わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

年の終わりに

2016-12-31 | 田舎暮らし
 動乱の2016年も、ここ、オハイオでは、後数時間で終わろうとしています。日本ではもう、新年明けて酉年。小賢しいけど、落ち着きのないお猿さんから、コケコッコーと夜明けを告げる鶏の年。世界が変わる年であればいいなと思います。

 結局、ずっと床に着いたままで、予定していたお掃除も、常備菜作りも出来なかったのは残念だけど、コタツでゴロゴロって予定は、コタツがベッドに変わったけど、ほぼ予定通り(?)

 ステロイドの影響が出始める前の金曜は、脚はパンパンに腫れて歩けないとはいえ、まだ元気で、翻訳をしたり(会社はこの日が最終日)、今時、Intel Core Duoな自PCのHDDをSSDに取り換えたり、細々したことを済ませたのですが、この日の夕方頃から雲行きが怪しくなってきたのです。どうやら、ステロイドのお陰で腫れが引いたけど、その副作用で極度の倦怠感と腹痛に加え、上体を起こして暫くすると立ち眩み。やっと2、3日前から食欲が戻り、力を付けるため滋養のあるものを食べたいけど、一昨日、昨日は手の甲が腫れて痛む。で、結局、何も出来ず。

 でも、今日は手の腫れも少し収まって、こうしてタイプも打てるし、豚ひき肉と玉ねぎ、じゃが芋でスープを作って、半分は肉じゃが風に味付け、冷凍ご飯とおじやに、半分はケイルとヘビークリームでトスカーナ風スープもどきに。先週の火曜日に医師のオフィスに行ったときと、今週の火曜に事後検査に行った時じゃ、体重が10ポンド減っていましたよ!ちゃんと食べて、体力を取り戻さなきゃ。

 長期のお休みを目前にすると、いきなり弱体化する私、夏休み前も、感謝祭の連休の前もそうだったし、今回も冬休みを目前にダウン。ちゃんとお休みの日まで持ちこたえられずに、休みを前に「あと一息」で息絶えてしまう。でも、普段は自分でも無意識なうちに気を張り詰めているけど、あと少し~、で?緊張が切れてへにゃにゃ~になっちゃうですかね?長いお休みも今週末までで、月曜日には出勤です。なんとか、あと2日で体調を戻さなきゃ。でも昨日から、今度は左腕の上腕に紫斑が現れ始めてます。やめてー!


と、病気自慢で(トホホ…)暮れる2016年、今年も各方にお世話になりました。ありがとうございました。
2017年はコケコッコーで明けろ、より良い新世界!

紫斑病にかかったようです

2016-12-23 | 紫斑病
 始まりは、日曜の夜に、太腿に1cmほどの赤い鮮やかな発疹を見つけたことでした。虫にでも刺されたか?と、思ったのですが、翌月曜、会社から帰って綿パンを脱いだら、足全体に赤いぶつぶつが!痒くも痛くもないけど、見た目から蕁麻疹かと思って、抗ヒスタミンを飲んで、その日は、本当にバタン・キューを地で行くことに。なにしろ、アメリカでアレルギー剤として広く使われている「ベネドリル」は、睡眠薬代わりに使えるってくらい強力なのです。

 翌朝、ふつーに出勤したのですが、時間が経つに連れ、足が痛くなってきたので、かかりつけの医者に行く。太腿から始まった赤い斑点は、今は下肢に集中しており、特にくるぶし回りは、靴にあたっていたせいか腫れて痛む。医者も、こんなの見たこと無いというので、取り敢えず、血液検査。クリスマスにかかってしまうので、結果は来週まで出ません。当日のうちに結果が出て、お同じ建物内の専門家に診てもらえる、都会の総合病院が懐かしい(TT)、火曜日でした。

