お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

アダムとイヴ

2009年01月05日 | Weblog
 イヴはサタンに誘われるまま、善悪の知識の実を食べてしまった。
 それから、ずっとイヴはアダムにも食べさせようとした。
 しかし、アダムは『神が許していない』と拒んでいた。
 イヴは言う事を聞いてくれないアダムに深く悲しんでいた。
 ある日、サタンがアダムの前に現れて言った。
「イヴがあんなに嘆き悲しんでいるんだ。食べてやれよ」
 アダムは決然と答えた。
「そうは言うが、神は許してはいない。それとも、お前は僕を神に逆らわせるつもりなのか?」
「やかましい!」
 サタンはアダムに飛び掛り、命を奪ってしまった。
 アダムを埋め終わると、サタンは自身をアダムの姿に変え、イヴの元へと行った。
「イヴ、悲しませてゴメンね。僕も食べるよ」
 そう言って、イヴの前で善悪の知識の実を食べて見せた。
「ああ・・・、アダム!」
 イヴは抱きついてきた。
「へへへ・・・ これでオレの思い通りの世界が出来るってもんだぜ・・・」
 サタンは独り言を呟くと、イヴを押し倒した。




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