前の投稿で書いた「民主主義の文法」をロバート会議規則の説明に利用しようというのですから、この本に関する情報をきちんと示しておきたいと思います。
書名:民主主義の文法 市民社会のためのロバート議事規則入門
訳者名:立木茂雄
原書名:Robert’s Rules in Plain English
原著者名:Doris P. Zimmerman
出版社:萌書房
出版年:2002年
ISBN:4-86065-004-2
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ところで、会議で最も重要なことは発言することです。情報の周知の会議であれば、出席して情報を持ち帰るだけで特に発言しなくても仕事は完了します。しかし、何かを議論する会議であれば、発言しなければ、会議に出席している意味がありません。ある意味職務怠慢です。このことは肝に銘じておくべきであると思います。
昔ソフトウェアの標準化の会議(議論をする会議)で、外国の知人から次のような話を聞きました。「日本人に話をさせ、ドイツ人を黙らせたら会議は成功である、と言われている。」ドイツ人の話しはともかく、日本人が発言しないことは国際的に有名だったようです。発言すればもっともなことを言うため、日本人はある程度信頼されていたようですが、「会議で発言しないのであれば、何のために会議出席しているのか、馬鹿じゃないのかと思われている」とのことでした。
国内の多くの会議でも、出席者の大半は発言をしないことが多いように思います。ルールに則って発言して自分の意思を明らかにすべきだと思います。
次からは、本当にロバートの議事規則の内容に入りたいと思います。