わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

朝日新聞の慰安婦報道の功罪

2013-11-30 | 時の話題
 産経新聞の政治部編集委員による【阿比留瑠比の極言御免】というコラムで、慰安婦報道に関する面白い論説が発表されています。今年11月7日に掲載されたのでは、「ニュース」ではなく、4週間以上も前のものなのですが、私は今日初めてまとめサイトで読みました。とても興味深い内容であり、自分用のメモとしても残しておきたいので、ここに全文を引用しておきます:

 日本の官憲が女性を強制連行して慰安婦としたという虚構を世界に広めた「主犯」は平成5年8月の河野談話だが、その「従犯」とも「共犯」ともいえるのが朝日新聞である。今月1日付の読売新聞は政治面の記事でこう書いている。「日韓両国間の外交問題になったのは、1992(平成4)年の朝日新聞の報道が発端だ。旧日本軍に関し、『主として朝鮮人女性を挺(てい)身(しん)隊の名で強制連行した』などと事実関係を誤って報じた」
 読売は5月14日付紙面でも朝日について「戦時勤労動員制度の『女子挺身隊』を“慰安婦狩り”と誤って報じた」と指摘しているが、これは4年1月11日付の朝日の1面トップ記事「慰安所軍関与示す資料」を指すとみられる。この記事は、明確な根拠は示さないまま慰安婦について「多くは朝鮮人女性」「人数は8万とも20万ともいわれる」などとも記している。現代史家の秦郁彦氏の推計では、慰安婦の総数は2万~2万数千人で、そのうち日本人が4割(朝鮮人は2割程度)を占めていたにもかかわらずだ。
 さらに朝日は、吉田清治氏という「職業的詐話師」(秦氏)による「韓国・済州島で女性を強制連行した」との証言を確認も検証もしないまま信じ、繰り返し報じてきた。吉田証言は後に、秦氏の現地調査や地元紙の済州新聞の報道で、完全に「作り話」だったことが判明した。ところが、「ひと」欄(昭和58年11月10日付)で「朝鮮人を強制連行した謝罪碑を建てる」と取り上げたり、1面コラム「窓」(平成4年1月23日付)で「吉田氏は腹がすわっている」と持ち上げたりしてきた朝日は、過去記事を訂正しようとしない。一方、朝日の後を追うように毎日新聞や赤旗など他紙やテレビも吉田証言を報じたため、吉田氏の嘘は世界にも広まっていった。韓国政府が4年7月にまとめた「日帝下軍隊慰安婦実態調査中間報告」や、国連人権委員会に提出され、慰安婦を「性奴隷」と認定した8年の「クマラスワミ報告」も吉田証言を引用している。朝日をはじめとする日本のメディアの報道が、吉田証言にお墨付きを与えた結果でもあろう。
 それでも朝日は責任を認めず、9年3月31日付の慰安婦特集記事では吉田証言に関して、次のように報じている。
 「朝日新聞などいくつかのメディアに登場したが、間もなく、この証言を疑問視する声が上がった」
 朝日の前主筆、若宮啓文氏は今年9月に出版した著書で、名指しはしていないものの吉田証言について振り返っている。「朝日新聞もこれ(慰安婦問題)を熱心に報じた時期があった。中には力ずくの『慰安婦狩り』を実際に行ったという日本の元軍人の話を信じて、確認のとれぬまま記事にするような勇み足もあった」
 勇み足とは「やりすぎの失敗」を意味する。失敗と分かっているなら潔くそれを紙面で認め、世界でいわれなき批判を浴びている国民に謝罪すべきではないか。
(太赤字部分は私が指定したものであり、原文にはありません)
 この論説は今日時点では、産経新聞のウェブサイトから読むことが出来ます。

