とにかく何か始めよう！

　他国のトップに暴言を吐いて電話会議を打ち切る、中東・アフリカ７カ国からの渡航者の入国禁止を差し止めた判事への暴言と、就任して2週間も経たないのに、既に、無茶苦茶なトランプ、単に礼を欠くというより、どっかおかしいのではないかと疑うレベルだと思います。

　一方的に、オバマケア（医療保険制度改革）を撤廃、メキシコ国境の壁建設、TPP（環太平洋経済連携協定）から離脱、そして上記の渡航者入国禁止と大統領令を乱発していますが、大統領令とは、コトバンクによると「大統領が議会の承認や立法を経ずに直接、連邦政府や軍に発令する命令。 憲法に明確な記述はないが、法律と同等の効力をもつ」そう。

　要するに、大統領が個人の判断で、国の法律を作って実施を命令できちゃう。だから、入国禁止礼はすぐさま実施され、混乱を引き起こしたのです。この大統領権限に関して「憲法に明確な記述はない」のですが、その根拠となる合衆国憲法第２章第１条の「執行権」があります。ですが、その権限の範囲は明確に定められていないので、やりたい放題です。

　いきなり無理っぽい大統領令を発しても、入国禁止のように判事に差止められたり、壁の建設を始めるに当たっての予算は議会に通さねばならないだろうから、現実的ではないにしても、「オレは公約を守ったけど、他が邪魔したんだ」というスタンスなのかも？そうなら良いんだけど、国境の壁を、「メキシコが費用を後から払う」と勝手に決めて、建設を始めることも可能なわけで…　

　画像は、「不法移民は今すぐ出て行け！」と言うトランプに対し、原住のアメリカ人が「マジで？だったらアンタはいつ出て行くの？」と尋ねています。ほんと、それ。

　7カ国からの入国禁止大統領令では、正当なビザや、永住権を持つ人も締め出されました。彼自身の母親も、現在の妻も移民なので、彼のアンチ移民は、「白人以外の移民」だけに向けられた、人種差別のカモフラージュです。永住権を持つ私だって、今の政権下では、考えられないような事が次々と起こっているのだから、いつ、困ったことになっても不思議はない。

　通常、大統領就任から最初の100日間は、メディアは様子を見守るというのが通例になっていますが、ここでガツンと方向性をはっきりさせようとするトランプに対し、多くのメディアは批判的ではありながらも、まだ手加減しているような感じがします。トランプ側が慣例や儀礼を無視しているのだから、マスコミ側もどんどん突っ込みゃいいのに！って思います。

　だいたいが、トランプ大統領の正当性はどうなのか？ロシアのハッキングによって、クリントン候補に不利となる情報が流されたことが明らかになっている。加えて、明白な嘘を真と突き通してきた事例にも事欠かず、オーストラリア首相に対する無礼、判事への尊敬を欠く…どころか、罵ってと週で電話を切るという、いみじくも一国の首脳に対する許され難い行動の数々は、十分に弾劾の理由となり得ると思います。

　トランプがクビになっても、続くペンスが、またトンデモ野郎ではあるのですが、これも弾劾すりゃ良い。それが、民主主義というものではないのでしょうか？

　トランプは暗殺されるかもしれない、なんて記事もよく見かけますが、なまじっか暗殺なんかされて伝説化されてたまるものか！国民が「No!」を突きつける必要があります。あと4年だなんて、とんでもないよ！Let’s act!!