わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

死んじゃダメ、絶対!

2012-08-31 | 日記
 わにおくんの、ワシントン州に住む従妹の一人息子、トリスタン君が自殺をはかり、今週はそのお葬式です。10年以上前、今は二人とも故人となった息子たちの層祖父母の結婚75周年の際、まだ小さい頃に一度会ったことがあるだけですが、うちの息子達とも年齢が近く、仲良く一緒に遊んでいたので、よく覚えています。お母さんのハイジはシングルマザー。陸軍を退役し、デパートの化粧尾品売り場で働いています。ハイジとは、二年前に一族の中ファミリーリユニオンで会いましたが、このとき、トリスタン君は来ていませんでした。

 実は、本人とのつながりなくとも、そのお母さんを知っている十代の男の子の自殺は、彼で二人目です。私自身が、ティーネージャーの男の子二人の母親ですし、とても他人事とは思えません。亡くなったトリスタン君の平安と共に、お母さんのハイジにも、いつの日か心の平安が訪れることを祈っていますが、我が身を鑑みてみれば、果たして一体、我が子の自殺から立ち直ることなど、可能であるのかと…

 トリスタン君の自殺の原因は未だに判らないのですが、日本では苛めを苦にしての十代の自殺が社会問題となっています。自分もかつては苛められてたけど、立ち直って云々(今じゃこんなにビッグだぜ、えっへん!)とか、けんかして向き直ろうなんぞって白々しくも当て外れな自己満足の「励まし」を送る有名人が多い中で、西原理恵子氏は

まず仮病(けびょう)を使おう。そして学校に行かない勇気を持とう。親に「頭が痛い」とでも言って欠席すればいい。うそは、あなたを守る大事な魔法(まほう)。人を傷つけたり盗んだりするのでなければ、うそって大事よ。これからも、上手(じょうず)にうそついて生きていけばいいんだよ。(中略)学校は、いじめられてつらい思いをしてまで行くようなところじゃない。長い夏休みだと思って、欠席してください。そして、16歳まで生き延びてください。
朝日新聞デジタルから)

と、アドバイスしていたのは、さすがサイバラりえぞう先生!と思いました。彼女自身、飲酒事件で高校を退学になったものの、学校を相手取って裁判し、大検で美大に入学した経歴を持っているそうです。私は、西原理恵子氏と年齢も近く、彼女の本も長年楽しんでいますが、彼女の強さには、ずっと感心してきました。サイバラの言うとおりです。生き残れ。登校拒否でも、敵前逃亡でも何でもして、とにかく生き残れ。勝つことより、負けない方法を探せ。私は、これって「いじめられてる君へ」ってタイトルだけど、サイバラは本当は、親に向かって言ってるような気もする。子供を護れ、子供を護るためには、学校なんて先ずは二の次でもいいはずって。

 大人の、社会の責任は、子供のために逃げ道を作っておくことだと思う。そのためには、生温い少年法を見直し、もし自宅までいじめっ子が襲撃してきたら、子供の喧嘩だと甘く見ず、警察が手加減せずに対処でき、実際に暴力を振るった子には、未成年であろうときっちり傷害罪を適用して。その日のうちに監獄できるようにすべきだと思います。ハリウッド青春映画では、喧嘩した主人公または主人公のボーイフレンドが警察に連行されて、保護者なり、熱血先生なりが迎えに来て、署内の檻から出してもらえるってのがお約束だけど、日本もそれくらい日常茶飯事でやっていい。傷害、窃盗、恐喝、教唆。しっかりしょっ引いて、法廷に出し、法的措置を決めましょう。

 昔は、いじめっ子も一目置く暴力教師がいた。暴力教師を肯定する気は全く無いし、それこそ、今思い返したら、私が中学の頃の教師なんて傷害罪を適用されかねないようなのがいたけど、彼らには、それなりの存在意義もあったんだと思う。そういった「苛めてることがコイツにバレたらヤバい、コワい」何かしの存在は必要であり、の何かが、法的制裁であってもいいと思う。日本は法治国家なんだから。

 苛められる側は、まずは危機回避が最優先。追い詰められた子供たちが隠れることのできる安全な場所は、家庭であるべきなのだけど、それが機能していないから、にっちもさっちもいかなくなって自殺に繋がってしまう。家庭から見直しを始めましょうなんて、お花畑脳では、いつまでたっても事態は改善されません。たとえ改善されたとしても、時間がかかり過ぎます。意識変換してる間に、被害者がどんどん出ます。被害者が逃げて終わりなら、加害者への制裁はどうなる?って問題もあるだろうけど、逃げるが勝ちの諺の通り、苛めっ子側の事なんかどうでもいい、追い詰められた側に他の選択肢を提供して、緊急避難させるが一番最初にすべきこと。