 この吉田清治氏は、ウィキペディアによれば元日本陸軍軍人であり、最初に慰安婦=性奴隷であると最初に主張した人物であると目されているそうです。朝日新聞は、実際に陸軍に所属していた人物の弁であるからと、彼の主張を信じて新聞に掲載したのでしょうが、後から、彼の著作中の告白証言が捜索であったことが判明して、本人もそれを認めたそうですが… いかし、時既に遅く、今に至る混乱を巻き起こした。河野、この吉田清治なる人物、朝日新聞は国益を著しく損じた罪により訴えられてもいいんじゃないかねぇ。

 同様に、現代史家の秦郁彦氏の調査結果が実際にどれだけ信用のおけるかどうかも私には判断しかねますが、その多くの著作の中に、証拠となる資料なんかも掲載されてるのかな?だとすれば、もっとマスコミにどんどんそんな資料を公開していって欲しい。朝日新聞もせめてもの罪滅ぼしに、英語サイトも含めて、真実を積極的に発信すべき。

 私の学齢期であった3-40年前には、朝日新聞を読むことを学校から奨励され、高校時代には受験のために朝日新聞の論説である天声人語を読むべしと指定されたものでした。長年、産経新聞を愛読していた亡父は嫌がりましたが、学校からの指定ということで、2年ほど朝日新聞を購読していました。当時から、天声人語では繰返し自虐的歴史観を主張しており、十代の私などはすっかり信じこんで、日本人は悪者感を植え付けられたものです。一方、亡父はそういった論説を読んだり、生意気に日本悪者説を振りかざす娘に大いにムカついておりました。お父ちゃん、そないに腹立つんやったら別に見んかったらええやん…なんだけど、卓上にあるとつい読んでしまうらしいw

 あの時代の、学校(教師)や新聞、テレビから受ける限られた情報の影響は今とは比べ物になりません。今は、インターネットを通して膨大な情報が世界中を行きかい、そんな情報源の豊富さたるやも、私が重大だった頃とは比べるのも馬鹿らしいほど。愛国心から慰安婦問題の真実を探り、拡散しようとする人たちが、一方的に「ネトウヨ」扱いされているのに遭遇することもありますが、若い人たちが洗脳されずに真実を見つけようとする姿勢を、私は応援したいと思います。既に朝日の「勇み足」やらとか、河野みたいな売国者とか、吉田のウソとかで大きなダメージを受けはしましたが、ここで放置せず、真実を世界中に発信し、うそを凌駕していく努力が必要だと思います。
 


金曜日の感謝祭

2013-11-28 | 日記
 仕事中のBGMに、Queen、Bon Jovi、Van Halen等を流している私を、息子たちが「年寄りくさい」とバカにします。こういう時には体罰が許されてもいいと思います。むっきー!!!(この後、反抗期vs.更年期の熾烈なバトルへと雪崩れ込む)

 昨日は諸事情あって感謝祭のディナーを祝うことが出来なかったので、一日遅れで今日、出来合いの七面鳥をメインとしたサンクスギビング・ディナーを簡単に行いました。その後、家族揃って海岸沿いを犬を連れて散歩し、若息子の焼いたチョコレートチップクッキー食べながら、サンドラ・ブロックとメリッサ・マッカーシー主演のコメディー映画「The Heat」を見て、今年の感謝祭を簡単に祝いました。

 この映画、ドタバタと悪舌好きな上息子は笑い転げていましたが、懐かしのエディー・マーフィーの「ビバリーヒルズ・コップ」の弾丸トーク並みで、字幕つけるのが大変そう。映画の内容は、お約束の展開やキャラ設定で、何も考えずに大笑いでき、楽しく鑑賞出来ました。しかし、サンドラ・ブロックって、どうして嫌なタカビー女役ばかりするのかしら?インタビューなんかを見ると、本人は気さくないい人っぽいのに、役柄のせいで好きじゃない女優さんです。相変わらず綺麗だけど、やっぱり首筋に年齢が出るなぁ…と、チェックを入れる同年代オバサンなわたくし。サンドラ・ブロックはエリートFBI捜査官、対するメリッサ・マッカーシーは、型破りなボストン地元警察に属する刑事。彼女は多分、アメリカで一番人気の旬のコメディエンヌじゃないかな?サンドラ・ブロックとは逆に、サバサバした嫌味の無い女性役が得意です。

