残れば涌井・石川・唐川・二木・酒居・佐々木・チェン・成田の中から6人で回すけど、抜けたらスタンリッジ・西野・藤岡・大嶺も入れた面子でのローテ争いになるか。
石川の復活は大前提だけど、二木と酒居、佐々木の上積みは絶対条件だね。
リリーフ陣は内・大谷・藤岡・松永・有吉の中継ぎ陣に、抑えの益田で開幕。
しかし益田が不安定さを露呈し、内が守護神に定着。
その内も年間通して働いた事が無いので、徐々に不安定な内容に。
大谷と松永も陰りが見えるし、中継ぎで生きる道を見出したかに見えた藤岡が全く機能せず。
田中靖・南昌が出遅れ、東條・土肥・高野・宮崎も結果を残せず、内がピンチを招いた試合を有吉が締めた事もあった様に、ルーキー・有吉におんぶに抱っこという結果に。
有吉を見付けて来たスカウトは優秀だけど、結局疲労が蓄積&相手球団の研究が進んで2年目のジンクスに陥る毎度毎度のパターンになるかも知れないから、どうしてもここは毎年ケアが必要になっちゃうよね。
つまり、野手陣も投手陣も、全てにおいて戦力が足りてないって事なんだね。
こうなると補強ポイントは
A:ローテに入れる即戦力のピッチャー(左の先発が全くの枯渇状態なので左が望ましい)
B:次世代を担う高校生ピッチャー(エースになれる素材であれば左右関係無く)
C:勝ちゲームを任せられるセットアッパー(出来れば左が望ましいが右も)
D:30本打てるスラッガー
E:高校生の外野手
F:高校生の内野手
G:6人しかいないキャッチャー
H:2割5分打てて、プロのレベルでも盗塁出来るレベルの、俊足巧打タイプの野手
I:どこのポジションでも良いので、守れて、打てる選手
こんなにたくさんある…。
過去2年のドラフトで大分改善されたはずなんだけど、今年、膿が全部飛び出したわ。
残念ながらと言うか当然と言うか、1回のドラフトでは到底埋まらんわ。
Aは涌井の衰えに歯止めがかからず、石川がWBCの影響で不調に陥ったら、ロッテの屋台骨を揺るがす事態に。
予定では佐々木が八面六臂の活躍を見せてくれるはずだったんだけど、そう上手くは行かなかった。
酒居がジョニー・清水直の系譜に連なるドラ2エースに飛躍を遂げる予感が。
同じポジションにいる関谷の立場が無いけど。
左の田嶋か東が獲れれば良いけど、野手を優先したら2位で残ってないしね…。
亜大・高橋も左だけど、制球難をロッテで矯正出来るかが未知数だわ。
Bは二木が1軍ローテに定着し、オールスターにも選出されたが、やはり涌井の流出を埋められる次代のエースが欲しい(例え残留してくれても衰えは顕著なので)。
3年目の成田が入って来てくれると左だし嬉しいんだけど、一気にローテ定着となるとね…。
左だし、地元だし、木更津総合・山下が欲しかったけど、プロ志望届を出さなかったので4年待たなきゃいかんしね。
Cは先発転向の西野に代わり、益田をクローザーに据えたものの、不調で中継ぎに配置転換。
内が代わってクローザーを務めたが、大谷の球威に陰りが見え、南昌が出遅れ、内の担当していた部分が埋まらなかった。
もちろんルーキーの有吉は頑張ってくれたけど、このポジションは過酷なんだなと、改めて再認識。
ここはいくらいても足りないね。
もちろん1年間通しで1軍にいた事の無い内にも疲労が見えたので、次世代のクローザー候補を取りたいわ。
鈴木(日立製作所)が候補だけど、1位で清宮か外れ1位で安田や東を獲ったら、もう2位には残ってないか。
Dは井上に夢を見る段階が過ぎたので、高校生野手を。
パラデスとダフィーが機能せず、結局泥縄のペーニャに長打力担当を託す結果に。
去年もナバーロを外したし、球団にスラッガーを見る目が無いのが痛いわ。
いや、クルーズとデスパイネは戦力になったけどさ…。
とにかく清宮・安田・中村・増田・村上の中から1人以上を絶対に獲ってくれ。
もちろん岩見や楠本、谷田辺りも狙って行こう。
いや、デスパイネが30発行かない訳だから、マリンで30本打つのは容易じゃないけど、要は150キロのストレートに力負けしない選手って事だね。
菊池雄星とか千賀には完全になめられてるでしょ。
「ロッテの非力なバッターじゃどうせ俺のストレート打てないでしょ」って。
ピッチャーライナーでアウトになっても良いから、「俺のボールを弾き返しやがった」って思わせてやってくれよ。
Eは年齢構成に加え、今年脇本を戦力外にしたので。
増田が外野手なので、獲れれば埋まるけど。
オレが買ってた作新学院・鈴木萌斗はプロ志望届出さなかったのが残念。
Fは外野もだけど、内野も平沢と香月が戦力になってくれないと年齢構成的に歪になっちゃうよね。
来年細谷が30歳(早生まれだから実際は31歳)、鈴木大地・高濱が29歳、三木・大嶺弟・大木が27歳、中村が26歳だから。
清宮はファーストだから改善にはならないけど、安田はサードなのでニーズに合うね。
もちろん長打力があるのでDの要件も満たせるし。
Gは寺嶋を切ったので6人しかキャッチャーがいなくなってしまった。
1軍・2軍に3人ずつ必要だけど、もし怪我したら終わりなので、1人は絶対必要。
でも今年のドラフトで田村を脅かすキャッチャー(2割5分打てて盗塁を3割刺せる)に確実になれるのは広陵・中村だけだね。
その中村は広島が入札で獲るから、村上が3位で残っていれば獲るだけか。
