今日で私がカトリックなって一ヶ月が経った。
その時の流れの感覚を感じないと言うか、ずっと前からカトリックだったような気で毎日が流れていくように感じられる。
この前アドレーションを終わり、マザーに挨拶してから帰ろうとすると、一人のシスターが私にこう言った。
「あなたは洗礼を受けてから、とてもいい顔になった」と。
そう言われて悪い気はしないので「ありがとう」と答えたが、その日は昼寝を二時間して、たぶん、体調が良かっただけのようにも思えるのだが、さて、私の顔は変わったのだろうか?
髭はふさふさな感じにはなってきている、たぶん、それだけであろう。
スペイン人のおばちゃんから、あるスペイン人の若い男性を紹介された。
彼女は私の洗礼をとても喜んでくれて、フランシスコ ザビエルの本をプレゼントしてくれたおばちゃんである。
しかし、いつも100%スペイン語なので、彼女の手振り身振りの感じで会話をしている。
私はその紹介してくれた男性の名前がフランシスコ ザビエルだから、私に紹介してくれたものと思っていた。
しかし、あとでマリオから、その男性のことを聞くと、彼は今スペインはじめ、世界中でとても有名な男性らしい。
日本でも、たぶん報道されているのだろう、彼はアフガニスタンを7人で旅行{ここは確かではないが}していてテロリストに捕まり、他の6人は殺され、彼だけ生き延びたとのことだった。
彼と握手した時に、彼には悲壮感はなかったが、さて、彼はどんな思いをしてきたのだろうか?
今日はあの患者バブルーを国の病院に入院されるとのことで、私とマリアがシスターたちに付き添った。
朝食時シスターマイケルに頼まれたのだが、私はその時、国の病院は好まないと伝えたが、やはりシスターたちはそこが良いと考えていたようなので受け入れた。
マリアをマザーハウスに残し、駅にはジェニィとマリオだけで行かせ、私は一人病院の訪問をしてから、マリアとシスターたちに合流した。
この前ダラムタラに病院{以前聖心の病院と書いたが聖心教会の中にある検査病院である、病院名はメモ帳に書いてある}に着いてきてくれたインド人シスターライオニータと今回はインド人のシスターが着てくれた。
私はシスターライオニータに国の病院は良くない、まずいろいろなところにまわされて時間ばかり掛かると伝えた。
しかし、彼女は急患{エマージェンシー}で行くから、何の心配もない、すぐ終わると笑顔で言っていた。
だが、運悪くと言うか、やはり私の想像が当たってしまった、患者はいろいろな場所にまわされ、その度違うドクターが同じやり方で問題の腹部を触ったり、音を聞いたりした。
ちなみに5人のドクターが同じ触診をした。
エマージェンシーの受付の次に行った二階のオペ室の前ではライオニータは、若いドクターに、ここではここに行け、あっちに行けとか、患者を連れまわされるのは良くないと、患者の入院がうまく行くようにプッシュ気味に言っていたが、そんなことを言っていた彼女だが、やはりいろんなところに行かなくては何も進まないことを知り、彼女はいろいろな場所を駆けずり回った。
彼女いわく、国の病院はいろんなドクターが診てくれ、そして、治療の方針を決めてくれる、プライベートの病院ではそうはいかないと言っていた。
私はそれを聞いて感動した。
と言うのは、彼女にしたら、愚痴の一つも言いたいのが当たり前だろう、しかし、彼女は何一つ否定的なことは言わなかった。
流石だと思わずにはいられなかった。
結局患者は今日入院出来ず、また明日病院に検査に行くことになった、腹部のCTを撮ることに結局決まったのである。
ライオニータは彼女も疲れていただろうが、私とマリアの身体の疲れを思ってくれ、今日はもう患者を連れて帰って良いと言ってくれた。
彼女ともう一人のシスターはその後、まだ処方された薬を買わなくてはならなかった。
ちなみにCTの検査に5000ルピー掛かってしまう、しかし、MCプライスで半額になるが、やはり大金であることに違いない。
またしばらく駅には行けず、忙しい日々が続くと思われるが、今日は登録が無くなったのでこうしてゆっくりと書いていられる。
しかし、今日のシスターライオニータには感動した、マザーの教えのままに自分の感情を乗り越えて、他者を思うその姿勢には感服した。
そして、彼女はとても明るく良く笑う素敵なシスターである。
そんなシスターとともに仕事が出来ることは何よりも嬉しいことである。
書こうと思っていたが、もう書く時間がなくなってしまった、それはマリアとジェニィがCome and seeをすると言う事。
また時間がある時に書くことにする。
明日は山谷のボランティアの和田さんがカルカッタに来る、とても楽しみである。