東京に帰り、友人達と酒を飲みながら、家の間取り図で
ああだこうだと検討しているのは楽しい時間だった。
そして初めに村に行ってから数ヵ月後、必要な資材を買い込み、
私たちは、車数台に分乗して村に向かった 掃除機や床に
張るベニヤ板や工具、寝袋、ナベ、ヤカンも積んでいった。
村に着き、さっそく床から補修にかかった。
隅をうまく納めるのはずいぶん難しいと知ったが、夕方には
なんとか、囲炉裏部屋に新しいベニア板の床が出来上がった。
そして梁から下げたブランコも完成し、私たちは子どものように
乗って遊んだ。
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作業しているときに上を見ると、錆びたトタン屋根のあちこちから、
小さな光が漏れているのに気づいた。 やっぱり穴が空いていた。
補修ぐらいでは済まず、屋根を葺き替えるしかないだろうが、
数年で取り壊すというから、さずがにそこまでやる気がなかった。
雨が降ったときは、奥の畳部屋で寝ることにした。
夜、囲炉裏を囲んで拾い集めた薪を燃やし、みんなで乾杯した。
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持っていった肉や魚を囲炉裏で焼いていると、まるで部屋の中で
キャンプをしているような楽しさだ。
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梁から吊り下げた100ワットの電球も煌々と灯っている。
その夜は友人たちと、囲炉裏部屋で寝袋にもぐり込んで泊まった。
私たちは春夏秋冬に村を訪れ、冬は城峯公園の冬桜も見に行った。
春咲く桜の花より小さいが、寒々とした風景の中で可憐な姿を見せて
くれた。
-続く-
からだの形は、生命の器
形之医学・しんそう療方 東京小石川
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