筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
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「令和」の典拠 梅花の歌三十二首 万葉集/巻5-821

2024年02月29日 | 20.万葉の花鳥風月

今日は、「令和」元号の典拠とされる。
万葉集・梅花の歌三十二首のうち一首を紹介します。


万葉集/巻5-821  作者/笠沙弥(かさのさみ)

青柳(あおやなぎ)   梅との花を   折りかざし
              飲みての後(のち)は    散りぬともよし
【意味】青柳(あおやぎ)の枝と梅の花とを 折り取り髪に挿しかざし
  宴が終わってしまえばあとは 花が散ってもかまわない

※「かざす」草木の花や枝を髪や冠に装飾としてつける。

写真は大宰府展示館模型「梅花の宴」を写したものです。


令和」という語を、万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)(やわら)ぎ、...」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めている、とのことでした。

天平二年正月十三日、大伴旅人の邸に集まって宴会での梅花の歌、三十二首の序文


写真下は、福岡の「白梅」


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