 世の中、いじめられてるなら学校に行かなくてもいいんだよといえる親のほうが少ない。子供にしても、報復が怖い、とか、親に心配かけたくない、とか、プライドがあって苛められてるなんて言えない、とか、色んな事情があると思う。でも、死んじゃわれるよりも、学校くらい行かないほうが、ずーっとマシじゃないですか。だから、子供たちが、自分の意思だけで「学校に行かない」という選択肢が取れるように、社会が駆け込み寺的な制度を作って、バッファーゾーンを設けるべき。そんなコトしたら、甘えるヤツ、制度を悪用するガキが沢山出てくるってのも不可欠でしょう。先に挙げたサイバラの助言も、ネットを見ると否定的な意見のほうが多い。でもね、実際に、若くして命を絶ってしまった子と、残された親を間近に知ると、本当に、ただ、ただ生きていて欲しかった… それだけしか言えないのです。前述の西原理恵子氏自身も、過酷な境遇にある世界中の子供たちに接し、生き残ることの重要さをよく知ってる人だから、親として、子供に死んで欲しくない、その一念なんだと思う。

 なんだか、まとまりなく書いちゃったけど、やっぱり凄く動揺してます。とにかくね、死んじゃだめ。でね、大人は、追い詰められて、足がすくんで、その場から離れられない、自分を無にするしか選択がないって思い込んでる子を、逃げろ…って言葉がイヤなら、戦略的撤退という選択肢があるんだよ、と、つっついてあげられるようになりたいと思う。天下人となった織田信長だって、劉備元徳だって、勝ち目のない戦の時には、荷物まとめて、とっとと逃げたじゃん。大人になってからだって、パワハラとか、お局とか、宗教勧誘とか色々あるけど、十代はまだ、何をするにも最終決定を下すには早すぎるよ!


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誰に向かって書いてるんだか、自分でも不明。

私のアメリカの偶像が一つ壊れた

2012-08-30 | アメリカのニュース
 昨日まで、暑くて暑くて、すっかり溶けていましたが、今夜は少し風が吹いて、過ごしやすいです。サウスベイと呼ばれる、このエリアに引っ越してきて、未だ3年目ですが、ここに長い人たちも、今年の暑さは異常!とのことですので、やっぱ、変な気候なのかしら?ロスアンゼルスに住み始めたのは、2008年8月ですが、あの年の暑さも厳しかった。あの年はとにかく山火事が多くて、カリフォルニアってそんなに燃えるの? と、驚きましたが、ここ数年、山火事は少なくなってきているように思います。替りに、なのか、なんかこの頃さりげに地震が多いのが気になりますけど。

 面積が日本と近いカリフォルニアも、ずるっと長~く太平洋に面していますが、台風被害ってのは聞かないな。東海岸やメキシコ湾沿岸じゃ、毎年、ハリケーン被害が出ているのに。正直、いい加減に学べよ、って気もするんですがね。今年も、ハリケーン・シーズンは始まったばかりだといいのに、アメリカ南部は、既に大きな被害を被っているし。


 アイザックときいて、私的に最初に思い出すのはこれ



さて… 


 その、アイザックのお陰で、なんかてんやわんや中のフロリダ州タンパで共和党全国大会が行われ、ロムニー&ライアンが、共和党大統領・副大統領候補として正式指名されました。で、その大会での目玉とも言うべき出し物は、前もっての噂通り、ハリウッドの超大物、Good Old Americaを象徴するアメリカン・ヒーロー、クリント・イーストウッド氏でした。で、その、架空オバマを相手取ったイーストウッド氏の「討論」を見たわけなのですが…


 火災、水害、地震等、天災は困るが、老害というのも、実は困ったもんだと思わざるをえなかった。今まで、私はイーストウッド氏が好きだっただけに、余計に失望が大きいといいますか… 予定の5分間を大きく超えて、11分間に渡る、全く面白くない一人芝居。ああ、そりゃ、アンタは大金持ちだもんね、そりゃ共和党支持だわな、ははは(←鼻で笑う)くらいしか感想なし。演壇の横に置かれた空のスチール椅子に向かってボヤくイーストウッド氏の、スピーチの映像と書き起こしは、こちらから。出だしは良さ気に見えたんだけどね、なんだか、取留めのない方向へダラダラと流れていくし、架空オバマに対して質問して、その架空の返事に答えてる様は、言っちゃ悪いが「… ボケ老人…?」しかもスピーチの内容は、事実に外れたことも混ざってるし。これって、ナマじゃなくて、後で編集してから流したほうが良かったと、しみじみと思う…ってか、マジで見たくなかったわ…orz