 そして水曜、赤い発疹は紫になっていました。見た目は内出血した痣にそっくりなので、確定は血液検査の結果が出るまで出来ないけど、これは紫斑病ではないかと予測がつきました。ほんと紫のマダラなんで、名前の通りの病気。英語でも「Purpura」と、そのまんまの名前です。罹患率は1万に1人程度だそうで、そりゃドクターが見たこと無いわけです。腫れているからと、冷やしたのが逆に悪く、血行を良くするために暖かくすべきだったのでした。もう、靴が入らないので、クロックスのつっかけで出勤w

 紫斑病には、血小板が急に減少する「血小板減少性紫斑病」と、アレルギー性の「血小板非減少性紫斑病」の2種類があり、どちらも原因は不明だそう。毛細血管が切れて、皮下出血し、それが紫のマダラの正体です。主に2歳から10歳の子供が掛かることが多く、内臓の毛細血管が侵されることもあるとか。今のところ、私は腹痛も血尿もなく、脚だけのようで、20代の女性に多く見られる、単純性紫斑病ではないかと。あたしって、身体が若いのかしら~と、妙にニヤける(←喜んでる場合か!?)。しかし!逆に老人性紫斑病ってのもあるそうで…orz

 この日は、夕方頃には足が鬱血して、くるぶしが腫れ上がり、痛くて歩くのも大変でした。一応、腫れを抑えるためにステロイド剤をもらっていましたが、あとは、とにかく安静、足上げて寝てろと指示を受けました。一人暮らしなんで、自分しか犬をトイレに連れていく人間はいないし、ご飯も食べなきゃなんないし、んな無茶な…

 木曜日、朝のうちはいいんです。しかも午前中は、ずっと電話会議だったので、行儀悪いけど椅子に足を上げて座ってました。でも、昼時には、だんだん腫れ上がってきたぞ… 痛いし、ステロイドのせいもあってか、あー、もー、なんかイライラするわ!と、普段にも増して凶暴になるわたくし。また、こういう時に限って、あちこちの会議で移動しなきゃなんないんだわ。

そして今日、金曜日ですが、本当は勤め先は今日が今年の最終日で棚卸しなのですが、私は参加しないので、お休みをいただきました。一つだけ翻訳の依頼があったので、それを済ませて、後は一日中、ほけーっとベッドに足上げて座って、本を読んだり、ネットで映画とか見てたら、足の腫れは引いてきたし、エグい赤紫色だったアザも少し落ち着いてきたような?この調子で、のんべんたらりしてたら、月曜の血液検査の結果を待たずに、勝手に治りそうな気がしてきた。

 冬休み中の予定は、「一日中、コタツでごろごろする」だったので、一日早まっただけで、予定通りwww LAに帰ろうかどうか迷ってたけど、今となっては、切符買わなくてよかった~!

モアナと伝説の海

2016-12-19 | 映画・ドラマ・本
 寒いよ~!ここより北はもっと寒い。正直、以前に住んでいたコロラドの方が寒かった。でも、言わずにはいられない。寒い。寒いので、暖かそうな南国の映画を見に行きましたよ。ディズニーの「モアナと伝説の海」は、ポリネシアを舞台にした冒険物語。レリゴーは夏向け、モアナは冬向け。


ごめんなさい、勝手に画像借りてきただけなんで、Watch Videoできません
でも、この挑発的なモアナと、ふてぶてしいマウイって絵が好きなんだな

 勇敢な女性が頼れる大男と世界を救うというベースラインは同じながら、「モアナ」と「アナと雪の女王」は、暖かい-寒い、雪と氷-水と炎の違いだけではなく、大きく異なります。まず、モアナには、恋愛要素は全くありません。そして、アナ雪は愛を語りましたが、モアナは成長の物語です。ポリネシアの楽園のような島に、チーフの一人娘として生まれたモアナは、現代のディズニー・プリンセスの伝統を受け継いで、頑固だけど、賢くて勇気のある女性です。モアナの赤ちゃん時代の可愛らしさは、もう反則!