   
ターキーを切るわにおを監督するクロ姫様と、割った卵の殻を受取るという役割で若息子のクッキー制作を手伝う上息子

 若息子は意外とマメな性格で、クッキーを焼いたり、自分でちょこちょこっと軽食を作ったりしますが、兄貴の方は、最近やっとインスタントラーメンを作れるようになったばかり。一見、破天荒なのは若息子のほうで、上息子はきちんとした性格のように見えますが、実は逆なのです。やっぱ、上の子には、構い過ぎたのかしら…

ところで、特定の用語の既存の訳語を求めて検索し、あった、これ使おう!と、よく見たら、それが自分が以前に訳した文だった時のガッカリ感は半端ない。責任、持てないよ…orz



今日に感謝、明日に物欲

2013-11-27 | アメリカのニュース
 わに家は諸事情あって、七面鳥は明日にいただきますが、今日は全米でサンクスギビング・感謝祭です。特別なディナーを頂く前に「I am thankful for…(…に感謝します)」と、自分が何をありがたく思っているかを皆の前で述べたりします。だいたい、家族に、とか、信心深い人だったら神様に、とか。お腹いっぱい、七面鳥やスイートポテトのマッシュ、うすい豆のグラタン、クランベリーソースなどを詰め込んだ後は、家族でアメフトのテレビ中継を見たり、腹ごなしの散歩に行くというのが伝統的な過ごし方です。

 11月の第4木曜日が感謝祭と決まっていますが、翌金曜日はブラック・フライデー。このブラックは、これまで赤字続きだった売上も、この日を境に黒字に変わるという意味で、全米最大のお買い物日。つい昨日、自分が今、持っているものに対して感謝を捧げた舌の根も乾かないうちに、新たに物を買いまくるという、とってもアメリカらしい習慣です。この日の特別セールを目当てに、開店前からお客の長い列ができ、お店側も開店時間をどんどん前繰りして、去年辺りからはとうとう感謝祭の日の午後からブラック・フライデーのセールを始める店まで出てきました。

 金曜日はホリデーシーズンの始まりで、クリスマス(やハヌカ)のプレゼントを買うために、皆が一斉にお店に走るのは長年の風物詩でしたが、本当にここ数年で開店時間の前倒し化が激化。確か3年前に金曜日の午前0時に開店する店が出てきたと思ったら、昨年にはそれに続く店が続出し、今年は木曜正午に店を開く大手も出てきた。もっとも、オンラインでは、既に今週初めには「ブラック・フライデー」が始まっていましたが。もう、ルールも慣習も年中行事もあったもんじゃない。しかし、それだけ店の方も精を出すほどに、消費力が上昇し、景気は回復したということなのでしょうかねぇ??



100ドルで自分のDNAを知ることができたら

2013-11-26 | アメリカのニュース
 昨今、テレビや雑誌で頻繁に宣伝されている、遺伝子検査キットを使って自分のDNA情報を知るサービスを提供する会社「23andMe」の規制に、アメリカ食品医薬品局(Food and Drug Administration:FDA)が乗り出したそうです。この検査はいたって簡単で、送られてきた容器に唾液のサンプルを採って返送すれば、唾液に含まれる染色体から遺伝的な情報を分析されて、結果は後日、ウェブで確認でき、250以上の病気の遺伝的リスクや、自分のルーツが判るというもの。お値段は99ドルです。アメリカでは既に、過去6年間で50万人以上がこのサービスを利用し、今後、更に人気が拡大しそうなのだそうです。ですが、FDAのその分析結果の正確さや、消費者がその結果に頼りすぎて予防措置を怠ることを心配しています。

