祭のフィナーレは、我が「酒の宝島」から100mほど東の浮島八幡神社への宮入で有終の美を飾る。
10数台の太鼓台が順番に車輪をはずして、人の肩に3トン近い太鼓台をのっけて行進するのだから、それなりの時間がかかる。
私がかき夫として楽しんでいた頃も、まともにそれを待っていたら1時間余り、いや、もしかすると2時間近くはかかったのではないか。
その待機中にかき夫はそれなりに動く。
飲み物を求めて売り場に向かう人達はかなりの数になる。
やおら、八幡神社最寄りの酒屋には一時人が殺到することになる。
その酒屋が何あろう「酒の宝島」なのである。
20年くらい前のこと。
普通に店を開けていた「河端酒店」は、その大波に飲み込まれた。
セルフでお客さんがリーチインから飲み物を手にレジに向かうが、そこには人垣が出来ていて、対応が全然間に合わない。
お客さんの中には既に酩酊状態の人もいるし、悪い心を持った人もいる。
その上で、「お祭」という特別な気分と、群衆心理がカクテルされた人のとる行動は、常軌を逸する可能性を秘めている。
かくして、大波が去ったあとは、もぬけのリーチインの棚に、家人の誰も売った覚えのない牛乳の空瓶がポツンと残っているだけといった状態に。
何をどう持っていかれたかすら判らない訳である。
毎年これじゃあ敵わない。
それに、人の悪い心を誘発させる店の構えにも責任はあるだろうということで、以来、祭最終日の午後だけは出店とすることにする。
それ以降数年間は、口さがない人達に、「やっぱり、浮島の店はしゃんとしとるのう。」という露骨な嫌味を言われたりしたものである。
しかし、以来約20年、この出店はしっかり定着して、スーパードライ350ml缶200円という販売価格は、「良心的」だというありがたいお声を数多くいただく。
だから、人手と手間と儲けを勘案すれば、店を閉めて、太鼓台のかき棒にかきついている方がいくらか賢いとは思いながら、毎年頑張っている。
ええかっこ言わせてもらえば、それが地域の商売人の責務であるし、お礼返しではないかと思ったりしているのである。

今年は、事前に十全にビールを冷やすことが出来たので、久しぶりに冷蔵庫販売とした。
氷水冷却の方が感じはいいのだが、あれは手間がかかる。
氷の準備も、後かたづけも。

その分今年はフランクフルトを売ることにした。

ならばと、生ビールも。
ただ、この生ビールはサーバーの調子が悪く、泡ばかり出るので、緊急値下げしたり、手間がかかったりで、結局20L(売り子=私の飲み分数L含む)販売したにとどまったから、失敗策だったかも。
でも、お客さんは結構喜んでくれた。
事情を説明して、300円がとこを200円で堪忍してくださいと言うと、リピーターも現れたり(笑)
お品書きの真ん中、「酒の宝島」の出店だから、「渡海船」と。
多分誰も気づいてないだろうけど。

フランクフルトを売ろうと思いついたときに、初めて業務スーパーへ行ってみようと思い立った。
それが当地に出店して半年余り?なんとなく行きたくない気分だった。
しかし、思い描くフランクフルトをそれなりの数売っているのはそこくらいしか思い当たらなかったから、行くしかない。

思惑通り、目的の品はあった。
気づきましたか?
上のフランクフルトは種類が違うのです。
すぐ上のがよく露天商が使うやつで、その上のが、ちゃんとした腸詰めの粗挽き肉。
どちらも事前に買って帰って味見してみて、私は腸詰めの方が美味いと思ったのだが、前日仕入れに行くと、そちらは5本詰めが8袋しか在庫がなかった。
店員さん曰くは、すぐ上の方が圧倒的に商売人には使われているとのこと。
焼いてみて判った。
腸詰めは油断するとすぐ焦げる。
それに反してすぐ上のはこんがりとうまく焼ける。
初の試みなので、あまり冒険はせずに上のを5本詰め12袋と合わせて、都合100本仕入れる。
売れ残ったら毎日フランクフルトを食べなきゃならない(笑)