 でもね、子供の頃も、成長してからも、モアナのルックスが、知り合いのお嬢さんにそっくりで、もー、彼女にしか見えなかった。モアナが頑張ってる場面では、がんばれ、Nちゃん!おばさんが応援してるぞ!(違うってwww)と、手に汗握るわたくし。実写版は、Nちゃんが何十ポンドか増量して演じるべきw

 そして、似ているといえば、古代に海を超えてやってきたポリネシアのご先祖を率いるチーフが、なんとなくオバマ大統領に似てると思った。ディスニーは、声を演じる声優さんと、キャラクターが似ていることがあるけれど、モアナとコンビを組む、デミゴッドのマウイは、声を演じるドウェイン・ジョンソン a.k.a. ロックさまぁ~には、似ていません。似てたら、かっこよすぎるから?マウイのサイドキックは、胸の入れ墨。でも、ブラッドベリ御大の「刺青の男」のみたいに怖くないよ。
 
 私はプリンセスじゃなくて、チーフの娘と主張するモアナに、はいはい、動物のサイドキックがいてドレス着てたらプリンセス、とか、感動場面で、今、歌いだしたら俺は吐く、なんてマウイの台詞は、ディズニー作品に対するセルフ・パロのようで笑えた。そして、動物のサイドキックは、アホな雄鶏。可愛いこぶたが出てきますが、そちらは置き去りで、この雄鶏のホーホーは、人の言葉はしゃべらないし、鳥頭だけに、ただひたすらにアホなだけなのですが、そこがいい。むしろ、モアナのサイドキックは、大洋そのもの。

 LAの海沿いに住んでいた頃、よくゴミ拾いに…と、いうか、貝殻やシーグラスを拾いに行ってたんだけど、ついでにゴミも拾ってたら、ライフガードにゴミを拾ってると思われ、「今日もビーチの掃除、あざっす!」なんて言われるようになって、引っ込みがつかなくなったからなのですが…、なぜか、足元にゴミが流れてきたり、背中を向けた途端に予測してなかった大波がバッシャーン!なったり、アンタ、ワザとやってるやろ!と、言いたくなるような日々でしたので、ある、ある~と、思ってしまいました。モアナは太平洋に選ばれた救世主ですが、私はサウスベイの内海にゴミ拾いのおばはんと認識されとったんかも?海さん、それ、ちょっと悲しいです(-人-)

真田丸+ドリフターズ

2016-12-19 | 映画・ドラマ・本
優柔不断で決断は全部裏目の秀頼社長と
すぐにしゃしゃり出て場をひっかきまわす淀理事長と
縁故だけで採用になった無能な大蔵常務と
使えそうで使えない治長課長と
とにかく突っ込む事しか考えない脳筋又兵衛係長の居る会社で
たった一人奮闘する信繁部長と子飼いの佐助主任が織りなす地獄絵図


と、ネットで書かれているのを見て、本当に上手いことを言う人がいるものだと感心しました。ネットには、天才コラ職人や、コピーライターが潜んでるよね。

 遂に最終回を迎えた大河ドラマ「真田丸」は、私にとって、アメリカに来てから初めて、毎週通しで見た大河だと思います。ワシントンDCに住んでいた頃、無料の日本語放送で飛び飛びで見たり(二週間ごとに大河と暴れん坊将軍を交互に流していたので、半分だけ見られるw)、LAでDVDを借りて一気見はしてたけど、毎週、同じ日にネットで観られるのだから、本当に良い時代になったものです。下に中国語の字幕が着いてるけどね!

 今は、一年間、面白いものを見せてもらった、という感謝の気持ち。来年は、真田丸エピソード0的な「風林火山」と、最終回繋がりで、徳川幕府の終焉のお話でもある「新撰組!」を気ままに見ようかなと思っています。どちらも飛び飛びで、通しで見たこと無いので。しかし、佐久間象山は無理やりっぽいと思うよw 右の、お豊の台詞、島津を真田にすればいい?