 まぁ、自分自身が呆れ返るほど大金持で、当然ながら金持ちを更に持ち上げようとするロムニーが大統領、緊縮財政教に取り憑かれたライアンが副大統領(しかも、この二人にビジュアル的にもしょぼすぎ)になるなんぞ、とんでもない!と、思っている私にとっては、折角の客寄せパンダが逆に失笑されちゃって、なんか、もー肝心のロムニー氏の受諾演説なんかどうでも良くなっちゃた(爆笑)という共和党選挙戦略の失策は、ヤリィ!ではあるのですが、その失笑の対象が82歳のイーストウッド氏というのは、いろいろな意味で寂しく、哀しい。だいたい、イーストウッド氏の主張する、政府は自国経済を重視せぇ、わしら国民に一々干渉するな、官僚も税金も規則も大嫌い、福祉なんぞクソ食らえ!ってのは、たしかに「古き良きアメリカ」の価値観であり、共和党の主張にもぴったりハマってる。でもね、それらこそが、耄碌して使い物にならない時代外れな戯言なんじゃね?と、思ってしまった夜でした。


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新学期が始まりました

2012-08-28 | アメリカの高校
わははははは、今日ももうこんな時間だよ、どうするよ、おい、どーするよ!

 と、いうわけで、息子たちの新学期の日だというのに晩御飯の準備もせずにPCに向かっております。上息子は、先日のガレージセールで2ドルでゲットした合皮のライダーズ・ジャケットを着ていったところ、ガールフレンドが気に入って奪われそうになったと、鼻の下を伸ばしております。で、デレデレしすぎたのか、校内に携帯落としてきて、校長先生のオフィスから私の携帯に「この番号に一番最後にかけた携帯電話が落ちていたので、取りに来てください」って電話がかかってきました。

 今日が高校生第一日目の若息子ですが、実は既にマーチングバンドの練習で、夏休み中から学校に通っていたので、あんまりフレッシュ・スタート!って実感が無いようです。だいたい入学式なんてものが存在せず、初日からいきなり通常の時間割ですし、どの授業も先生と生徒の自己紹介や、今後の授業予定などで終わってしまうので、退屈な一日だったとボヤいてました。入学式や始業式・終業式みたいな、区切りのイベントって、意味あると思うんだけどなぁ。

 私が高校時代を過ごした頃の兵庫県西宮市は、総合選抜制といって、特定の希望公立高校を受験するけど、合格したからといってその高校に通えるとは限らず、地域内の他の公立高校に振り分けられるという制度を採用していました。私は、その振り分け(られ)組で、近所からはごく少数だけが通う、えっらい離れた場所にある新設校に通うことになったのですが、未だにそのトラウマ(?)か、明日から高校に通わなきゃなんないのに、その高校が何処にあるか把握できない、どうやって行ったらいいか判らない!と、いう悪夢にうなされることがあります。新設校なので、当時の公立高校としては制服がちょっと可愛く、校舎も備品も皆新しくて嬉しかったし。同じ学校に通う生徒の中に、幼稚園からのお友達や、趣味が同じの塾に通ってた仲良しさんがいてくれたので心強かったんですけどね。

 息子たちには、そんなドキドキ感は全く無いようです。そういうのって、ちょっと寂しいって思うんだけど、そのかわりアメリカの高校には、プロムたる凶暴なイベントがあるものね。ハリウッド映画やドラマでお馴染みの、高校のダンスパーティー、プロムでは、伝統的には、カップルがお洒落して、互いに腕をとって参加します。女の子はイブニングドレス、男の子はタキシード。華やかだな~、素敵だな~、十代のうちにそんなロマンティックな経験が出できるなんて羨ましい… けど、自分の学生時代を鑑みると、十代わにこが男の子にプロムに誘ってもらえる可能性はゼロであったと言い切れる。一方で、わにこが男の子を誘ってみたところ断られる可能性は、K2の如く高い。ああ、ヤダ、ヤダ。日本に、こんなイベント無くて良かった!



昨今は女の子同士でもOKらしい

アメリカのもったいないお化けはどこにいる?

2012-08-27 | 日記
 この忙しい最中に電球切れたー!しかも買い置き無いー!今やってる仕事、絶対、納期ギリギリまで食い込むー!しかも、息子たちは明日から新学期だってんで、今日は夏休み最後の日だからって、ずーっと寝っ転がってゲームしてるー!こーゆー時の為に、さっさと運転免許取りやがれ、バカ息子ー!!!(怒

 と、いうわけで現実逃避にブログを書いてるわにです、こんにちは。もうね、フリーランス翻訳者17年、今まで一度も納期に遅れたこと無いのが自慢だった私ですが、今度ばかりは正直、自信無いですよ。終わったら、ネイティブの校閲者(わに夫くん)に文法をチェックしてもらわなきゃなんないけど、その分の時間の余裕なんかないです。とても技術的な内容なので、機械的に日本語を英語に置き換えてますけど、ぜんっぜん意味解んないし、現役学生の息子たちに聞いても、内容が意味不明すぎて訳もなく爆笑してるですよ。お陰様で笑いの溢れる明るい家庭ですわ、バカヤロー!!!