となると育成枠か、戦力外組からの補充で終わっちゃうか。
Hは西武・源田を見て「ああ、逃した魚は大きかったな」としみじみと感じた。
荻野貴がルーキーイヤーに故障せずに3割50盗塁を毎年の様に記録してくれていれば、こんな事で悩まずに済むんだけど…。
育成の岡田は当たれば儲けだから仕方無いけど、ドライチの伊志嶺が結果出してくれないのは、ロッテとしてはでか過ぎる誤算だわ。
Iに至ってはもう単純に願望だね。
魂の叫びだわ。
「どうにか打ってくれ」、「打てないなら、せめてピッチャーの足を引っ張らないであげてくれ」という…。
それだけ今年はヤバかった。
この悲惨なチーム状況を踏まえた上で、個人的な願望では
1位:安田(左の長距離砲)
2位:増田(右の長距離砲)
3位:高橋(本格速球派左腕)
4位:金久保(本格派右腕/左の長距離砲)※野手転向
5位:谷田(左の長距離砲)
6位:高橋(変則右腕)
7位:綱脇慧(技巧派右腕)
8位:植田(右の長距離砲)
とかがいい指名だと思うけど「その順位でその選手は無理だよ」のオンパレードか…。
増田はウェーバー巡が1番目だから2位でも残ってるだろうけど、高橋の3位は無理か。
逆ウェーバーだから36番目だし。
安田を一本釣り出来なかった場合、ドラフト戦略の見直しを図られるのもネック。
12球団1を誇る籤運の良さを発揮して清宮をゲットした上で、2位で鈴木、3位で高橋が残っているという
1位:清宮(左の長距離砲)
2位:鈴木(大型本格派右腕)
3位:高橋(本格速球派左腕)
4位:金久保(本格派右腕/左の長距離砲)※野手転向
こんな指名は虫が好過ぎるか。
清宮を外して、安田が指名済みの場合、即戦力投手にシフトするっていう情報もあるので、1位で即戦力投手の鈴木を獲る代わりに、2位・3位で野手を獲る
1位:清宮(左の長距離砲)抽選×⇒鈴木(大型本格派右腕)
2位:増田(右の長距離砲)
3位:岩見(右の長距離砲)
こういうパターンもアリか。
それとも単純に弱点を克服する意味で長距離砲⇒サウスポー⇒長距離砲⇒サウスポーを順々に指名して行く
1位:清宮(左の長距離砲)/抽選×⇒安田(左の長距離砲)
2位:高橋(本格速球派左腕)
3位:岩見(右の長距離砲)
4位:宮台(本格速球派左腕)
こんな指名はどうだろう?
上と同じで、岩見の評価が上がって来てるから、3位じゃ獲れなさそうだし、宮台4位は無理なんだろうけど…。
でも3~4位で指名するのにちょうど良い、使えそうなサウスポーがすごい少ないんだよね…。
やっぱ不作の年なのか…。
現実的なラインとしては
1位:清宮(左の長距離砲)/抽選×⇒安田(左の長距離砲)/指名済み⇒鈴木(大型本格派右腕)
2位:増田(右の長距離砲)
3位:桜井(左の巧打者)※野手転向
4位:高橋(変則右腕)
とかは交渉権獲得出来るだろうけど、結局バンクには一生追い付けないよね…。
全員野手で固める
1位:清宮(左の長距離砲)/抽選×⇒安田(左の長距離砲)
2位:増田(右の長距離砲)/村上宗隆(左の長距離砲)
3位:岩見(右の長距離砲)/藤岡(強肩の内野手)
4位:金久保(左の長距離砲)※野手転向/桜井(左の巧打者)※野手転向
5位:村上海斗(右の長距離砲)
6位:植田(右の長距離砲)
7位:クリス(右の長距離砲)
こういう極端な指名は無理か?
いや、無謀か。
野手を6人中5人指名(喜多・今江・辻・富永・丸山)した2001年のドラフトは、大成したのは今江だけだし、野手だけを指名するという2012年の広島は、鈴木誠也以外は現時点で成功とは言えないので、野手掻き集めりゃ良い訳じゃないけどね。
でも「本格派投手に軽く捻られる」、「強い打球を打てる選手がいない」という長年の課題を克服するにはこのぐらいの荒療治が必要か。
いや、やっぱり全員大型扇風機になったら目も当てられないし…。
まあ、明日の今頃には泣いても笑っても結果は出ているので、果報は寝て待とう。
3年Bクラスでも良いから、とにかくワクワクさせてくれる選手を獲って欲しいね。
ロッテの1位入札は早実・清宮が濃厚だが、当日履正社・安田にシフトの可能性も。
清宮に行くなら、行くからには当てて欲しいけど、安田の一本釣りでも全く問題無いわ。
指名人数は不明。
戦力外で10人切って井口が引退、ダフィーが退団したから、12人も減っている訳で、最少でも6人+育成2人は獲らないと2軍の試合も出来ない惨状な訳だ。
もちろん本音では8人+育成5人とか獲って欲しいけど、今年は下位に行くほど人材が不足するので、トライアウトやテストで人数合わせる事になるだろうけど。
肝心な指名順は最下位に沈んだ事でウェーバー1巡目。
2位を一番に選択出来るので、上手く行けば高校生の逸材2人か、高校生の逸材+即戦力投手を獲れる訳だ。
中後、川満、田中が戦力外、南昌が良い時と悪い時がはっきりしていて、吉田が田村の控え止まり、関谷は1軍の戦力になり切れていない…と、2位指名選手が有効に機能していないので、ここは例年以上に重要だわ。
井口新監督の意向がどの程度反映されるのか、そもそもその意向がどういうものなのかも分からないけど、今年も希望を含めて予想してみる。
1位…清宮幸太郎/早稲田実業高/内野手(一塁手)/右投げ左打ち/184センチ/100キロ
