七田チャイルドアカデミー札幌幼稚舎

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七田眞校長 吉本笑子先生 対談 その3(最終回)

2010年06月08日 | 七田教育
子どもが失敗したときほど、
『改善力』をみにつける絶好のチャンスです。


七田:吉本先生はご本の中で、「9歳の壁がある」と書かれていますね。これはどういうことでしょう。

吉本:例えば、算数の図形問題では、9歳までに空間そのものを頭の中でイメージできないと、立体問題に苦手意識が出てしまいます。文章問題では、急激に抽象的な語彙が増え、問題分を読んで、自分の中で構造化し、イメージを持つ力がさらに必要とされます。そこで語彙が足りないとイメージが湧かず、うまく考えられない子どもが増えるんです。

七田:教科書だけ勉強していればよいという考え方ではいけないのですね。

吉本:そうですね。教科書だけでなく、日常生活の中で体験を積み上げ、さらに、幼児期から絵本を通じて抽象的な思考ができるようにしておくことが大切。絵本は「読めばよい」「読ませておこう」ではなく、親が一緒に考えたり、楽しんで読んでほしいですね。できれば小学3年生くらいまで、お母さんの声で抑揚をつけて感情を入れながら読んでいただくと、イメージも湧くし、語彙力もつきます。

七田:吉本先生が考える、「家庭で伸びる子」のポイントは何でしょう。

吉本:たくさんの先行体験を積んでいる子、「知りたい」という好奇心が育っている子、そして、泣いたり笑ったりの経験が豊かな子です。
 例えば、お母さんは、子どもが泣くと怒るんですけれど、実はその時こそ、どうして悲しくなったのかを話し合うチャンスだと思うんです。子どもは言葉が十分ではないので、そのもどかしさから泣いてしまう。その時に「どうしてそんなに悲しくなったの?」と問いかけることで、語彙が増え、自分の気持ちをうまく表現できるようになります。

七田:泣いている気持ちに沿ってあげて、親も一緒になって考える。それをせずに一方的にしかっていると、子どもはいつまでも自分を表現できない。そう考えると、親子のコミュニケーションがとても大切ですね。

吉本:そうですね。今は「子どもの失敗」を恐れるお母さんが多いんです。でも、私は「失敗した時ほど笑ってください!」と言っています。テストの点が悪い、けんかをした、先生に怒られたという失敗をしてしまった時ほど、親子のコミュニケーションがあれば、“改善力”のスキルがつくんです。「どうしたらいいんだろうね_」と方法を一緒に考えてあげてほしいですね」


(夢そだてトーク 第38回より)

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