 ちなみに、このブログで私がちょくちょく画像をお借りしているこの漫画は、平野耕太氏の「ドリフターズ」です。関ヶ原から異世界にとばされた、織田信長、那須与一、島津豊久のお話。とっても好きなマンガなのですが、いかんせん、平野氏が遅筆で、7年連載していて、コミックスが5巻しか出ていない。でも、前作の「ヘルシング」も時間がかかったけど。ちゃんと風呂敷を畳んで大団円まで持っていってくれたので、ちゃんと終わってくれると信じています。

 今、丁度、アニメが放映中で、これもネットで見てるよ。声もあってるし、絵もきれいだし、漫画をそのまんま動かして、しかも補足も着いてるし、私は大満足。OP曲が癖になるんで、ヘビロテしてます。ほんと、ネットって便利!

まさかの?

2016-12-16 | アメリカのニュース
 大統領選挙で、ロシアが御しやすいトランプの当選を狙ってサイバー攻撃を掛けたという噂は、選挙前からずっと囁かれていましたが、Newsweek誌が、政府関係者3人の話で明らかになったと報道し、これが本当なら、アメリカ史上最大のスキャンダルになるかも…?!?

 今回の大統領選では、様々な嘘情報がネット上を飛び交いました。「テロリストがヒラリーの政治活動資金を援助している」、「オノヨーコ、70年代にヒラリーと不倫していたと告白」、「ローマ法王がドナルド・トランプ支持を表明」、「ヒラリーはISISに武器を売っていた」等々、常識では絶対に嘘だと判る稚拙な虚偽ニュースを、実際に信じ込む人が多かった。

 「クリントンと選対本部長は、ピザ屋で児童人身売買のシンジケートをやっている」というニュースを信じた男が、そのピザ屋に押し入ったニュースは、日本でも報道されました。そのピザ屋が、ただの宅配ピザ店ではなく、卓球も出来るピンポン・ピザ屋ってのが、もう更に脱力感をつのらせます。それで全米が笑った!になるかと思ったら、「情報操作だ!」「揉み消しだ!」って反応がSNSを埋め、全私が泣きました。

 Newsweel誌は、こういった嘘ニュースにもロシアが関わっているのではないか?という立場を取り続けてきました。トランプは、なぜ選挙結果の決まった今になって、この話を持ち出すのかと、コメントしていますが、この噂は以前からずっと囁かれてきたもので、今に始まったのではありません。これも、アホな虚偽ニュースの一つかもしれません。

 でも、互いの情報を操作して、政権に影響を与えようという作戦は、冷戦時代には普通にまかり通っていたらしいので、もう絶対に使ってない!とは言い切れないよね?19日の選挙人選挙で大波乱が起きないかなぁ…


My Town

2016-12-12 | アメリカのニュース
 ちょっと奥様、聞いてくださいな!

 今日ね、3時頃に所用あって、ご近所のケーブル会社のオフィスに行ったんですよ。ちょうど老人会の会合が終わったとこなんか、この辺が高齢者の活動時間なんだか、単に偶然何だか知りませんが、いつもは空いてるのに、ケーブル代を払いに来たじっさま、ばっさまが数人いたんですよ。ケーブル代の支払は、別に郵送でも、毎月児童銀行支払でも良いんですが、じじばば様方は、直接、払いに来るもんらしいです。

 その後ろに並んで順番を待ってたら、そこへまた、もう一人じっさまが来たのですが、例のトランプ野球帽(右)をかぶってたんですわ。そしたら、前にいたばっさま達が喜んじゃって、トランプ談義に花が咲き出しまして、じっさまは得意気にジャケット脱いでトランプ-ペンス支持のTシャツ見せるわ、帽子も脱いで「中国製やメキシコ製じゃなくて、アメリカ製ですぞ」と見せるわ、ばっさま達は大喜びだわ、わたくし、大いに脱力しましたことよ。

 アメリカの雇用を守らねばならん(Yeah!)、仕事が国外に流出しているのは許せん(Yeah!)、アメリカから富がどんどん奪われている(Yeah!)、トランプならやってくれる(Yeah!)で、盛り上がる、盛り上がる。その一方で盛り下がって地面にのめり込みそうな気がしていた私でしたわ。アメリカがGreatなら、帽子作る仕事が国内で増えるよか、国民全体の教育レベルを底上げして、中流層を増やし、先端技術とか、ITとか、高度で生産性が高く、時間比労働量的に経済効果の高い仕事を増えたほうが良いんじゃね?と、思うんですが、そういう発想は皆無なのでございましょうね。そして、そういうところに住んでるんですわ、わたくし。ちょっぴり現実に直面して、泣けてしまいましたわ…