 例えば、このテストの結果によって自分は乳がんのリスクが低いから大丈夫、と、マンモグラムをしなくてもいいと考える人がいれば、それはとても危険であるというのがFDAの意見。この分野における、個人的医療情報の利用はまだまだ発展途上… と、いうより、むしろヨチヨチ歩きを踏み出したばかり。そのような未確認の結果を一般に十分な説明もなく提供してしまうことに対し、FDAは何度も23andMeと対話を行ってきましたが、会社側はFDRの要求するデータ提供を拒み、昨5月以降は連絡すら途切れてしまったそう。そこで遂にFDAの堪忍袋の緒が切れて、先の22日、会社側に即座にキットの販売を停止し、15日以内にFDAの懸念に対する回答を行うよう勧告しました。

 この23andMeという会社は、CEOがグーグル創設者の一人の奥さん、Ann Wojcicki(アン・ウォージョースキーさん?読み方、分からんわ)で、スポンサーには大金持ちでツイッターやフェイスブックの投資者でもあるYuri Milner(ユーリ・ミルナー)さん。ネット等で派手に宣伝されてきたのは,当然とも言えるでしょう。過去6年、細々とやってきたのに、急にテレビCMを始めたり、積極的な展開を始めたのは、事業の成長のためにオンライン・ショッピング会社の社長だったAndy Pageさんを雇ってから。実は、23andMeは、今年初めにFDAの承認を申請していましたが、申請に必要な情報提供を怠ったとして手続きが滞っていた所に、派手に宣伝まで始めたもんだから、FDAが乗り出したというところでしょうか。

 個人の完全な遺伝子検査には、5000ドルかかるそうですから、その一部とはいえ、100ドルで情報を得ることができるのは魅力。でも、2001年の時点では、個人の遺伝子分析にかかる費用は、なんと9500万ドルなんてトンデモ価格でしたから、ものすごい勢いで低価格化している最中なのです。この調子で技術が進化していくと、遺伝子分析は新生児に対するルーチン検査の一つになるのも近いかもしれない。

 安価で自分の遺伝子的な病気リスクを知ることができるのは、隠れた遺伝病のリスクの早期発見や、アレルギー等を知るのに役立ちます。でも、それですら、個人が自己判断で決定を下してしまうには危険が伴う。今はもう見なくなりましたが、ちょうど6年くらい前に、雑種犬の抜け毛のサンプルを送れば、その犬が何の犬種の遺伝子を持っているかを分析してくれるサービスが有りました。うちの犬も雑種で、何が混ざっているか判らない見た目なので興味あるけど、この頃はすっかり廃れた模様。犬の方の商売は成功しなかったけど、人間の遺伝子分析は、FDRに承認されてもいないのに、綿々と続いていたようです。

 日本人の場合だったら、自分は弥生系か縄文系か、とかを知ることができるのは面白そう。多くのアメリカ人は、ご先祖がいろんな出身地や人種から来ているので、そういった意味でDNAを分析してみるのも面白そうですが、こんなサービスで得た情報の利用はその程度にとどめておくのが無難なようですね。このブログ記事の元ネタとなったニュースは、ラジオや新聞等から得ましたが、得に参考にしたエコノミスト誌の記事はこちらです。

お絵描き教室、再び

2013-11-25 | 日記
 今週末は、Thanksgibing(感謝祭)なので、息子たちは今週いっぱい学校が休み。家でゴロゴロしながら、ゲームばかりしています。上息子は、高校の最学年生で日本で言えば受験生のはずなのに、この怠けぶりはむしろ信じられない… とりあえず今日は、父の職場の家具の移動を手伝わされて、少し労働したけれど、明日からは又、この調子でゴロゴロなんだろうなぁ…orz

 一方、私は、以前参加してみて楽しかったので、初心者向けのお絵描き教室に再参加しました。こういう、全くの初心者が手ぶらで参加して、お酒や軽食をいただきながら作品を仕上げる2-3時間の教室を提供しているグループは、LA周辺だけでも幾つかありますので、今夜は以前とは違うグループのクラスに参加してみました。結果的には、前に参加したグループのほうが指導も丁寧だったし、お互いの作品を見ながら進められて良かったな。

