「ケイゾウさん」というのは、
幼稚園で飼われている雄のニワトリのことです。
「ケイゾウさん」は、幼稚園や保育園、学校で飼われている、
他の全ての動物達と同じ様に、
子ども達に可愛がられながら過ごしていますが。。。
首に紐をつながれて、遠足に連れていかれたり、
「サーフィン」と称して、雨水がどんどん川に流れこんでる道から
餌いれに乗せたまま、流されそうになったり、
飛ぶ練習をさせたれたり。
なかなか大変です。
この本は、そんな「ケイゾウさん」の生活を、
「ケイゾウさん」の視点から表現し、
「だから俺はキライなんだよ!!!」
と主張する作品です。
全ての章が「ケイゾウさんは○○がきらいです。」
なので、最初は、
「おかしいけど、えらいキライなもんが多いな~。」
と思いましたが、
読んでみると、きらいになるもの、もっともな話が多く、
幼稚園で生活する小動物の悲哀が感じられる作品です。
しかし、コミカルな文体と内容で、こうたんは、もうウキウキ。
内容が、同世代の幼稚園児の園での生活を題材としたものであるだけに、
「絵本」というより「児童書」、文字が圧倒的に多いにもかかわらず、
今一番のお気に入りになっています。
ケイゾウさんは四月がきらいです。 福音館書店 このアイテムの詳細を見る |