 そんなこんなで、おさんどんも手抜き気味。今日の晩御飯も、茹でたじゃがいもを潰して混ぜたスパニッシュオムレツ(腹持ちがいい)とパスタサラダ(茹でたパスタに適当に冷蔵庫の中にある野菜とソーセージを混ぜて市販のドレッシングで和えただけ)という、超簡単かつ手早いメニュー。パスタサラダは、冷蔵庫の在庫一掃を兼ねました。葉ものは特に足が早いから、ちゃっちゃと食べちゃわないと無駄にしちゃうもんねぇ…と、前振りをして、今日のネタは食べ物の無駄。

 アメリカ、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)の番組、マーケットプレイスで聴いたのですが、USDA(米国農務省)の1995年の調査によると、アメリカでは約27%の食べ物がゴミ箱行きになってるんですって。勿論、食べ物の無駄を正確に計算するのは至難の業なので、諸説があるのですが、自然資源防衛協議会(The Natural Resources Defense Council)たる、おドロドロしい名前の団体が、最近発表した報告書では、アメリカはなんと4割もの食べ物を無駄にしているそうです。この計算によると、典型的な4人家族は、年間二千ドル分を捨ててることになるそうな。

 国連によると、世界中では、人間向けに生産された全食物の3分の1、13億トン分が無駄になってるんだって。先進国では、一旦、消費者に手渡ってから、食べ残しとか、冷蔵庫の中で腐ってたりして捨てられ、途上国では消費者の手に渡る前に、農場や市場への運搬途中でおシャカになっちゃう率が高いのが特徴らしい。地球人口も今世紀半ばには90億人に膨れ上がるらしいし、食糧危機が叫ばれてから随分長いことたってますが、食べ物が足りないなら、まずは無駄をなくしたらいいんではないかというのは、誰もが最初に考えつく解決法ではないでしょうか?しかし、それって現実的?

 無駄大国のアメリカは勿論、余剰生産物を捨てちゃう日本でも、無駄を減らすことによって、世界規模での食料不足のみならず、土地問題、水問題を含む天然資源・環境保護問題の緩和に貢献できるはずだけど、それには、「もったいない」精神なんかの意識改革だけでは減らせる無駄にも限度がある。制度的な大幅変換が必要でしょう。余剰米を途上国に贈与できないものか、が、問われて、もう一体、何十年になるのか、今はどのように議論が進んでいるのか、私は知りませんが(調べるのめんどい。ごめん)、諸処の事情で実現していないことだけは私も知ってる。牛乳なんかも、値崩れを防ぐためにガンガン捨てられてるそうですが、せっかくの栄養価の高い牛乳を何とか利用できないもんか、とは言っても、受け入れる皿がなければ、溢れて、こぼれて、サヨウナラになっちゃうのは仕方ない。

 それでも、取り敢えず個人が「もったいない」を推進していけば、確実に無駄も減っていくはずですが、アメリカ、日本においては、意識の方向は逆とまでは言わなくとも斜めに行ってると思う。給食なんて、私が小学生の頃は残したら居残りさせられてまで完食を強制されたけど、今はそんな事したら騒ぎになる…って、実際、あれは児童虐待だと思うけど。肥満が深刻な問題となっているアメリカでは、子供たちに「お皿を綺麗にしなさい」と躾けるのはダメ!が、常識になってきている。これらは、良い方向への例だと私は思うのですが、一方で穿った見方をすれば、無駄を推奨してるようなもの。だから、給される量を減らすべきなんだけど、この適量ってのを判断するのって難しいよねぇ…

 こちらの小学校で、ランチタイムのお手伝いボランティアをしたことがありますが、毎日、捨てられる給食の残飯の多いことときたらビックリでした。低学年の子供達は牛乳が飲みきれなくて半分以上捨てちゃうけど、高学年の子供たちは牛乳パック一つじゃ足りなかったり、その辺の采配は難しい。一口だけかじったリンゴ、手もつけられてないサラダ、半分だけ使ったバター… 積もり積もれば、大きなゴミ袋分いくつもの食べ物ゴミが、毎日、校舎の裏に積み上げられる。ううっ、勿体無い…

 せめて、家庭では少しでも無駄を無くすように心掛けよう。この食べ物を作ってくれた人、運んでくれた人、並べて、売ってくれた人に、申し訳が立たないし、なにしろ、お金の節約したいもん。しかし、息子たちの食べ残しを勿体無~いと、つい完食しちゃう、これがメタボの大敵なんだよねぇ…orz

