似て非なる映画を見ました。どちらもイギリスが舞台で、有名な絵本を基にしていて、リアルでかわいいけど擬人化されたCGの動物が出てきて、動物と人間との触れ合いを描いています、が!片や心温まる優しい熊の物語で、もう一方は本気で命を狙ってくる殺人ウサギと人間との熾烈な抗争を描いた映画です。
殺人ウサギとは、「ピーターラビット」のこと。予告でなんか違うと思って見に行かなかったのですが、日本では人気だと言うので、遅ればせながら見てみました。勝手に他人のシマに潜り込んではシノギ(野菜)をかっさらい、邪魔するものは本気でタマを取りに来る狂暴なウサギ。ピーター・ラビットじゃなくて、キラー・ラビットだった。敵を徹底的に痛めつけるピーターと、何度か死んでそうなトマスの関係は、古き良きハンナ・バーバラのドタバタアニメを継承していると言えるでしょう。トムとジェリー、シルベスターとトウィーティ、コヨーテとロードランナー、etc.
対する人間側の主要キャラクター、トマスとビーも、相当にサイコな人達です。だいたいトマスは、ロンドンの高級百貨店、ハロッズの玩具売り場の職を失った理由が、心神喪失による錯乱。その彼を再雇用した上司も、相当キてると思う。自称画家のビーは理不尽な動物愛護・自然愛好家のパロディーのような人物です。しかし、死んだ方のマクレガーさんは、何故、畑を護るために狂暴な犬や猫を飼おうとしなかったのかなぁ。家に勝手に入り込む、お化け、妖怪、幽霊、害獣の類には、犬猫を飼うのが一番の対策だと思うのですが。
この映画を見て、1980年の映画、ビル・マーレイの出世作「キャディー・シャック」という映画を思い出しました。ゴルフ場で盛大な独立記念日のパーティーが行われている一方で、ちょっとイっちゃってるグラウンドキーパーが、モグラとの壮絶な戦いを繰り広げるドタバタコメディーです。劇場で観たのではなく、なんちゃらロードショーとかで観たのですが、もうおかしくておかしくて、床転がって笑った。このキラー・ラビットのノリとCG技術で、「キャディー・シャック」のリメイクして欲しいな。
一方、紳士なクマは、盗みも殺人未遂もしていないのに監獄行きになっちゃった、というのが「パディントン2」。家族を深く愛し、信じ、大切にする事と同時に、汝の隣人を愛せよ… ほっこりするお話の裏に、前作同様にイギリスの移民問題に対して霧k見つつ、今回は刑務所の待遇や資本主義への批判が含まれているのですが、それを押しつけがましくなくサラリと入れてくるのはにくい。
ブラウン家のお母さん、メアリーは「シェイプ・オブ・ウォーター」のサリー・ホーキンスなので、水中シーンで、ここは微かに笑うべきところなのか、単なる偶然のネタ被りなのか?と、悩んでしまいました。他のブラウン家の皆さん、ご近所さんや刑務所の皆さんも、偏屈だったり、当然犯罪者だったりなのですが、パディントンとの出会いで、人を愛することのできる善人になってしまったという、恐るべしパディントン効果です。
なぜか漂うウェス・アンダーソン感
前回、かなり気になったロンドンの街に普通に熊が歩いてるというシュールさは、慣れましたが、CGのレベルの凄さは本当に驚く。熊なんだけど、犬っぽい顔なので、犬なんだけど熊っぽい顔のうちの犬を思い出させて、パディントンが悲しい顔になると、私もかなり切なく、犬を呼びつけ無理矢理なでなで。何度目かになると、犬、呼んでも来ない。
悪役のフェニックス・ブキャナン、プライドばかり高くて、自分勝手なので売れなくなった名優を、かつてのラブコメの帝王、ヒュー・グラントが演じています。「役者は噓をつくのがうまい」とか、色々と毒吐きセリフが笑える。でも結局、今回の騒ぎで一番、恩恵を受けたのは、実は刑務所送りになった彼って気がする。ところで、やっとの思いで見つけた秘宝、あの後どうなったんでしたっけ?
