会議とは、会議規則の必要性
ロバート会議規則で言う会議とは、「とるべき行動を決するための集まり、すなわち、審議のための集まりであり、これは議会と似ている」と言っています。
また、ロバートさんの略歴のところで述べたように、ロバートさんは教会の会合の運営に失敗したことをきっかけにロバート会議規則を作ったということです。つまり、ロバート会議規則は、職業的な会議集団(国や自治体の議会等)ではない人々が会議を行うときの規則を定めているのです。これらの会議には、何かを決めるために集まった何らかの集まり、自治会、企業の会議等、様々な会議が含まれます。
一方、Robert's Rules of order Newly Revised in briefには、次のように書かれています。「人数が3~4人位であれば、会議規則は不要である。しかし6人くらいの会議でも次のようなことが起こる。
・多くの人が一度には話そうとうする
・話にうまく加われない人がいる
・議論の主題から離れ、主題が何だったのかすら見失ってしまう
・正しく処理されないと、何に合意し、何が合意されなかったのかの理解が人によって異なったまま会議が終わってしまう
このため、会議参加者は、会議を統率するような何らかの公式な規則が必要であると考えるようになる。」
と言っています。われわれが参加する会議で上記のようなことにしばしば出会います。
これをなくすことにロバート会議規則は有効なのです。