 今回は、パブで3~4人毎に丸テーブルを囲んでのお絵描きでしたので、歩きまわって他の人の作品を見るようなオープンな雰囲気ではありませんでした。前の時は、お手本にはないオブジェクトや、色使い、筆使いなど、他の人のアイデアを互いに真似したり、「私はこうしたのよ~」ってやり方を教え合ったりで和気あいあい。でも、今回はパブなので、テーブル同志が孤立している感じで、互いにとは接触もない。混み合っているので、歩きまわって他の人の作品を見る事もできない。前回もそうだったけど、参加者は圧倒的に女性で、たまにいる男性は奥さんや彼女に引っ張ってこられた人たち何故か男性だけのグループや個人はいないのね。一番目立つのがお友達同士の若い女性のグループが何組も、そして私を含めた一人で参加してるオバサンが数人。私同様、子育てに構う時間がなくなって、老後の趣味を探索中かも?



シー・ソルト・コーヒー (゜д゜)ウマー

2013-11-24 | グルメ
 と、云う訳で、早速、犬の散歩がてらに、出来たばかりのベーカリー、85°Cに行ってパンやケーキを買い漁ってしまいました… と、いうか、息子らに勝手に選ばせたら、開店サービスで20ドル以上の商品を買った貰えるお店のマグを二つ貰えるほど買ってきやがったですよ。左に写っている赤いマグがそれ。アメリカのケーキは、これでもかっ!てほど砂糖味なのですが、ここのケーキは日本のケーキみたいな軽い味。一方で、チョコレートケーキはとてもリッチなダークチョコ味で、一口でうっとり… でした。わに一家はチョコ大好き。いろんなケーキがあるので、み~んな味見してみたいです。こんなお店が歩いて数分のところにあるなんて、やばいわー。血糖値とお財布が滅茶苦茶やばいわー

 こちらのコーヒーは、ホイップクリームに塩を加えた台湾風コーヒーの、Sea Salt Coffee。写真の右上がそれです。CNNやTimes誌でも取り上げられた、次の流行はこれ?と目されるグルメ・コーヒーです。普通にアメリカンなコーヒー+ガムシロップ+ホイップクリーム+最後にトップにお塩をパラパラなのですが、珈琲の味がちゃんとするのがいい。こっちのスタバとか、フレーバー・シロップを足しすぎて、コーヒーの味がしない時があるんだもん。こんなコーヒーを散歩の途中で買えてしまうなんて、さんぽのとき何か飲みたくなって、って、池波正太郎氏でなくても立ち寄ってしまうじゃないですか。まずいわー。お財布と血糖値が半端じゃなくまずいわー

 摂氏85度は、コーヒーを淹れるのに最適な温度なのだそうです。パン屋さんだけど、こだわりはコーヒーにあり、ということなのかしら?既に台湾国内でが300店以上を有する一大チェーンは、今後、アメリカ国内とオーストラリア、中国でも展開していくそうな。日本はー?ねぇ、日本はどうなのー?

高校でゲーム・トーナメント

2013-11-23 | アメリカの高校
 朝方は肌寒かったのですが、昼前にはすっかり温度も上がって素晴らしい天候になりました。ハイキングにでも行きたいけれど、息子は高校でゲームトーナメントがあるというので出掛けてしまった。入場料10ドルで、ゲームをトーナメント方式で対戦し、優勝者には景品も出るという資金集めのイベントです。若息子の友達が発起人で、付合いの為にも参加せねばならぬらしい。せねばならぬ、とか言ってた割には、口が耳まで裂けそうな笑顔だったが。若息子は、高校のチェスクラブの部長をしてたり、友達と一緒にオンラインゲーム・ファンクラブの代表してたり、なんか色々と手広くやっており、親の私も把握しきれていない。