倉庫から引っ張り出した業務用ガスレンジのアップはここをクリック
ホームセンターのキャンプ用品コーナーで鉄板を買ってきて、燃料屋さんにガスボンベを借りて、倉庫の奥の方から40年近く前に父が食堂を開こうと準備しておいたガスレンジを探し出す。
そして、3日前から実際にフランクフルトを焼いたり、焼きうどんを作ったりと、鉄板を馴染ませたり、レンジのがたつきを微調整したり。
お陰で、この日は何の問題もなく、思惑通りのフランクフルトが焼ける。
そして、事前の心配を余所に、100本(家人達の試食と、私の生ビールのつまみとして5本は自家消費)のそれは実にすんなりと売り切れる。
後からそれを目当てにしてきた人達に残念がられるほどに。
続く・・・
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10数台の太鼓台が順番に車輪をはずして、人の肩に3トン近い太鼓台をのっけて行進するのだから、それなりの時間がかかる。
私がかき夫として楽しんでいた頃も、まともにそれを待っていたら1時間余り、いや、もしかすると2時間近くはかかったのではないか。
その待機中にかき夫はそれなりに動く。
飲み物を求めて売り場に向かう人達はかなりの数になる。
やおら、八幡神社最寄りの酒屋には一時人が殺到することになる。
その酒屋が何あろう「酒の宝島」なのである。
20年くらい前のこと。
普通に店を開けていた「河端酒店」は、その大波に飲み込まれた。
セルフでお客さんがリーチインから飲み物を手にレジに向かうが、そこには人垣が出来ていて、対応が全然間に合わない。
お客さんの中には既に酩酊状態の人もいるし、悪い心を持った人もいる。
その上で、「お祭」という特別な気分と、群衆心理がカクテルされた人のとる行動は、常軌を逸する可能性を秘めている。
かくして、大波が去ったあとは、もぬけのリーチインの棚に、家人の誰も売った覚えのない牛乳の空瓶がポツンと残っているだけといった状態に。
何をどう持っていかれたかすら判らない訳である。
毎年これじゃあ敵わない。
それに、人の悪い心を誘発させる店の構えにも責任はあるだろうということで、以来、祭最終日の午後だけは出店とすることにする。
それ以降数年間は、口さがない人達に、「やっぱり、浮島の店はしゃんとしとるのう。」という露骨な嫌味を言われたりしたものである。
しかし、以来約20年、この出店はしっかり定着して、スーパードライ350ml缶200円という販売価格は、「良心的」だというありがたいお声を数多くいただく。
だから、人手と手間と儲けを勘案すれば、店を閉めて、太鼓台のかき棒にかきついている方がいくらか賢いとは思いながら、毎年頑張っている。
ええかっこ言わせてもらえば、それが地域の商売人の責務であるし、お礼返しではないかと思ったりしているのである。

今年は、事前に十全にビールを冷やすことが出来たので、久しぶりに冷蔵庫販売とした。
氷水冷却の方が感じはいいのだが、あれは手間がかかる。
氷の準備も、後かたづけも。

その分今年はフランクフルトを売ることにした。

ならばと、生ビールも。
ただ、この生ビールはサーバーの調子が悪く、泡ばかり出るので、緊急値下げしたり、手間がかかったりで、結局20L(売り子=私の飲み分数L含む)販売したにとどまったから、失敗策だったかも。
でも、お客さんは結構喜んでくれた。
事情を説明して、300円がとこを200円で堪忍してくださいと言うと、リピーターも現れたり(笑)
お品書きの真ん中、「酒の宝島」の出店だから、「渡海船」と。
多分誰も気づいてないだろうけど。

フランクフルトを売ろうと思いついたときに、初めて業務スーパーへ行ってみようと思い立った。
それが当地に出店して半年余り?なんとなく行きたくない気分だった。
しかし、思い描くフランクフルトをそれなりの数売っているのはそこくらいしか思い当たらなかったから、行くしかない。

思惑通り、目的の品はあった。
気づきましたか?
上のフランクフルトは種類が違うのです。
すぐ上のがよく露天商が使うやつで、その上のが、ちゃんとした腸詰めの粗挽き肉。
どちらも事前に買って帰って味見してみて、私は腸詰めの方が美味いと思ったのだが、前日仕入れに行くと、そちらは5本詰めが8袋しか在庫がなかった。
店員さん曰くは、すぐ上の方が圧倒的に商売人には使われているとのこと。
焼いてみて判った。
腸詰めは油断するとすぐ焦げる。
それに反してすぐ上のはこんがりとうまく焼ける。
初の試みなので、あまり冒険はせずに上のを5本詰め12袋と合わせて、都合100本仕入れる。
売れ残ったら毎日フランクフルトを食べなきゃならない(笑)

倉庫から引っ張り出した業務用ガスレンジのアップはここをクリック
ホームセンターのキャンプ用品コーナーで鉄板を買ってきて、燃料屋さんにガスボンベを借りて、倉庫の奥の方から40年近く前に父が食堂を開こうと準備しておいたガスレンジを探し出す。
そして、3日前から実際にフランクフルトを焼いたり、焼きうどんを作ったりと、鉄板を馴染ませたり、レンジのがたつきを微調整したり。
お陰で、この日は何の問題もなく、思惑通りのフランクフルトが焼ける。
そして、事前の心配を余所に、100本(家人達の試食と、私の生ビールのつまみとして5本は自家消費)のそれは実にすんなりと売り切れる。
後からそれを目当てにしてきた人達に残念がられるほどに。
続く・・・

でも、餓鬼のときの混み具合に比べれば、最近はまだマシな方なんですよ
(うそ)
多くのフランクフルトを食べ歩いてまいりましたが、
何と!!!
セブンイレブンの、あらびきフランクが、一番美味しく感じます。
いまだに。
(汗)
じゃによって比較は出来ませぬ~