ご存知高校通算111本の怪物スラッガー。
ファウルゾーンが広い上に風に左右されるため、打者にとっては不利なマリンを本拠地にしているとはいえ、落合退団以来30発を打てる和製スラッガーが全く育っていない球団。
竹原・大松・井上と大学・社会人からスラッガーを獲得したが、チームを支える不動の四番にはなれず。
高校卒でじっくり将来の主軸を育てたい。
一塁手である事や、ここぞの試合で打ってない事はマイナスポイントだけど、まあ、親会社の意向もあるから、話題性も含めてかなりの確率で指名するだろうね。
指名するのであれば、是非とも引き当てて欲しい。
1位…安田尚憲/履正社高/内野手(三塁手)/右投げ左打ち/188センチ/92キロ
「東の清宮、西の安田」と並び称される高校生スラッガー。
サードの守備はまだまだだが、高校通算65発と長打力は折り紙付き。
一昨日までなら競合覚悟で清宮に特攻の気配濃厚だったけど、ここに来て井口新監督を交えたスカウト会議で安田を一本釣りの可能性も出て来た。
木製バットへの対応に不安を残した清宮・中村に対し、U-18ワールドカップでも結果を出したのが好材料。
オリ・T‐岡田、ヤク・山田と卒業生が少ない割にはプロで大成する選手を輩出する履正社なので、当然将来性・伸び代を期待したい。
1位…中村奨成/広陵高/捕手/右投げ右打ち/182センチ/77キロ
今夏の甲子園で大会記録を塗り替える6本塁打、17打点、43塁打、タイ記録となる19安打を放った強肩強打の高校ナンバーワンキャッチャー。
大学・社会人を含めても捕手としてはナンバーワンという評価。
高校通算は44本だが、甲子園でも秀岳館の川端・田浦など、全国レベルの投手から打っているのも評価が高い。
ドライチじゃないと獲れない事、田村がいる事、伊東監督の退任でキャッチャーの指名優先順位が下がっている事もあり、ロッテの指名は薄いか…。
本社は清宮欲しがるだろうけど、公式戦、それも甲子園の大舞台で打ってるのはポイント高いよね。
ただ木製バットの対応に不安を残すのは気がかり。
あとロッテにはすでに中村奨吾がいるのも困り者。
広島の入札が確定。
1位…田嶋大樹/JR東日本/投手/左投げ左打ち/182センチ/77キロ
MAX152キロ。
高校時代も上位候補とされた社会人ナンバーワンサウスポー。
細かなコントロールで勝負するタイプではないものの、ボールの伸びと切れが素晴らしい。
まさに実戦向きな勝てる投手だわ。
好投手が揃った去年でも入札は確実という存在だったけど、上位候補の少ない今年はさらに価値が高まり、オリの入札が確実、そして噂通り西武もシフトチェンジで入札へ。
こういうピッチャーをパリーグのよその球団に獲られると、ロッテは向こう5年以上完全なお得意様にされちゃうよね…。
そのボール振っちゃ駄目だって何度も注意してるのに振っちゃうから。
セリーグの球団に何とか阻止してもらいたいわ。
1位…東克樹/立命館大/投手/左投げ左打ち/170センチ/78キロ
MAX152キロ。
上背は無いがコントロールが水準以上で変化球の種類も豊富。
永野チーフスカウトが「左ではトップレベル。オープンステップ気味で体ごと向かってくる感じだから、右打者は打ちづらいだろうね」と評価。
外れの外れは無理だけど、左が欲しい球団が田嶋で競合した場合、外れ1位なら残ってる可能性はあるね。
清宮を外して、中村・安田・田嶋・鈴木博志が入札済みだった場合は、当然外れ1位の最有力候補だわ。
ヤクルトの外れ1位候補。
1位…鈴木康平/日立製作所/投手/右投げ右打ち/185センチ/88キロ
MAX152キロ。
千葉明徳から国際武道大という地元選手。
高校時代から148キロの速球で注目された大型右腕。
細かった大学時代に比べてガッシリとした体格となり、速球を150キロ台に乗せ、万年指名漏れからついに押しも押されもせぬ盤石なドラフト候補に名乗りを上げた。
大型投手で150キロを投げられるが、コントロールも良いのが素晴らしい。
地元の逸材だから喉手で欲しいけど、入札はともかく外れ1位は確実。
清宮を外して、安田や東が指名済みの場合は鈴木の獲得を目指したい。
1位…鈴木博志/ヤマハ/投手/右投げ右打ち/181センチ/90キロ
MAX157キロは今年のドラフト候補生で最速。
速球派だがコントロールに破綻が無いのが○。
ロッテのスカウトが好きそうなピッチャーだけど、清水直や酒居をスピードで上回り、1年目から二桁が狙える逸材。
クローザーもこなせそう。
ただ清宮を回避した球団の入札が確実で、清宮を外した後では残っていないか。
中日が入札で狙っている情報有り。
1位…石川翔/青藍泰斗高/投手/右投げ左打ち/179センチ/82キロ
MAX151キロの高校ナンバーワン投手。
コントロールに難があるので楽天・藤平みたいに1年目から投げられるとは思わないけど、制球難さえ克服出来れば2年目には1軍、3年目には5勝、4年目には二桁勝てるピッチャーになっててもおかしくなないね。
まあ、その制球難を克服するのが容易じゃない訳だけど…。
結局のところ、大嶺が未だに1軍の戦力になり切れてないのも入団時からの課題である「コントロールが悪いから」だよね。