殺人ウサギとは、「ピーターラビット」のこと。予告でなんか違うと思って見に行かなかったのですが、日本では人気だと言うので、遅ればせながら見てみました。勝手に他人のシマに潜り込んではシノギ(野菜)をかっさらい、邪魔するものは本気でタマを取りに来る狂暴なウサギ。ピーター・ラビットじゃなくて、キラー・ラビットだった。敵を徹底的に痛めつけるピーターと、何度か死んでそうなトマスの関係は、古き良きハンナ・バーバラのドタバタアニメを継承していると言えるでしょう。トムとジェリー、シルベスターとトウィーティ、コヨーテとロードランナー、etc.
対する人間側の主要キャラクター、トマスとビーも、相当にサイコな人達です。だいたいトマスは、ロンドンの高級百貨店、ハロッズの玩具売り場の職を失った理由が、心神喪失による錯乱。その彼を再雇用した上司も、相当キてると思う。自称画家のビーは理不尽な動物愛護・自然愛好家のパロディーのような人物です。しかし、死んだ方のマクレガーさんは、何故、畑を護るために狂暴な犬や猫を飼おうとしなかったのかなぁ。家に勝手に入り込む、お化け、妖怪、幽霊、害獣の類には、犬猫を飼うのが一番の対策だと思うのですが。
この映画を見て、1980年の映画、ビル・マーレイの出世作「キャディー・シャック」という映画を思い出しました。ゴルフ場で盛大な独立記念日のパーティーが行われている一方で、ちょっとイっちゃってるグラウンドキーパーが、モグラとの壮絶な戦いを繰り広げるドタバタコメディーです。劇場で観たのではなく、なんちゃらロードショーとかで観たのですが、もうおかしくておかしくて、床転がって笑った。このキラー・ラビットのノリとCG技術で、「キャディー・シャック」のリメイクして欲しいな。
一方、紳士なクマは、盗みも殺人未遂もしていないのに監獄行きになっちゃった、というのが「パディントン2」。家族を深く愛し、信じ、大切にする事と同時に、汝の隣人を愛せよ… ほっこりするお話の裏に、前作同様にイギリスの移民問題に対して霧k見つつ、今回は刑務所の待遇や資本主義への批判が含まれているのですが、それを押しつけがましくなくサラリと入れてくるのはにくい。
ブラウン家のお母さん、メアリーは「シェイプ・オブ・ウォーター」のサリー・ホーキンスなので、水中シーンで、ここは微かに笑うべきところなのか、単なる偶然のネタ被りなのか?と、悩んでしまいました。他のブラウン家の皆さん、ご近所さんや刑務所の皆さんも、偏屈だったり、当然犯罪者だったりなのですが、パディントンとの出会いで、人を愛することのできる善人になってしまったという、恐るべしパディントン効果です。
なぜか漂うウェス・アンダーソン感
前回、かなり気になったロンドンの街に普通に熊が歩いてるというシュールさは、慣れましたが、CGのレベルの凄さは本当に驚く。熊なんだけど、犬っぽい顔なので、犬なんだけど熊っぽい顔のうちの犬を思い出させて、パディントンが悲しい顔になると、私もかなり切なく、犬を呼びつけ無理矢理なでなで。何度目かになると、犬、呼んでも来ない。
悪役のフェニックス・ブキャナン、プライドばかり高くて、自分勝手なので売れなくなった名優を、かつてのラブコメの帝王、ヒュー・グラントが演じています。「役者は噓をつくのがうまい」とか、色々と毒吐きセリフが笑える。でも結局、今回の騒ぎで一番、恩恵を受けたのは、実は刑務所送りになった彼って気がする。ところで、やっとの思いで見つけた秘宝、あの後どうなったんでしたっけ?