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ポチとな

再び、スペインのゆるキャラねたです

2012-08-26 | 時の話題
 折角の晴れた(ってか、この辺は一年中たいてい晴れてるけど)8月最後の日曜日だというのに、仕事が詰まって一日中引き篭っていました。眠いよぉ、寝たいよぉ…

 ところで、スペインのおばあちゃん画伯によるキリスト像の「修復」は大人気で、この絵があるボルハの街をを訪れる人々が数百人規模に急増中だって(AFP=時事)。

いや、君は出て来ないでいいから

 期待を裏切らずに、ネット上では早速、コラ画像が溢れてるし、秀逸な出来栄えのコラが多くて、その度にまた爆笑。笑う門には福来る。こんなに多くの福をもたらしたんだから、「画伯」から「巨匠」に格上げされてもいいんじゃない?なんて思っちゃいますが、そう思ったのは私だけじゃなかったようで…と、いうのが下の画像なんだけど(クリックで拡大。ブラウザの「戻る」で元のページに)、なんか、こうやって見比べると、芸術への造詣が路上の水たまり程度の深さしか無い私には、えらく立派な作品に見えてくるから不思議。

 ところで、この絵を見て、私が最初に思い出したのは、この人、

30分間の番組内に、油絵の風景画を仕上げちゃう、ボブの絵画教室の、ボブ・ロスさん。なんか似てない?全く絵心のない私だけど、この人の番組は好きで、よく見ていました。キリスト様の代わりに、絵の好きなおばあちゃんのところに、ロスさんが降臨しちゃったんじゃないかな?そしたら、やっぱり、あった、あった。ボブ・ロス、修復で画像検索したら、一番最初に出てきたよ。



 今日は、ニール・アームストロング宇宙飛行士の逝去に、ランス・アームストロングのドーピング疑惑調査への控訴取下げと、ダブル・アームストロング・ショックで少し落ち込んじゃったけど、すっかりスペインのゆるキャラ的地位を得たかのような、例の絵(そろそろ名前が付いてもよいような)のお陰で、また笑えたよ。ありがたや、ありがたや…

ところで阪神の地下のイカ焼きが食べたい!!

ガレージセール

2012-08-25 | 日記
 息子たちが所属する高校のマーチングバンドの、毎年恒例資金集めのためのガレージセールのお手伝いに行って来ました。保護者から寄付された色々な物を売るのですが、毎年、かなりの量の品が集まり、結構な資金源となっています。家の中の不用品整理にもなるので、有難いイベント。


売り物で溢れるセール前日のバンドルーム


 朝の6時から始まったセールでは、山積みの服はスーパーのビニール袋に一杯で5ドル、本はハードカバーが三冊1ドル、一番大きなものでも、正価が1500ドル以上する健康器具が新品同様で100ドルと、値段はガレージセールでもかなり安めに設定されており、正に飛ぶように売れて行きました。それでも、更に値切る人が多いのは、結構呆れる。本気で値切ろうというより、それを楽しんでる人も多いんだろうけど、高校生の楽器を買ったり、競技会に参加するための資金の為なんだから、もちょっと寛大な気持ちで買ってってくださいよ~、って思っちゃう。でも、今日一日で、2000ドル以上の収入。一番高い品物でも100ドルだから、本当に細々とたくさん売れたのです。このセールは毎年、とても盛況なので、年に一度とは言わず、年明けかクリスマス前くらいにも、もう一度やりたいんでけど、いかんせん準備が大変なんですよね。

 当日はバンドのメンバーもお手伝いしますが、真面目に一生懸命働いている子もいれば、実は仲間とだべってるだけって子もいる。今年の指揮者は二人が共同で務めるんだけど、一人はTシャツの背中にわざわざ「ボクが指揮者です」ってマジックで黒々と書いて登場(爆笑)。一方、もう一人の子は「指揮者就任おめでとう」って言ったら「ボクは共同指揮者の一人ですから、二人で一緒に頑張ります」と、実に謙虚。この全く個性の異なる二人が同じ曲目を指揮するとどんなことになるのか、シーズンが楽しみです。

 幸いにも今日は涼しくて、外にいても気持ちのいい日だったけど、さすがにセールが終わって家に帰ったら、疲れて夕方まで爆睡しちゃったよ~ トシには勝てんわ~



しかし2千ドルは凄い、欲しい

最低賃金を考える

2012-08-24 | アメリカのニュース
 ラジオを聴いていたら、最低賃金の値上げがアメリカの経済にどんな影響を及ぼすか、最低賃金とは縁遠そうな有名大学の教授が論争していました。一人は、