一番良いのは「短所を削って長所も伸ばす」事だけど、実際にはそう上手く行かないから「短所に目を瞑っても長所を伸ばす」ケースになる訳だけど、ロッテの場合「短所は多少削れたけど、長所の方を大きく削ってしまった」というパターンが多過ぎるよね。
「150キロのストレートが投げられる」⇒「コントロールが悪くてストライクが入らない」⇒「コントロールを良くしろ」⇒「ちょっとコントロールが良くなる」⇒「その代償としてスピードが10キロ落ちる」みたいな。
ちょっとコントロール良くなったけど、140キロしか投げられないんじゃ意味無いんだよね。
何とかならんものか。
2位…増田珠/横浜高/外野手/右投げ右打ち/181センチ/83キロ
清宮に次ぐ関東ナンバーツースラッガー。
高校通算33発と長打力は清宮(111本)・安田(65本)・中村(44本)・村上(52本)に劣るが、守備範囲の広さ・肩ともに高レベルなので、守備でも貢献出来るのが大きいし、上で伸びる選手が多い横浜ってのも大きいよね。
右打ちの高校生外野手は補強ポイントなのと(脇本が戦力外だから左打ちもだけど)、清宮・安田が左バッターなので、右打ちなのもナイス。
まあ、ロッテは清宮・安田・増田の誰が1軍に上がっても、結局主軸を打っているのは外国人なので、長打力があれば左右関係無く欲しいけど。
子供の頃からのロッテファンという事なので、2位でいの一番に狙いたい。
2位…村上宗隆/九州学院高/捕手/右投げ左打ち/187センチ/95キロ
高校通算52発。
ロッテのキャッチャーには.337でパリーグの盗塁阻止率首位を奪還した田村がいるので、捕手は喫緊の課題ではないけど、田村と5歳差なのと、左打ちなので田村と棲み分けは可能。
伊東監督の退団によって常勝軍団を支えた名捕手のDNAを受け継ぐ事は出来ないので、リードで田村を超えるのは中々難しそうだけど、この長打力は三塁や外野に転向してでも生かしたいところ。
2位…西村天裕/NTT東日本/投手/右投げ右打ち/176センチ/92キロ
MAX154キロの速球派右腕。
学卒2年目で今年ドラフト解禁という、ロッテスカウト陣の大好物ドラフト候補。
鈴木康平は入札が無くても外れ1位で消えるだろうけど、西村は2位でも残ってそうだけどね。
2位…宮本丈/奈良学園大/内野手(遊撃手)/右投げ左打ち/181センチ/80キロ
大学ナンバーワン内野手との呼び声も高い俊足巧打の遊撃手。
同じ小坂タイプの源田を西武に浚われているので、増田が指名出来ない場合は優先したい。
いや、俊足巧打タイプの選手はもういらないって言いたいところだけど、三木以外のショート(中村・平沢・大嶺弟)の守備に泣かされているので、本職のショートを獲って内野の守備を引き締めたいっていうのも本音なんだよね。
平沢と同じ左打ちなのはロッテとしてはマイナス要因だけど、高校が履正社なのはプラス要素だね。
阪神が上位で狙っている模様。
2位…岩見雅紀/慶應大/外野手/右投げ右打ち/187センチ/107キロ
秋季リーグ戦で打棒が爆発し、評価が急上昇した六大学のスラッガー。
右打者だし飛距離はすごいけど、入団時に100キロオーバーは評価の分かれるところ。
長打力のある選手は喉から手が出るほど欲しいけど、ただのデブで終わるか、動けるデブなのか…。
最近プロで活躍する選手が少ない慶應なのも微妙。
楠本同様、1位で清宮か安田、2位で増田か宮本を獲った場合は無いだろうけど、1位で入札清宮・外れで安田、2位で西村を獲った場合、あるいは外れ1位で東・鈴木康平のどちらか、2位で増田を獲った場合は、3位に残っていれば指名か。
3位が36巡目指名だから残ってなさそうだけど。
でも2位は増田に行って欲しいよね。
縁無いか。
春の評価なら3位でも残ってたはずなんだけど。
3位…田中俊太/日立製作所/内野手(二塁手)/右投げ左打ち/180センチ/83キロ
広島・田中広輔の弟。
鈴木大地と4歳差なのでポスト鈴木大地としては薹が立ってるけど、兄がプロの世界で結果を出しているのは好材料。
3位…藤岡裕大/トヨタ自動車/内野手(遊撃手)/右投げ左打ち/178センチ/77キロ
亜細亜大時代にプロ志望届を出すも無念の指名漏れ。
バンク・今宮に匹敵するほどの強肩に東都通算104安打の巧打を併せ持つ。
シュアなバッティングは社会人2年間でさらに磨きがかかった。
指名漏れした時は亜大との雪解けが出来なかったと思ったので、今年狙いたい。
左打ちなのは平沢と被るけど、右打ちの三木・中村とは棲み分け可能だし、三遊間の深い当たりをアウトに出来る肩は魅力だわ。
オリが上位で狙っている模様。
3位じゃ無理か。
3位…高橋遥人/亜細亜大/投手/左投げ左打ち/180センチ/78キロ
MAX151キロ。
現状ではスピードは互角でも、コントロールで一段も二段も上回る東に水を空けられたが、体が大きい分、将来性ではどうなるか分からんね。
ただ宗接の指名で小池の入団拒否以来絶縁状態だった亜細亜大学とついに雪解けしたので、亜大の左腕と言えばロッテファンには負のイメージだけど、高橋の獲得で負の歴史に終止符を打ちたい。
3位…楠本泰史/東北福祉大/外野手/右投げ左打ち/180センチ/77キロ
慶應・岩見を押さえて大学ジャパンの4番を打ったスラッガー。