 イベントは盛況だったそうですが、参加者は男の子ばかりで、女の子は一人もいなかったんだって。女の子にだってゲーム好きはいるでしょうに、と、思ったけど、そのゲームのチョイスを聞いて納得。アメフト・ゲームのマッデンNFL、シューティング・ゲームのCall of Duty:Ghostに、格ゲーの「大乱闘スマッシュブラザーズDX」だと聞いて納得。なにその、いかにもオタク男子向け選択?要は、オタク男子のオタク男子によるオタク男子のためのイベントなのね。若息子は、マッデンとコール・オブ・ギューティーは一回戦負けで、スマッシュブラザーズでいい所まで行ったけど、チャンピオンに負けたそうな。


 折角の週末なのに、何の予定もない私は、「蒼天航路」全巻読み返しという大事業(暴挙?)に。本当に丸一日かかりました。数年前にお友達のKちゃんが日本から全巻送ってくれたのですが、部分ごとは何度も読み返してるけど、全巻を通しで読み返すのは、これが二回目かな?このトシになると、文庫だと細かいところが見えにくいので、これこそ電子部書籍で揃えたい作品。



ガーデナに美味しいパン屋さん出来ました

2013-11-22 | グルメ
 サウスベイに住むアジア人に大人気の台湾系ベーカリー、85°Cが、今週末、ガーデナにオープンしました。昨日、木曜日はオープニング・パーティーで、近隣住民が招待されました。入り口ではがきを渡すと、何でも好きなものと交換できるチケットを4枚くれました。試食で近隣住民を手なづけようって魂胆だな。そんな企みには、超のっちゃうよ!ケーキがすっごく美味しそうだったけど、サンタモニカに映画の試写会に行く途中だったので、コーヒーとお腹の膨れそうな惣菜パン買って高速へ。いやー、期待に違わぬ美味しさでした!場所は、ノルマンディーとアーテイジアの角、ダイソーと同じモール内です。

 このベーカリー、以前、オレンジ郡のアーバインにある第一号店に、人気ブログ「DREAM ON LA」のLisaさんに連れて行って頂いたことがあり、おいしくって感動したので、今日のオープンを前を通る度にヨダレを垂らしながら待ちかねていたのです。店員さんたちはキビキビして愛想もよく、よく訓練されているのが感じられました。清潔感のあるディスプレイや、シンプルなカフェの雰囲気もGood。うちから徒歩圏内なので、犬の散歩がてらに通いつめてしまいそうで、財布と血糖値がヤバイですよ…

  
綺羅星のごとく輝くケーキに、私の瞳も少女漫画化

  
店内は明るく、パンはプラスティックのケースの中に陳列されているので清潔な感じ


ジェレミー・レナー新作・Kill the Messenger 試写会

2013-11-21 | 映画・ドラマ・本
 実話を元にした映画「Kill the Messenger」のFirst Showing(完成前に行う最初の試写会)に参加してきました。この映画が一般に公開されるのは今夜が初めてなのだそう。

 米国政府がニカラグアの政府転覆を裏から支援するための資金稼ぎの麻薬事業に一噛みしており、結果、作為的にカリフォルニア都市部に麻薬をばらまいたことを暴露した実在のジャーナリスト、ゲイリー・ウェブを描いたサスペンスです。完成作品ではないので、ダブの音声がその役の人とは違ったり、ニュース映像にテープの所有を示すテロップが入っていたり、セリフの音が悪かったりと、映画製作のプロセスを垣間見ることができて面白かった。以前にも、本当に冒頭部だけしか出来ていないフィルムの試写会に行ったことがありますが、その映画はお蔵入りになりましたw

 鑑賞後にはアンケート用紙が配られ、感想を書き込みます。質問項目はかなり細かいもので、主要キャラクターを演じた俳優の演技を五段階評価する質問もありました。そのうち一人、ラッセルとやらは、周り中で「ラッセルってどの人だっけ?」「バリー・ペパー(ラッセル役の人)って誰?」って声が聞こえて笑った。私もお隣に座っていた人と相談したけど、結局、その女性も、その連れの男性も判らないので「それ誰?」って書いたら、そのカップルにウケましたが、他にどう書いていいものやら?お隣の女性は、印象ない=大した演技じゃない、で、「Poor」に○つけてた、きびしー!