最低賃金が上がることによって低収入層に余裕ができ、今までよりお金を使うようになるから経済全体が潤う

という考え方で、もう一人は、

最低賃金が上がれば、それまで通りの雇用が保てなくなって、失業率が上がる


と、主張していました。楽観論vs.悲観論、ってとこかな。私的には、良い方向に考えたいけど、実際には悲観論。でも、基本的に最低賃金は上げられるべき、という、結局どっちでもないって、ズル派w 間違ってた時のために、後で解釈の仕様によって「実はオレは正しかった」って顔ができるように、政治家が使う手と一緒ですなぁ。ともあれ、実際の社会においては、白か黒かをはっきり出来る事のほうが稀なのに、それを白黒(経済は良くなるか、一層悪化するか)をここではっきりさせてやろうじゃないか!と、大見え切っちゃうのは、結構ムリのあることやってんな、って気がする。

 学生バイトが最低賃金のお仕事をしてる場合、お給料が上がれば、その分で今までよりもっと使うかもしれない。今までならお昼は一番安いのり弁だったけど、ちょっと余裕が出来たんで、シャケ弁に格上げすっかな、みたいな。実は親元に住んでるとか、仕送りがあるとかで毎日の生活に困ってなければ、お金の余潤は消費に回されて、一時間50セント分が塵も積もれば山となり、国内経済全体の消費量が増えて、景気が良くなるかもしんない。ちなみに、ここじゃ貯金するってオプションはなしね。だいたい、アメリカの利子なんて、0.000何%とかでとんでもなく低いから。

 でも実際には、アメリカには不法・合法両方含めて移民が多く、ファーストフード店等での最低賃金で家計を支えている場合が多い。不法移民だったりしたら、日本で話題の生活保護は受けられないので、低賃金の仕事だけで家族を養っていかねばならない。この場合、お給料上がったイコール余裕が出来た、には程遠いのが普通だろうから、そう簡単に、じゃもっと物を買おう、には繋がりにくい。それに加え、収入増加→本国への仕送りを増やそう、ってんで、アメリカの経済には貢献しないんじゃないかな、と、思う。

 一方で、最低賃金上がったら、その分払えないよ、ってんで従業員を減らしたり、雇用時間短縮する雇い主が増えて、益々ドツボ、って側の意見を考えると、たしかにそれも一理あると思う。一度はスムーズに決まりかけたのに、相変わらずゴタゴタやってる国民保険問題もそうだけど、今より従業員にお金がかかるなら、その分賄えないから、従業員そのものを切っちゃうよ!って事態になる可能性が大きい。そうでなくとも、効率化を図るために人員は減少傾向にある。

 例えば、ファミレスのジュースバー。給仕さんが一々飲み物を運んでくれる代わりに、お客が自分で取りに行けば、その分、労働力は節約できるんで、時間毎に給仕の人数を減らす事ができる。ジュースバーの機械を導入するための初期投資は必要だけど、その後の維持費を考慮しても、従業員一人分よりはお得。だいたい回転寿司。ダイナーみたいなメニューが固定してる店だったら、パンケーキ、ワッフル、ベーコン、スクランブルエッグなんぞが、お寿司みたいに皿に乗って回ってきてもいいんじゃない?勿論、情緒もへったくれもない!って、総スカン食うだろうから商売としては成り立たなそうだけど、コンセプトとしては有りだと思う。ファーストフードのドライブスルーなんかも、タッチスクリーンで注文できるようになれば、全米でものすごい数の人員削減になりそう。

 他にも、皿洗い機、野菜を刻む機械や、お寿司を握る機械まで、この調子で、どんどん人の手を借りなくともいい分野が増えてきて、最低賃金のお仕事はどんどん減っていく。どう進んでも、中低所得層がますます苦しくなる方向に向かっているようで不安です。

 

一押しお願いいたします

Search Plugins フォルダ-- お前は一体何者だ?

2012-08-21 | 日記
 ここ暫くのことなのですが、勝手に「Search Plugins」という名前のフォルダを作るようになりました。調べてみると、Auto Updater と、Audio Performer Manager たるプログラムを削除すれば良いということですが、プログラムやApp一覧を見ても存在していない。よろしい、ならばファイル検索だ、と、Search をかけてみましたが、我が Windows 7からは、んなモンねえよ!とのお返事。まぁ。困ったわ、と、途方に暮れるワタクシでした。

 で、しつこく調べてみると、フォルダの自動生成を止めるアプリがあるらしいってんで、これをインストールしてみたけど、やっぱり今のところ、Search Pluginsフォルダが勝手に生成され続けている。もうお手上げです。どなたか、退治法をご存知でしたら、教えてくださ~い!