飛距離で岩見に劣るが、守備・走塁面で上回り、こちらは左打ち。
レフトは角中がいるので、レフトしか守れない岩見よりセンターを守れる楠本の方がロッテのニーズには適ってるけど、岩見の飛距離は魅力だし、中々難しいね。
1位で清宮か安田、2位で増田か宮本という風に、1位・2位で野手を獲った場合は指名無いだろうけど。
4位…金久保優斗/東海大市原望洋高/投手/右投げ左打ち/180センチ/72キロ
昨夏の千葉大会では島がリリーフに回り、金久保が先発する事も多かった様に、コントロールに難のあった島よりもゲームメーク能力で上回った。
だが今春選抜で218球を投げた影響で夏の千葉大会までノースロー。
千葉大会で復活したが四球連発でコントロールに不安を残す結果に…。
順調に育てば島を上回る2位もあった逸材だけど、コントロールの悪さが評価を下げそう。
木更津総合・山下、専大松戸・川上からホームランを放つなど、打撃センスは傑出。
将来のライト・センター候補として獲得しても良いか。
広島・丸クラスになれるかも。
4位…桜井周斗/日大三高/投手/左投げ左打ち/178センチ/80キロ
ピッチャーとして清宮や安田を抑えた実績を持つがコントロールが不安。
現時点では打者としての評価。
もちろん左だから投手で大成してもらいたいけど、この打撃センスを生かさない手は無いね。
寺本や柳田も入団即野手転向だったら打者として結果残せたかも知れないし。
プロであまり伸びない日大三なのはマイナス要素。
4位…平良海馬/八重山商工高/投手/右投げ左打ち/173センチ/80キロ
上背は無いがMAX154キロの剛速球は高校時代の大嶺兄以上。
打撃センスも出色な二刀流候補。
今夏は初戦敗退で肩を消耗しなかった事も好材料だが、心配なのはロッテにも蔓延する沖縄人気質。
大嶺兄1位、大嶺弟3位、伊志嶺1位、川満2位だから、3位以上で指名した選手が結果を残せてないんだよね。
プレッシャーの無いぬるま湯体質のロッテに沖縄人気質を持ち込まれたんじゃ、そりゃ気合い入れて練習せんわな。
大成した時のスケールはすさまじいから、ポテンシャルからしたら上位候補だけど、育たなかった時のリスクを考えると4位か。
沖縄人じゃなければ3位で欲しいけど…。
ハムが3位で指名して、二刀流で大成した日には目も当てられんけど…。
4位…山崎剛/国学院大/内野手(二塁手)/右投げ左打ち/172センチ/72キロ
諸積スカウトが「スピードがあるし、守備はすぐに通用する」と評価。
俊足巧打タイプと言うほどに脚力がある訳ではないが、ミートの上手いバッティングセンスが○。
チーム事情としてはショートを守れる宮本・藤岡を優先するので、宮本か藤岡のどちらかが獲れたら指名は無いだろうけど、鈴木大地と5歳差だし、獲って損は無い選手。
4位…谷田成吾/JX‐ENEOS/外野手/右投げ左打ち/183センチ/93キロ
慶應時代は六大学を代表するスラッガーだったが、東大の弱体ピッチャーを打って嵩上げした成績…という評価で無念の指名漏れ。
社会人では名門のJX‐ENEOSに入社し、2年間でまずまずの結果を出した。
本人は4位じゃ不満だろうけど、3位でピッチャー獲りたいので、4位で我慢して欲しい。
4位…宮台康平/東京大/投手/左投げ左打ち/178センチ/84キロ
人呼んで〝東大史上最高のピッチャー〟。
左でMAX150キロは話題性抜きでもドラフト上位候補だったが、故障で評価がガタ落ち。
今秋持ち直して東大に勝ち点をもたらした事により、再び上位候補に返り咲いた。
でも2位で獲った田中が3年で戦力外になった事を考えると、国立大の選手を上位指名するのは怖いよね…。
本社サイドは話題性で欲しがるだろうけど、正直、今のチーム事情じゃ3位以上は失敗出来ないので、4位で残ってたら指名しよう。
4位…高橋礼/専修大/投手/右投げ右打ち/187センチ/80キロ
長身のアンダースロー。
専大松戸から専修大学という地元選手。
希少価値の高いアンダースローは渡辺俊介(元ロッテ)・牧田(現西武)と当たればでかいけど、下敷領(元ロッテ)は芽が出ず。
山中(現ヤクルト)と青柳(現阪神)も一軍で投げられてるから、打ち辛いのは確かだけどね。
スピードは140キロ台で渡辺俊・牧田を上回るがコントロールが課題。
牧田で味を占めた西武が3位ぐらいで来るかも知れないけど、ロッテとしては4位で残っていたら指名したい。
5位…村上海斗/奈良学園大/外野手/右投げ右打ち/189センチ/90キロ
投手から野手に転向。
50メートル5.8、遠投110メートルと身体能力は高いが、バッティングがとにかく粗削り。
当たれば飛ぶんだろうけど、当たらない事にはどうにもならないね。
下位指名で獲得し、数年かけてじっくり育てたいけど、2軍のコーチ陣がスラッガーを育てた事が無いのが何とも…。
5位…北川利生/日本通運/内野手(三塁手)/右投げ右打ち/178センチ/85キロ
社会人を代表するスラッガー。
守備はウチの中村に比べて特別秀でている訳では無いけど、肩は上か。
5位…小久保気/四国学院大/投手/右投げ左打ち/178センチ/78キロ
名前の読みは「きよし」。
MAX148キロ。
今春の大学選手権では強豪・東北福祉大をスミイチ完封。
九産大戦ではサヨナラボーク。
