浜木綿(はまゆう)を詠んだ歌
万葉の時代も、「浜木綿(はまゆう)」と呼ばれています。
万葉集/巻4-0496 作者/柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)
み熊野(くまの)の 浦の浜木綿(はまゆう)百重(ももえ)なす
心は思(おも)へど ただに逢(あ)はぬかも
【意味】熊野の浦にハマユウの花 咲いて茂っているように
心は深く思っているのに じかに逢えずにいることだ
※「み熊野の浦の浜木綿」〈百重なす〉の序詞。
※「み熊野」〈み〉接頭語。和歌山県南部(新宮市付近)をさす。
※「浜木綿」日当たりのよい温暖な海浜に見られる
ヒガンバナ科の多年草。
夏に白く細長い六弁の花を開く。
写真の花です。
【写真は、近くの海岸で写した芙蓉)】
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。
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