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鬱陶しいんですっ

トニー・スコット監督

2012-08-20 | 時の話題
 「トップガン」や「ビバリーヒルズ コップ2」等、爽快なアクション映画の名手、トニー・スコット監督が、自た命を断ったとのニュースに意気消沈しています。「スパイゲーム」、「クリムゾンタイド」、「エナミー・オブ・アメリカ」等々、見終えてスカッとする作品を撮っては当代一といっても過言ではなかった監督なのに、自分自身が爽快とは対極の最期を迎えてどうする… 一映画ファンとして悔しいですよ… 世界中で、貴方の創る映画を楽しみにしている人間がいるってのに、勝手に死んじゃうなんて酷いよ。だいたい、豊かな才能に溢れ、多くの不特定多数を楽しませることの出来る稀有な人材が早逝する度に、神様だか、仏様だか、閻魔様だかしらんけど、ちょっと待ってよ、こんなの地上人にとって不公平じゃない、もっともっと素敵な作品が生まれてたかもしれないのに、さっさと引き上げさせないでよ!と、文句の一つも言いたくなります。杉浦日向子さん、ナンシー関さん、米原万里さん、そしてアニメーション監督の今敏さん… もっと作品を見たかった、読みたかった。

 今日は他にも、二輪車事故で療養中の、料理研究家のケンタロウさんが重大な高機能障害であるとの症状が伝えられました。高速道路から飛び出して、6mも落下という大事故とはいえ、レギュラー出演していた「男子ごはん」でも、「ケンタロウさんが回復して帰ってくるまで待ちます」とのことで、実はとても運が良かったのでは…と、密かに願っていたのですが、残念です。ケンタロウさんのレシピは「男子ごはん」なので、メタボが気になるオバサンには、ちょっとキツいものがありましたが、お母様の小林カツ代さんのお料理本は、今でもとてもお世話になっているし、お料理エッセイを通して、息子さんのケンタロウさんのことも、よく知っているような錯覚にとらわれ、TVや雑誌で見かける度、「まぁ、立派になって」と、まるで、ご近所の坊ちゃんを見るかのような気分になっていただけに、重症との報道に気落ちすると共に、奇跡を願わずに入られません。


 ところで、スコット監督は、土曜日のお昼過ぎに、サン・ペドロ市のトマス・ビンセント橋から飛び降りたそうなのですが、実は、わに親子は同日、この橋を見渡す港に居りました。海上警察のボートを見て、巡回かな、なんて言っていたのですが、実はあれが、遺体探索だったとは…(絶句)


これがその橋です。高さがおうかがいいただけますでしょうか?

 家に帰ってから、ニュースサイトをチェック中に「トマス・ビンセント橋から落下した男性、おそらく死亡」という記事を見て、息子たちと、「あの橋から落ちて生きてたら、人間じゃないし~」なんて言っていたのですが、その弾性がスコット監督だったとは…(再び絶句) 新聞に目撃者の談話が出ていましたが、余りに冷静に、段取り良く飛び降りたので、Xゲームか何かのパフォーマンスかと思ったそうです。そこまで覚悟を決めて、計画的に実行したのでしょう。双子の息子さんたちも未だ十代始めなのに、何がスコット監督を底まで追い詰めたかについては、不治の脳腫瘍を苦にして、との報道がありましたが、後になって撤回されました。スコット監督の作品は皆、隙なので本当に残念です… 合掌

筋肉わっしょい再び!エクスペンダブルズ2

2012-08-19 | 映画・ドラマ・本
見てきた~!!!

 ハリウッドの大作が目白押しで公開された今夏、毎週のように新作の公開でワクワクでしたが、私的に、この夏一番待っていたのはこの映画、エクスペンダブルズ2!!!頭の先から爪先まで筋肉のおっさん、じじぃが大活躍するドンパチ映画です。2010年の「エクスペンダブルズ」が楽しくて、続編である今作もすっごく楽しみにしていたのですが、前作以上に面白かった!前作ではカメオ出演だけだった、ブルース・ウィリス(CIAに属する、何やら裏の有りそうな男、チャーチ)とアーノルド・シュワルツネッガー(警備会社経営者のトレンチ)も大暴れするし、アメリカでは、その存在が既にネタ伝説のチャック・ノリス(一匹狼のバウンティハンター、ブッカー)は抜群のタイミングで現れるし、脳筋代表みたいなドルフ・ラングレン(ガナー)が実はMITで化学修士号を取った元フルブライト・スカラーだったことが明らかにされたり(でも、お笑い担当)… もう、ツボを全部押さえた、お客様サービスに徹した作り。全編アクションの連続で、まばたきしたらソンするぞ!


見よ、この面子!!

