消費税の税抜方式の具体例の続きである決算整理仕訳を見ていきましょう。
決算整理仕訳のポイントは、仮受消費税等と仮払消費税等の金額の大小により仕訳が決まります。
①仮受消費税等の金額>仮払消費税等の金額のケース
(借方)仮受消費税等XX (貸方)未払消費税等XX
②仮受消費税等の金額<仮払消費税等の金額のケース
(借方)未収消費税等XX (貸方)仮払消費税等XX
上記の仕訳を踏まえて決算時の仕訳を見ていきましょう。
X1年3月31日決算日
A社は貸方に仮受消費税等50円があり、仮払消費税等はありません。
A社の仕訳
(借方)仮受消費税等50 (貸方)未払消費税等50
貸方の未払消費税等50円は納付額を意味しています。
一方のB社では借方に仮払消費税等50円があり、仮受消費税等はありません。
B社の仕訳
(借方)未収消費税等50 (貸方)仮払消費税等50
借方の未収消費税等50円は還付額を意味しています。
仮受消費税等勘定と仮払消費税等勘定は仮の勘定であるため、決算整理仕訳によって相殺されます。ある意味ではポイントになるかと思います😅
最終的に、消費税の税抜方式では未払消費税等勘定(納付額)と未収消費税等勘定(還付額)を導き出すことにあります。
ちなみに、消費税の納付時(A社)及び還付時(B社)の仕訳も書いておきます。
A社の仕訳
(借方)未払消費税等50 (貸方)現金50
B社の仕訳
(借方)現金50 (未収消費税等)50
最後に、仮受消費税等勘定、仮払消費税等勘定などに書いてある「等」は何を意味しているのでしょうか?
この「等」は、地方消費税を意味してます。
消費税は、国税だけでなく地方税も含まれているんですねぇ〜😳