 主役のゲイリー・ウェブ役は、「ハート・ロッカー」が出世作のジェレミー・レナー。「アベンジャーズ」では個性ありすぎるキャラクターに埋もれてイマイチ印象が薄かったし、「ボーン・レガシー」ではマット・デイモンとの格の違いを見せつけられ、「ヘンゼルとグレーテル」では脱力するしかなかったけど、この映画ではセクシーでしたよ。私的に左利きの男性は魅力が五割増なので(オバマさんとか)、左手で字を書いてるシーンがポイントを上げたこともあるけど、ヒゲ効果もあったと思う。「アーゴ」のベン・アフレックと同じで、ポイントは髭。もう、ずっと生やしてて下さい。ウィキペディアによると、ジェレミー・レナーは42歳だそうですが、この映画では16歳を頭に3人の父親という設定のせいもあってか老けて見えましたが、これも髭効果。

 長男役は、お話の中でも重要な役どころなのですが、良く言えばオール・アメリカン・ボーイ、ぶっちゃけて言えば華のない、その辺に転がってそうな子で、一番の問題は父ちゃん役のジェレミー・レナーと全く似てない。もう少しどうにかならなかったものか?脇役で、オリバー・プラット(良かった)、アンディー・ガルシア(とても良かった)、レイ・リオッタ(影しか出ない)、ロバート・パトリック(どの役だったかわからない)と有名俳優が出ているのですが、活かしきれていない気がしました。ウェブの奥さん役、ローズマリー・デウィットは、アップになる度、真ん中のへこんだ鼻が気になって仕方なかった。

 ジェレミー・レナーのファンでもないし、このストーリー(実話)のことも知らなかった私は、試写会で見る機会がなかったら、公開されても見過ごしちゃったと思う。見た感想は、全体にテンポが悪く、サービスショットらしきレナーの上半身裸も、おっさんとおばはんのラブシーンいらんわ…と、思っちゃった。結末も、実話だから仕方ないんだけどカタルシスに欠ける。エンドロールの前に後日談として、ウェブはホテルで頭に二発銃弾を撃ち込んで死んでるのが発見されたって説明が入ります。正直なとこ、映画で衝撃的なのはそこだけだった。

 一匹狼的ジャーナリストの主人公の造形は、実在の本人がそういう人だったのかもしれないけど、ありがちすぎて古い。そういう事を感想用紙に書いてきたんだけど、周りで相談しながら書いてる人達の、真ん中辺つまんなかったよねー、とか、家族エピソードいらんわ、って声が聞こえて、ああ、みんな同じこと考えてるんだなって思った。無駄なエピソードが多くて散漫とした感じがしたし、いっそ中心となる、CIAと麻薬カルテルの真実を暴いていくエピソードだけに絞って30分ほどバッサリ切っちゃったほうが面白そう。セリフ回しに洒落たものもあり、脚本は悪く無かったと思うけど、とにかく編集がダルい。でも、試写会での「観客の声」によって映画のエンディングが変わったなんて話もよくあるし、感想が公開時には反映されるのかどうか興味津々です。

 試写会場はサンタモニカの映画館でしたが、携帯電話すら持ち込み禁止という厳しさで、劇場に入る前にバッグの中のチェックと、金属探知機によるスキャンを受けました。YouTubeでまだ完成もしていない映画が流出しちゃうこともあるし、厳しくなるのは仕方ないのかも。そういえば、日本で学生の頃、映画の試写会に行くのが好きで応募しまくってましたが、映画がいち早く無料で見られるだけではなく、チラシとか試供品とか色々とお土産もらえたのが嬉しかったな。今でも日本はそうなの

 ちなみにこの映画、アメリカでは2014年公開予定だそうですが、日本じゃスルーされそうな気がしますw こういうネタはオリヴァー・ストーンに任せるべきだったかも?