ロッテが好きそうなピッチャーかと。
5位…宮川哲/上武大/投手/右投げ右打ち/178センチ/78キロ
抜きん出た剛速球も高さも緻密なコントロールも無いけど、全部が良い有吉タイプの右腕。
上武大からは加藤と三木が戦力になっているので、ピッチャーも戦力に加えたい。
6位…笠松悠哉/立教大/内野手(三塁手)/右投げ右打ち/181センチ/85キロ
六大学を代表するスラッガー。
高校が大阪桐蔭なので、プロで伸びるんじゃないか…という期待も込めて。
6位…綱脇慧/花咲徳栄高/投手/右投げ右打ち/180センチ/80キロ
読みは「つなわき・すい」。
慧は「すい」とは読まないけどね。
夏の甲子園を制した花咲徳栄のエース。
背番号1は同僚の清水に譲っても、先発として試合を作ったのは綱脇だからね。
その清水が速球派投手なら、こちらは技巧派。
スピードは140キロ出るか出ないかだけど、ベースの上でボールの出し入れ出来るコントロール持ったピッチャーは希少。
ロッテに入団した事により、150キロのピッチャーが少々の制球力アップと引き換えに10キロもスピード落ちるなら、最初から140キロでもコントロールの良いピッチャーを獲りたい。
左右の違いはあるけど、右の成瀬として将来のエースに名乗りを上げたい。
もちろん一発病は発症しちゃ駄目だよ。
6位…植田拓/盛岡大付属高/外野手/右投げ右打ち/165センチ/75キロ
高校通算62発。
小柄だが長打力を秘める。
身長を理由に中位指名は見送られると思うけど、下位で指名して大輪の花を咲かせたい。
6位…西浦颯大/明徳義塾高/外野手/右投げ左打ち/178センチ/70キロ
名前の読みは「はやと」。
バッティングはまだまだ粗削りだが、守備・走塁に秀でた外野手。
左打ちだが、2位で増田が獲れない場合は狙いたい。
育成枠…河野成季/鳴門渦潮高/投手/左投げ左打ち/176センチ/72キロ
名前の読みは「なるき」。
サウスポーだがスピードも135キロ出るかどうかなので、ピッチャーとしてプロのレベルでは厳しい。
よって育成で獲得し野手に転向させたい。
その他千葉枠…伊藤翔/徳島インディゴソックス/投手/右投げ右打ち/175センチ/70キロ
高校が横芝敬愛という地元選手。
上背は無いが152キロの速球派右腕。
高校時代にプロ志望届を提出も指名漏れ。
そこからわずか1年で、今年の四国リーグで100%指名されるという逸材にまで成長を遂げた。
その他千葉枠…橋詰循/栃木ゴールデンブレーブス/投手/右投げ右打ち/190センチ/90キロ
出身は兵庫だが大学が千葉経済大と千葉に縁のある選手。
長身からMAX151キロ。
逆輸入右腕の藤谷は機能しなかったから角度(体格)とスピード(地肩の強さ)だけでは生き残れない厳しい世界だけど、長身投手は石川や二木みたいに当たるとでかいよね。
スピードはプロ入り後も伸びるけど、身長は伸びても2~3センチだから、180センチの選手が190にはならないし。
その他千葉枠…クリス/香川オリーブガイナーズ/内野手(一塁手)/右投げ右打ち/186センチ/95キロ
大学が中央学院大。
四国リーグを代表するスラッガー。
ポジションが一塁なのがネックだが、井口が引退、福浦も来年は引退、井上が殻を破れない…と考えると、井上と新外国人とのマッチレースに割り込む事は可能か。
清宮が獲れない時は下位で狙いたい。
こんなところか。
去年は近年稀に見る投手が大豊作だった年だけど、結果的にはロッテ・佐々木が4勝(7敗)、バンク・田中ジャスティスが0勝(1軍登板無し)、オリ・山岡が8勝(11敗)、楽天・藤平が3勝(4敗)、中日・柳が1勝(4敗)、DeNA・濱口が10勝(6敗)、広島・加藤が1勝(3敗)と、濱口が10勝をクリアした以外は、新人で二桁投手が複数名現れる様な事は起きず(ルーキーイヤーに限っての話だし、高校生はまだまだ結果出るの先だけど)。
ドラフト時点の評価で豊作とか不作の年ってのはあるけど、大豊作年であったとしても、必ずしもいきなりルーキーが球界を席巻する事は無い訳だ。
で、今年は去年に比べると小粒な年というか、平年を下回る凶作の年っていう評価だけど、高校生野手に限れば豊作なので、どうにか清宮・安田・中村・増田・村上の中から1人以上を確保したい。
ロッテの補強ポイントとしては、2011年以来6年振りに最下位に沈んだ現実を踏まえ、とにかく打力のアップ。
0点・1点・2点で投手を見殺しにした試合を何十試合見せられて来た事か。
とにかく打てない事には話にならんわ。
外国人はたまたまクルーズ・デスパイネクラスの長距離砲を獲れたとしても、他球団に引き抜かれて2~3年でいなくなるんじゃ根本的な解決にはならないので、1軍定着から7~8年はチームを引っ張ってくれる主軸バッターを育てよう。
蠱毒状態で良いから、長打力のあるバッターを掻き集めて、生き残った者にレギュラーを与える方式にして競争させよう。
結局のところ「選手層が薄い⇒どうせ俺にはポジションあるでしょ⇒競争する環境に無い」というぬるま湯体質だから、いつまで経っても好成績が一過性で、結果を出し続けられない清田や根元、岡田が優先して使われ続ける訳なんだよ(荻野貴もそうだけど、怪我があったので除外)。
しかも年齢的にはもう中堅どころかベテランの範疇だし。
