万葉の歌碑を訪ねて
歌碑の設置場所/万葉の里公園
福岡県糸島市志摩船越 綿積神社
万葉集/巻15-3674 作者/壬生宇太麻呂
草枕 旅を苦しみ 恋ひ居れば
可也の山辺に さ男鹿鳴くも
【意味】旅の苦しさに故郷を恋しく思い出していると、
可也の山辺で牡鹿(おじか)が鳴きたてている。
※枕詞:草枕
※「可也の山」福岡県糸島市にある可也山。糸島富士、小富士などと呼ばれている。
※「山辺」山のほとり。山のあたり。
※「さ雄鹿」〈さ〉接頭語。
写真下 糸島市/海側(引津湾)から見た可也山
写真下 歌碑がある 糸島市 万葉の里公園
万葉の歌碑とは
万葉集の歌を刻みつけた碑が「万葉歌碑」です。 多くの人々に親しまれた万葉の歌を石に刻み、その歌を作った歌人を讃(たた)え、その歌が後の世に残ることを願っているのです。
現在全国各地に設置されている万葉歌碑は2,000基を越えていると言われています。
歌碑の過半数が実際に歌碑が詠まれた場所、または歌碑に関連する場所に設置されており、「歌碑を訪ねる」=「実際に万葉の故地や史跡を訪ねる」ことになります。
私の地元「福岡県」は、大宰府政庁に関係する歌や防人の歌があり、万葉の歌碑も多くあります。
万葉歌碑から万葉の時代にタイムスリップし、万葉人に会える旅へ出かけてみましょう。!
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