 

君の名は

2016-12-10 | 映画・ドラマ・本
 日本で大ヒット中だという「君の名は」を観ました。よく出来たお話で、面白かった!時間を超えた出会いというモチーフで、ジャック・フィニィの「ゲイルズバーグの春を愛す」や、「愛の手紙」を思い出しました。フィニィといえば「ボディー・スナッチャーズ」が有名ですが、私は先に表紙がきれいなハヤカワ文庫の「ゲイルズバーグの春を愛す」の方で知ったので、リリカルでノスタルジックな作風のファンタジー作家だと思っていたので、何年も経ってから「ボディー・スナッチャー」の人と知って驚いた。ここでは、彗星が落ちて死んだはずの人々が生き残った、歴史を変える「Whatif...?」のお話なので、P.K.ディックの「高い城の男」を彷彿させなくもない。そして、男女の入れ替わり映画といえば、私世代は「転校生」で決まり!なのですが…

 観ている最中は一生懸命でも、すぐに忘れちゃう映画が多い中で、この作品は暫く後を引きそうな感じ。それが、大ヒットの理由なのかも?

 でも、冒頭に、成長したOL三葉が出てくるので、結末は解っているも同然なのですが、それでもドキドキしちゃいました。ま、どうせ助かるんだよね、とは分かっていても、なぜ先に見せちゃうのかなぁ?とは思った。それに、二人の間には3年間の時差があるんだけど、今時の3年って、随分色々と変わってると思う。iPhoneが古いとか、その辺で何か変だと気づきそうなものだけど…

 歌が、場面に合わせて、まるで心象風景のナレーションのように流れます。多くの批評を見ると、そこが素晴らしいという声が多いのですが、私は正直、歌が主張し過ぎてうっとおしかったです。

 こういう、あり得ないことが起こる、二人の間だけの奇跡的なお話は、全く現実的な日常において、その事象だけが非現実的な背景でこそ映えると思います。「転校生」は、その辺りがうまかったと思う。トイレってどうすりゃいいんだ~?のシーンとかね。でも、不可解な現象にも関わらず、結構すんなりと二人が入れ替わりを納得しちゃて呆気なかったな。

 もう一つ気になったのは、母親の不在。宮水家のお母さんが亡くなっているのは、三葉が後継者になるために必要でしょうが、瀧くんの所は離婚か死亡か(説明あったっけ?)お父さんと二人暮らし。主人公の実の母親は死んでるか、作中で死ぬ確率が超高いディスニー映画に倣ったのだか、母親だったら子供が入れ替わったら直ぐバレそうで面倒だからか、何が理由なのでしょう?

 とか何とか書いてるうちに、文句ばっかり言ってることに気付いた。この繊細な物語の情感は、大雑把な私には理解できないないのかもしれない。口噛み酒の下りも、それ見せちゃうんだ~!と、ちょっと引いてしまったし。ともあれ、あの美しい三葉の住んでた村が無くなっちゃったのは勿体無いです。ところで、あの入れ替わりは「東京のイケメン男子になりたい」って、三葉の願いが聞き取られたから?だったら、別にど田舎の女子高校生になりたいって願望なんか無かったであろう瀧君は、単なるとばっちりでは??

