ユーロな日々

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イラン戦再考 ジーコのやったこと 〔アジア地区2次予選〕

2005年03月26日 | 日本代表
改めてビデオを見た。要するにジーコは、何ヶ月もやっていないメンバーでギャンブルをしたのだ。それが敗因だ。年末から国内組を中心にかなり長い合宿をやり、積み重ねてきたものを捨て、中田、小野、高原らなら何かやってくれるはずだ、という幻想を抱いた。それだけ自分のやってきたチームづくりに、自信も確信もなかったということだ。
中田、俊輔、小野、福西の中盤の四人が共有する得点のイメージはなかっただろう。高原、玉田には、二人の連携も、中盤との連携もなかった。特に高原はひどかったと思うが、柳沢を入れるために上げたのが玉田のほうだったのは理解に苦しむ。
満夫が入ったのは2点目を決められたあとの38分。いつになく満夫は焦っていて、いい場面は生まれなかった。中田がボランチに下がったが、ボランチとして中田は二流なのだ。ジーコはわかっていない。

NHKのアナウンサーによれば、前半終了後ジーコが選手達にいったのは、「リズムはいい、遠目からもっとシュートを打とう」ということだったという。
もし事実なら、ジーコに修正のイメージはなかったということ。ひどいのではないか。

年末から合宿で積み重ねてきたチームづくりは、いったい何だったのか。
チームのコンセプトや戦術の理解を、国内組を中心とする選手たちが共有し、チームとしてのパフォーマンスが上がったのではなかったのか。それを、欧州でもほとんどゲームにでてなかった中田や小野をいきなり入れて、チームをバラバラにした。
ジーコのやったとこはそういうことだ。


〔アジア地区2次予選 イラン-日本 2-1〕