 ここから下は、盛大にお話の内容にも触れてるので、これから見るって方は読まないでね。


 前回同様、まずはエクスペンダブルズの面々の派手なアクションから始まりますが、今回はネパールのゲリラ村が舞台。オープニングタイトルが出る前に、いきなりがががー!って装甲車でやってきて(この装甲車に色々なキャッチフレーズが書いてあるんだけど、これがまた笑える)、普通だったらクライマックス並の派手な戦闘を、しょっぱなからやってくれるんだもの。冒頭のこの部分だけで爆発しまくるわ、どんだけ弾あるねんってくらい機関銃撃ちたくるわ、血糊ビュンビュンだわで、死体はふっとびまくるわで、アドレナリン出まくるですよ。

 この後、人質になっていたある人と中国人富豪を助け出し、その帰りに中国人富豪のおっさんを「近道」でお家に帰すまでがイントロです。ポスターでは一人だけ強面じゃないので、ヒロインかと間違えそうなジェット・リー(イン・ヤン)は、富豪の引率で一緒に飛行機から降りて、今回の当場シーンはおしまい。ちょっと残念。でも、最初の潜入で大活躍するので、二度目に見る時には、もっとしっかり堪能しなきゃ。少しだけカンフー・アクションもあるし、ラングレンとのシーンもあるし、大事なところは押さえてあります。

  ガナー  お前が居ないと寂しいぜ
  イン・ヤン いじめる相手がいなくなるからだろ。どうせ、他のマイノリティーを見付けていじめるんだから

みたいなやり取りもあって、やっぱ、この二人は良いコンビ。ちなみに「マイノリティーを見付けて」は、後で出てくるCIAの女性が中国人であることへの布石。ちょっとしたお国ジョークも沢山入ってました。もっと、この二人のコンビも見たいって気もするけど、全編を通して光ってたガナーを際立たせるには、イン・ヤンは退場した方がよかったかな。とにかく全編、お祭り騒ぎ。旧ソ連の仮想アメリカの廃墟でわっしょい、村人が鉱山掘りに駆り出された村でわっしょい、洞窟でもわっしょい、空港でわっしょい。一応、間に息抜きの静かなシーンもあるけどねw

 力持ちのシーザー、相変わらず見かけとは逆に繊細なロードの見せ場もちゃんとあるけど、メインはやっぱり主人公のスタさん(リーダーのバーニー)と、相変わらず女に弱いステイサム(クリスマス)。他の映画ではいつもクールでストイックなステイサムが、身持ちの悪いガールフレンドには弱いってところがまた笑いどころです。一応、プルトニウムで一儲けを企む悪~いヴァン・ダムの退治、新参加したルーキーの復讐戦、コンピューターに強い女性CIAとバーニーの触れ合いというプロットはあるものの、別に話なんかどうでもいいじゃん、見る側も脳筋になって、正に頭を空っぽにして楽しめる映画です。

 シュワちゃんの「I'll be back.」や、旧ソ連の飛行機を前に「なんだこりゃ?博物館から持ってきたのか?」というバーニーに、「俺達三人ともそうだろ」とトレンチが応えたりのスタ、シュワ、ウィリスの年齢ジョーク等、色々な小ネタが散りばめられているんだけど、出る度にわざわざチャララララ~♪と、夕陽のガンマンのテーマが流れるチャック・ノリスは、これだけのスターを取り揃えた中でも流石の存在感でした。最初に登場したときは、劇場で拍手が沸き上がってたよ。しかも、定番のチャック・ノリス・ファクトまで持ちだして笑わせてくれる。ちっこい車に乗り込んで空港内を走り回るシュワ+ウィリスのコンビも最高だし、極悪人を演じるヴァン・ダムは、さすがにアップになった顔は老けていたけど、鍛えたボディーは衰えておず、スタさんとの筋肉vs.筋肉なガチバトルも見ごたえありました。十八番の回し蹴りも披露してくれましたが、ここんとこシルエットなので、あれって本人だったのかな?

 今回は登場しなかったミッキー・ロークのツールですが、劇中では何も言ってなかったので、3作目には何もなかったように再登場したりして??イン・ヤンは去り際に「帰ってくるかもしれない、帰ってこないかもしれない、早把!」なんて言ってたから微妙?でも、欠かせないメンバーだし、いくら新メンバーが加わっても、必要だよね!ガナーとの名コンビぶりは、シリーズのグリコのおまけだもん。バーニーがとても気に掛けていたルーキー君のビリー・ザ・キッドは、賢すぎて生き残れなかったのかも。エクスペンダブルズは、脳も筋肉なオッサンが似合う。けれど、むさいオッサンの中で一人だけ瑞々しい彼の存在も、華を添えてましたよ。バーニーの父性がダダ漏れしていたのも、彼のポジションとか為人を表してて良かった。兎に角、楽しい2時間ちょっとでした。これが映画の醍醐味だよね!

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