筑紫の国から『花つくし日記』

福岡から情報発信の山野草・庭の花などをテーマにしたブログです。
お花紹介は九州に咲く季節の花がメインですよ。

2月23日は「富士山(ふじさん)の日」  2025年

2025年02月23日 | 00.今日は何の日

2月23日は「富士山(ふじさん)の日」です。
万葉集には、富士山(ふじさん)を詠んだ歌があります。


今日は、自然を詠んだ  富士山(ふじさん) の歌です。

万葉の時代も、「富士山(ふじさん)と呼ばれています。

万葉集/巻3-0320  作者/高橋虫麻呂(たかはしのむしまろ) 

富士の嶺(ね)に  降り置く雪は  六月(みなづき)
        十五日(もち)に消(け)ぬれば   その夜(よ)降りけり 

【意味】富士の峰に積もった雪は 六月十五日に消えて
  消えたと思ったその夜にまた 降り出してきたことだなあ

万葉集には、自然、草花、四季、生き物などがたくさん登場します。
万葉人が豊かな自然の中に暮らした時代を歌で楽しみましょう。

※写真は、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景 凱風快晴」フリー写真素材を使用


「富士山の日」の由来は、日付はふ(2)じ(2)さん(3)」(富士山)と読む語呂合わせと、この時期、富士山がよく望めることから。記念日は「山の展望と地図のフォーラム」が制定した日として、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録された。

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●『源氏物語』44帖 竹河(たけかわ) 玉鬘の2人の娘

2025年02月22日 | xx源氏物語

『源氏物語』44帖 竹河(たけかわ)
玉鬘の2人の娘
薫14歳~23歳 薫君の中将時代

[中君の入内]
髭黒関白が亡くなった後、玉鬘は三男二女を養育していたが、蔵人少将(夕霧の子)がとくに熱心に慕っていた。

15歳の正月下旬、玉鬘邸に若者たちが集まって催馬楽の「竹河」を謡い興じた。その席で玉鬘が弾く和琴の音色が亡父致仕大臣(もとの頭中将)や亡弟柏木に似ていることに気付く。

巻名は薫と藤侍従の和歌に由来する。
竹河のはしうち出でしひとふしに深きこころのそこは知りきや」
竹河に夜をふかさじといそぎしもいかなるふしを思ひおかまし」

※上の写真は、「雅楽の楽器」/無料(フリー)写真素材を使用

大君に思いを寄せ藤侍従(姫君の弟)に取り持ちを頼んでいたが、大君はまもなく冷泉院の妃となった。
やがて、大君は一男一女をもうけたが、先に妃に入っていた弘徽殿女御(冷泉院の女御・柏木の妹)からの嫉妬が激しく、里に戻る日が多かった。

[玉鬘、大君の不幸を嘆く]
夕霧は左大臣に、紅梅大納言は左大将兼右大臣に、中将は中納言にそれぞれ昇進した。
蔵人少将は宰相となり、左大臣の娘と結婚していた。
玉鬘大君の不幸や自分の息子たちの出世の遅さと比べるにつけ、思うに任せぬ世を悔しく思い後悔の念は絶えないと嘆いて話した。


【源氏物語44帖に出てくる主な登場人物】

かおる)
源氏物語第三部の主人公。
表向きは光源氏と女三の宮の子どもであるが、本当は柏木と女三の宮の子どもである。
生まれつき体から良い香りを放っており、「薫の君」と呼ばれている。
自身の出生の秘密に悩み、宇治八の宮を訪れ、娘の大君に恋をする。
後に大君によく似た浮舟にも惹かれるが、恋は成就しない。

玉鬘(たまかずら)
頭中将と夕霧の娘。光源氏の養女となる。
源氏が放った蛍の光により、蛍兵部卿宮が玉鬘の姿を見るシーンがある。
光源氏も玉鬘を恋慕するが、最終的には強引な形で髭黒大将の妻となる。

 


今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」(2024年)を解りやすく視聴見るために平安時代の勉強を兼ねて『源氏物語』のブログを書いています。『源氏物語』には、物語に欠かせない要素のひとつとして多くの「植物」が登場します。これなどを切り口に『源氏物語の花』『源氏物語の風景』をブログで表現できたらと思っています。

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防人の歌 万葉集 巻20-4401

2025年02月21日 | 20.万葉の花鳥風月

防人の歌 (万葉集より)

万葉集/巻20-4401  作者/他田舎人大嶋 

唐衣(からころむ)  (すそ)に取りつき  泣く子らを
               置きてそ来(き)ぬや   母(おも)なしにして

【意味】唐の衣の裾にすがって  泣きじゃくっていた子供らを
    残して旅に出てしまったよ  母親のない状態で

 ※「唐衣」大陸風の衣。〈からころも〉の転。
 ※「子ら」①〈子〉の複数。②男性が女性を親しんで呼ぶ語。ここでは①。
 ※「来ぬや」〈ぬ〉完了・終止形。

「万葉の歌」に触れて、万葉時代にタイムスリップしてみませんか。


防人・・・➡「 崎 さき 守 もり 」の意味

古代、筑紫(つくし)・壱岐・ 対馬 など北部九州の防備に当たった兵士。 663年の 白村江 はくそんこう の戦い以後制度化され、初め諸国の兵士の中から3年交代で選ばれ、のちには東国出身者に限られるようになった。

防人歌(さきもりのうた)とは、九州沿岸の守りについた防人の詠んだ歌。 また、その家族などが哀別の情を詠んだものをもいう。 万葉集の巻14・巻20にあります。

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季節の山野草/クモマグサ(雲間草) 2月 2025年

2025年02月20日 | 15.季節の山野草

「こんにちわ」

ブログ読者の皆様は、お元気でご活躍のこととお喜び申し上げます。

さて、今日は、「山野草」を写真でアップします。
季節の山野草で癒されませんか。元気が出ますよ。

今日も楽しくお過ごし下さい。

クモマグサ(雲間草)
ユキノシタ科 花期/2月~5月


写真は福岡市東区筥崎宮神苑花庭園で写したものです。


【一口メモ】
クモマグサは日本に自生する高山植物のひとつです。 漢字では「雲間草」の字を当て、雲に届きそうな高山に自生することにちなみます。
園芸店やお花屋さんなどで広く出回っているものは、ヨーロッパ原産の野生種からつくられた園芸品種が多いようです。

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「令和」の典拠 梅花の歌三十二首 万葉集/巻5-835

2025年02月19日 | 21.万葉の花

今日は、「令和」元号の典拠とされる。
万葉集・梅花の歌三十二首のうち一首を紹介します。


万葉集/巻5-835  作者/薬師高氏義通(くすしこうじのよしみち)

春さらば   逢はむと思(も)ひし   梅の花
       今日(きょう)の遊びに    相見つるかも

【意味】春になったらぜひ逢いたいと 焦がれた梅の花ですが
  きょう招かれたこの宴会で 出逢うことができました

写真は大宰府展示館模型「梅花の宴」を写したものです。


令和」という語を、万葉集にある(漢文での序)「初春(しょしゅん)の月(れいげつ)にして 気淑(きよ)く風(かぜ)(やわら)ぎ、...」という文から採り、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味を込めている、とのことでした。

天平二年正月十三日、大伴旅人の邸に集まって宴会での梅花の歌、三十二首の序文

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