稲(いね)を詠んだ歌
稲(いね) は、万葉歌で、早稲・早稲田という言葉で22首詠まれています。
万葉集/巻7-1353 作者/不明
石上(いそのかみ) 布留(ふる)の早稲田(わさだ)を 秀(ひ)でずとも
縄だに延(は)へよ 守(も)りつつ居(お)らむ
【意味】石上(いそのかみ)の布留にある 早稲田に穂は出ていなくても
せめて縄でも張りなさい ずっと見ていてあげるから
※「石上布留」〈石上〉奈良県天理市の石上神宮付近。
〈布留〉石上神宮付近。
※「早稲田」早い時期に実る稲の田。
まだ幼い少女であるということ。
※「縄だに延へよ」せめて縄だけでも張りなさい。
【写真は、Canvaのフリー写真素材を使用 】
万葉集には、植物を詠んだ歌が約千五百首もあるんだそうです。
万葉に読まれた植物と歌を少しですが、紹介したいと思っています。
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