いや、もちろん本人が努力してないとは言わんよ。
でも「ポジションは与えられるものじゃなくて、競争に勝ち抜いて掴み取るもの」っていう、他の球団が当たり前にやってる事が出来てないよね、現実問題としてここ何年も…。
オレは今江のFA流出は費用対効果を考えたら妥当だとは思うけど、「今江が残っていたら、今江以上の結果を出さなければレギュラーは掴めない」という気持ちでやるはずの選手が「今江がいないなら、黙ってても俺が優先的に使われるでしょ」という気持ちで野球をやってる気がするよね。
まあ、そこがロッテのぬるま湯体質たる所以って事なんだけど…。
しかし防御率も12球団最悪で、投手陣にも更なるレベルアップが必要な事も確か。
特に慢性的な左腕日照りをいい加減ケアしたい。
チェンが二桁勝ったり、藤岡が覚醒して先発で7~8勝したり、成田が二木みたいに一気にローテに入って来てくれたりすれば大分助かるけど、現実は難しいだろうしね。
もちろん右腕も涌井にFA流出の可能性があり不透明。
5勝11敗、防御率3.99の成績はともかく、25試合で158イニングを投げてくれたのは確かだからね。
ここを埋めるのは骨折れるね。
涌井が残れば涌井・石川・唐川・二木・酒居・佐々木・チェン・成田の中から6人で回すけど、抜けたらスタンリッジ・西野・藤岡・大嶺も入れた面子でのローテ争いになるか。
石川の復活は大前提だけど、二木と酒居、佐々木の上積みは絶対条件だね。
リリーフ陣は内・大谷・藤岡・松永・有吉の中継ぎ陣に、抑えの益田で開幕。
しかし益田が不安定さを露呈し、内が守護神に定着。
その内も年間通して働いた事が無いので、徐々に不安定な内容に。
大谷と松永も陰りが見えるし、中継ぎで生きる道を見出したかに見えた藤岡が全く機能せず。
田中靖・南昌が出遅れ、東條・土肥・高野・宮崎も結果を残せず、内がピンチを招いた試合を有吉が締めた事もあった様に、ルーキー・有吉におんぶに抱っこという結果に。
有吉を見付けて来たスカウトは優秀だけど、結局疲労が蓄積&相手球団の研究が進んで2年目のジンクスに陥る毎度毎度のパターンになるかも知れないから、どうしてもここは毎年ケアが必要になっちゃうよね。
つまり、野手陣も投手陣も、全てにおいて戦力が足りてないって事なんだね。
こうなると補強ポイントは
A:ローテに入れる即戦力のピッチャー(左の先発が全くの枯渇状態なので左が望ましい)
B:次世代を担う高校生ピッチャー(エースになれる素材であれば左右関係無く)
C:勝ちゲームを任せられるセットアッパー(出来れば左が望ましいが右も)
D:30本打てるスラッガー
E:高校生の外野手
F:高校生の内野手
G:6人しかいないキャッチャー
H:2割5分打てて、プロのレベルでも盗塁出来るレベルの、俊足巧打タイプの野手
I:どこのポジションでも良いので、守れて、打てる選手
こんなにたくさんある…。
過去2年のドラフトで大分改善されたはずなんだけど、今年、膿が全部飛び出したわ。
残念ながらと言うか当然と言うか、1回のドラフトでは到底埋まらんわ。
Aは涌井の衰えに歯止めがかからず、石川がWBCの影響で不調に陥ったら、ロッテの屋台骨を揺るがす事態に。
予定では佐々木が八面六臂の活躍を見せてくれるはずだったんだけど、そう上手くは行かなかった。
酒居がジョニー・清水直の系譜に連なるドラ2エースに飛躍を遂げる予感が。
同じポジションにいる関谷の立場が無いけど。
左の田嶋か東が獲れれば良いけど、野手を優先したら2位で残ってないしね…。
亜大・高橋も左だけど、制球難をロッテで矯正出来るかが未知数だわ。
Bは二木が1軍ローテに定着し、オールスターにも選出されたが、やはり涌井の流出を埋められる次代のエースが欲しい(例え残留してくれても衰えは顕著なので)。
3年目の成田が入って来てくれると左だし嬉しいんだけど、一気にローテ定着となるとね…。
左だし、地元だし、木更津総合・山下が欲しかったけど、プロ志望届を出さなかったので4年待たなきゃいかんしね。
Cは先発転向の西野に代わり、益田をクローザーに据えたものの、不調で中継ぎに配置転換。
内が代わってクローザーを務めたが、大谷の球威に陰りが見え、南昌が出遅れ、内の担当していた部分が埋まらなかった。
もちろんルーキーの有吉は頑張ってくれたけど、このポジションは過酷なんだなと、改めて再認識。
ここはいくらいても足りないね。
もちろん1年間通しで1軍にいた事の無い内にも疲労が見えたので、次世代のクローザー候補を取りたいわ。
鈴木(日立製作所)が候補だけど、1位で清宮か外れ1位で安田や東を獲ったら、もう2位には残ってないか。
Dは井上に夢を見る段階が過ぎたので、高校生野手を。
パラデスとダフィーが機能せず、結局泥縄のペーニャに長打力担当を託す結果に。
去年もナバーロを外したし、球団にスラッガーを見る目が無いのが痛いわ。
いや、クルーズとデスパイネは戦力になったけどさ…。
とにかく清宮・安田・中村・増田・村上の中から1人以上を絶対に獲ってくれ。
もちろん岩見や楠本、谷田辺りも狙って行こう。
いや、デスパイネが30発行かない訳だから、マリンで30本打つのは容易じゃないけど、要は150キロのストレートに力負けしない選手って事だね。
