愛犬あんがいなくなった悲しみはその後一年以上は普通に続くものだと、今、認識し、味わっている。
この大晦日、正月は予想外に哀しみの大波が襲ってきた。
否応なしに毎年、あんと過ごした大晦日、正月を思い出していた。
私にはいつも一緒に過ごしてくれるのはあんだけだった。
何度も何度も感じる、愛犬を亡くすということは家族を亡くすことそのものである。
別れの哀しみが愛から生まれているように、その愛が哀しみまで包み込んでいくことを期待している。
あんは節分の豆を食べるのが好きだった。
節分の夜の晩酌はいつもあんの年分の豆をあげていて、私は数が多すぎるので私の分は食べきれないので、少しあんにおすそ分けをしていた。