漢字、ひらがな、カタカナ

2013-11-20 | 英語
 今日来た仕事には、クライアントからの注意書きとして「漢字、平仮名、カタカナを適切に使用して」とありました。でも、それって普通に常識だし、20年弱、翻訳業をやってるけど、そんな注文があったのは初めてなので、やや面食らいました。でも、考えてもたら、日本語を母国語にしていれば当然のことだけど、日本語初級、中級レベルで、しかも元々が漢字圏ではない人にとっては、漢字、平仮名、カタカナを適切に使うというのは、なかなかハードルの高い部分かも?

 少し違うけど、「Cost」という単語を費用とするかコストとするか、とか、「Seat」を座席とするかシートとするか、なんてのも、適切な訳語に悩むところです。その文章の内容や目的、トーンで自然と決まる場合もありますが、翻訳者のセンスや、クライアントの好みを予想する知識が要求される場合もあります。これは、別にクライアントの心を読む超能力じゃなくて、依頼者である組織の種類や職種、業界のスタンダードや、クライアントのウェブサイトから日本語漢字表記と横文字をカタカナにした言葉のどっちが多いかで判断することです。それでも、後から「です・ます」調を「だ・である」に変えろ、グーグルはカタカナにせずにGoogleにしろ、顧客はクライアントに変えろ、とかってのは頻繁にあります。

 不思議と中途半端な大きさの組織が依頼者であるときに限って、恐らくはオフィスの日本人が指摘するのでしょうが、「こんな翻訳は間違ってる!下手すぎる!」と、翻訳を付き返してくることがあります。こういう場合、正当な誤訳の指摘ならば兎も角、「いちゃもん」としか言いようのない理不尽な注文である事が殆どで、そんな時には、自分で訳したらあなたの会社もわざわざ高い翻訳料を払わなくて済むのに、と、思ってしまいます。だいたい、私が今の仕事を始めたのも、元々は本来の仕事の合間に書類の訳をしていて、出産を機に仕事を辞めた後も、元の職場から引き続き訳を頼まれたのがきっかけ。それこそ、Seatを座席じゃなくてシートと訳したから、「すべて」を漢字で「全て」を書いたから間違ってるなんてレベルで文句を書いてくる暇があったら、訳をする時間くらいありそうなもの。翻訳者側もプロとして、お客様に満足していただける仕事をお届けすべく、こういった不満にはきっちり対応しますし、それに備えてますので、中傷レベルで翻訳を突き返したと認められる場合には、手数料として追加料金が課されることも稀にありますので、クライアント側にも責任が有ることを承知しておくべきかもしれません。

 プロの訳をけなすのは、マンガやアニメをボランティアで翻訳しているファンの間でよく見られる傾向です。きっと、自身の日本語・英語能力をひけらかしたいのでしょうが、実際には、第三者の目から見れば、日本の慣習や歴史を知らずに訳してたり、諺や四文字熟語の意味を汲み取れていなかったりと、結局は自分たちの自己満足であることも多い。プロはお金をもらってるぶん、下調べも十分にしていますし、いい加減な仕事はしていないものです。クライアントと翻訳者の一対一の関係なら、対応の仕様もありますが、なまじっかな日本語知識を持つファンが、勝手にネットなんかで文句つけてくる場合は、一方的な中傷と何らかわりはありませんから、翻訳者は凄いストレス溜まるだろうなって思います。

 ところが、出版されているアメリカの小説の翻訳を読むと、アメリカで生活してたら誰でも直ぐピンとくるようなことが全く反映されずに、不自然な日本語で訳されていることが多くて驚きます。ちょっとは裏を取ればいいのにと。ネットでいくらでも調べられるんだから、ちょっと不自然だな、とか、おかしいと思ったら、ググればいいのに。私が読んだ中で、そういった点が特に気になったのはパトリシア・コーンウェルのケイ・スカーペッタのシリーズですが、最近、とある犬の躾の本で、子犬のしつけに「木箱」を使えって、何度も書いてあるのを見て、かなり驚きました。多分、オリジナルは「Crate」だったのでしょうが、犬の躾に使うクレートってのは、木箱じゃなくて檻のことですぜ…