藪柑子(やぶこうじ)を詠んだ歌
万葉の時代は、「山橘(やまたちばな)」と呼ばれています。
葉が橘(やまたちばな)の葉に似ていることから、山橘(やまたちばな)と呼ばれたようです。
万葉集/巻4-0669 作者/春日王(かすがのおおきみ)
あしひきの 山橘(やまたちばな)の 色に出でよ
語らひ継(つ)ぎて 逢ふこともあらむ
【意味】山橘の赤い実みたいに はっきりさせてしまいなさい
人の噂が伝い伝わり 逢える機会もあるだろう
※枕詞:あしひきの
※「あしひきの山橘の」〈色に出づ〉の序詞。
※「山橘」ヤブコウジの古名。冬に赤い実をつけ美しい常緑小低木。
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。
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