 でも、女子高生になって静かな田舎に暮らしたいって願うTSな男の子が主人公じゃ、日本では受けないだろうし… アメリカだったら、その方が共感されるでしょうが、観たいかと聞かれると、絵的に… うーむ… やっぱイケメン男子と可愛い女の子
のコンビのほうがいいわぁ…

錆びてる辺りに住んでます

2016-12-04 | アメリカのニュース
 トランプ当選後、妙によく耳にする用になった言葉「Rust Belt(錆びついた工業地帯)」、かつては栄えていた鉄鋼業や製造業が衰退して、しょぼくれてる中西部の諸州を指します。ミシガン、オハイオ、ペンシルバニア州に、イリノイやウィスコンシンが加わることもありますが、そのオハイオ州の製造業の会社で働く私にとっては、「失礼ね!むっきー!」な、不名誉な名称でもあります。自動車産業の黎明期より、ビッグ3の本拠地であり、日産、トヨタが主要工場を置くミシガン、イリノイ、インディアナ、ペンシルバニア州西部とはカナダのオンタリオ州、そしてオハイオにはホンダの主要工場があり、自動車回廊(Auto Corridor)」と呼ばれていました。かつて自動車産業が栄えた元々の理由は、近隣に鉄鋼の盛んな地域があり、オンタリオ湖を中心に流通にも便利だったので、原材料が入手し易かったから。それが、今じゃ、その鉄鋼業や石炭産業が衰退し、流通は国内だけの問題ではなくなった。

 加えて、1970年代以来、国際競争の激化に伴って、アメリカの企業はどんどん人件費の安いメキシコ等へ移転し、施設は時代遅れとなり、労働組合にガチガチに縛られた国内の工場はどんどん閉鎖。日本でもしばしば伝えられるデトロイトの衰退… かつての豪華な劇場は廃墟となり、通りに廃屋が並ぶ姿は、正にその典型です。もっとも、デトロイトも中心街を少し離れれば、瀟洒な高級住宅が立ち並ぶ、未だに世界最大規模の製造業都市ですが、特定の製造業のみに依存していた中都市は確かに寂れ、何年も使われていないらしき廃工場が、取り壊す費用さえないのか打ち棄てられている物悲しい街を通り過ぎることが多々あります。私が住むイートン市からシンシナティに向けて南に向かう途中や、北のミシガンへ向かう途中には、外れには広大な廃工場、手入れのされていない家々、メインストリートの店の殆どは遠の昔に閉店されたままなのに、時折ポツポツと未だ開いている店が残り、失礼だけど「メソメソと滅びていく」という表現がぴったりな街が幾つかあります。

 これら「ラスト・ベルト」の労働者は、強力なトランプ支持者であり、トランプ自身も、当選させてくれてありがとう・ツアーの革切りとして、オハイオ州シンシナティを選びました。コロンバスにあるオハイオ州立大学では、ソマリア移民による襲撃事件があったばかりで、大学構内での銃携帯許可への声もある中、中東の一部を含む「安全ではない地域からの」移民を差し止めると宣言。てめーの爺さんも移民だったくせによ!ちなみに、Yahoo!Japanの記事だと、このトランプ一家出身のドイツの村は、あんまりトランプのオリジンと騒がれることを歓迎していないそうです。むしろ、恥ずかしいから止めて~!なのだそうで…

 他にも、グローバル化を批判し、米国内に製造業の雇用を取り戻し、中近東などからの移民制限や、NAFTA(北米自由貿易協定)などの貿易協定見直しによる雇用創出なんぞを主張したそうな。そして、お隣インディアナポリスにある会社では、メキシコへの工場移転の中止で合意を得たと、移転による雇用の流出防止という公約を実現したと意気揚々。民間企業、特に「大きすぎて潰せない」から連邦の保護を受けた、ビッグ3や住宅金融などの巨大企業でもない会社の経営方針に、お上が口出しなんてアメリカでは前代未聞です。なんだか、アメリカの軸がブレブレになっていくような…

 ニュース記事によると、アメリカ企業が国内工場を閉鎖して、国境を超えて移転するには、「大きな代償」を支払うこととなり、また、他国で生産した商品をアメリカで売るには、重い関税を課すと演説したそうです。どこの中国ですか、それ?

 むやみと重要ポストに軍関係者を任命したり、現政権の指示を無視したり、初の外交の場である安倍首相との面談を自宅で行い、しかも事前連絡なしに娘夫婦を同伴させたり、まだ就任してもいないのに不安しか感じない。就任翌日に弾劾とか出来ないものかしら…