菊池雄星とか千賀には完全になめられてるでしょ。
「ロッテの非力なバッターじゃどうせ俺のストレート打てないでしょ」って。
ピッチャーライナーでアウトになっても良いから、「俺のボールを弾き返しやがった」って思わせてやってくれよ。
Eは年齢構成に加え、今年脇本を戦力外にしたので。
増田が外野手なので、獲れれば埋まるけど。
オレが買ってた作新学院・鈴木萌斗はプロ志望届出さなかったのが残念。
Fは外野もだけど、内野も平沢と香月が戦力になってくれないと年齢構成的に歪になっちゃうよね。
来年細谷が30歳(早生まれだから実際は31歳)、鈴木大地・高濱が29歳、三木・大嶺弟・大木が27歳、中村が26歳だから。
清宮はファーストだから改善にはならないけど、安田はサードなのでニーズに合うね。
もちろん長打力があるのでDの要件も満たせるし。
Gは寺嶋を切ったので6人しかキャッチャーがいなくなってしまった。
1軍・2軍に3人ずつ必要だけど、もし怪我したら終わりなので、1人は絶対必要。
でも今年のドラフトで田村を脅かすキャッチャー(2割5分打てて盗塁を3割刺せる)に確実になれるのは広陵・中村だけだね。
その中村は広島が入札で獲るから、村上が3位で残っていれば獲るだけか。
となると育成枠か、戦力外組からの補充で終わっちゃうか。
Hは西武・源田を見て「ああ、逃した魚は大きかったな」としみじみと感じた。
荻野貴がルーキーイヤーに故障せずに3割50盗塁を毎年の様に記録してくれていれば、こんな事で悩まずに済むんだけど…。
育成の岡田は当たれば儲けだから仕方無いけど、ドライチの伊志嶺が結果出してくれないのは、ロッテとしてはでか過ぎる誤算だわ。
Iに至ってはもう単純に願望だね。
魂の叫びだわ。
「どうにか打ってくれ」、「打てないなら、せめてピッチャーの足を引っ張らないであげてくれ」という…。
それだけ今年はヤバかった。
この悲惨なチーム状況を踏まえた上で、個人的な願望では
1位:安田(左の長距離砲)
2位:増田(右の長距離砲)
3位:高橋(本格速球派左腕)
4位:金久保(本格派右腕/左の長距離砲)※野手転向
5位:谷田(左の長距離砲)
6位:高橋(変則右腕)
7位:綱脇慧(技巧派右腕)
8位:植田(右の長距離砲)
とかがいい指名だと思うけど「その順位でその選手は無理だよ」のオンパレードか…。
増田はウェーバー巡が1番目だから2位でも残ってるだろうけど、高橋の3位は無理か。
逆ウェーバーだから36番目だし。
安田を一本釣り出来なかった場合、ドラフト戦略の見直しを図られるのもネック。
12球団1を誇る籤運の良さを発揮して清宮をゲットした上で、2位で鈴木、3位で高橋が残っているという
1位:清宮(左の長距離砲)
2位:鈴木(大型本格派右腕)
3位:高橋(本格速球派左腕)
4位:金久保(本格派右腕/左の長距離砲)※野手転向
こんな指名は虫が好過ぎるか。
清宮を外して、安田が指名済みの場合、即戦力投手にシフトするっていう情報もあるので、1位で即戦力投手の鈴木を獲る代わりに、2位・3位で野手を獲る
1位:清宮(左の長距離砲)抽選×⇒鈴木(大型本格派右腕)
2位:増田(右の長距離砲)
3位:岩見(右の長距離砲)
こういうパターンもアリか。
それとも単純に弱点を克服する意味で長距離砲⇒サウスポー⇒長距離砲⇒サウスポーを順々に指名して行く
1位:清宮(左の長距離砲)/抽選×⇒安田(左の長距離砲)
2位:高橋(本格速球派左腕)
3位:岩見(右の長距離砲)
4位:宮台(本格速球派左腕)
こんな指名はどうだろう?
上と同じで、岩見の評価が上がって来てるから、3位じゃ獲れなさそうだし、宮台4位は無理なんだろうけど…。
でも3~4位で指名するのにちょうど良い、使えそうなサウスポーがすごい少ないんだよね…。
やっぱ不作の年なのか…。
現実的なラインとしては
1位:清宮(左の長距離砲)/抽選×⇒安田(左の長距離砲)/指名済み⇒鈴木(大型本格派右腕)
2位:増田(右の長距離砲)
3位:桜井(左の巧打者)※野手転向
4位:高橋(変則右腕)
とかは交渉権獲得出来るだろうけど、結局バンクには一生追い付けないよね…。
全員野手で固める
1位:清宮(左の長距離砲)/抽選×⇒安田(左の長距離砲)
2位:増田(右の長距離砲)/村上宗隆(左の長距離砲)
3位:岩見(右の長距離砲)/藤岡(強肩の内野手)
4位:金久保(左の長距離砲)※野手転向/桜井(左の巧打者)※野手転向
5位:村上海斗(右の長距離砲)
6位:植田(右の長距離砲)
7位:クリス(右の長距離砲)
こういう極端な指名は無理か?
いや、無謀か。
野手を6人中5人指名(喜多・今江・辻・富永・丸山)した2001年のドラフトは、大成したのは今江だけだし、野手だけを指名するという2012年の広島は、鈴木誠也以外は現時点で成功とは言えないので、野手掻き集めりゃ良い訳じゃないけどね。
でも「本格派投手に軽く捻られる」、「強い打球を打てる選手がいない」という長年の課題を克服するにはこのぐらいの荒療治が必要か。
いや、やっぱり全員大型扇風機になったら目も当てられないし…。
まあ、明日の今頃には泣いても笑っても結果は出ているので、果報は寝て待とう。
3年Bクラスでも良いから、とにかくワクワクさせてくれる選手を獲って欲しいね。