しょこら の ぷち自然派生活

外食多し 甘いもの大好き! だけど ちょっと健康のことも気になる。そんなしょこらの ぷち自然派生活 を紹介します。

図書館戦争

2011-03-06 06:00:00 | 好きな本・曲・こと その他 はまりもの
先日、「図書館戦争」という本を読みました。




何をいまさら、と言われる方もおられると思うのですが、
実は、この本、発売されたばかりの頃、その表題にひかれて、
本屋の店頭で手にとり、しかし活字のインパクトに圧倒されて
購入を断念したもの


独身の頃は、活字中毒ぐらいの勢いで、いろんな本を読みあさっていた
ワタシですが、この頃、ひどい体調不良で、文字が多い本は、
眩暈がして読み続けられなかったり、何度読んでも意味が頭に入って
こなかったりしたもので、「図書館戦争」は娯楽性の高い本では
あったものの、読み続けることが出来ず、
「ああ、活字の苦手な人って、こういう感じなのだなぁ。
「老眼が進むと、本が読めなくなるって、こういう感じなのかなぁ。
などと、もの哀しい気分になったものでした。


それが、先日、近所のビデオ屋さんのレンタルコミックのコーナーで
同一タイトルの漫画が並んでいるのを見て、
「おお、そう言えば、読んでみたいと思っていた本だったのだわ~
と、地元図書館の蔵書を検索すると、貸し出し中。
迷わず、その場で予約。
2週間ほどして、手元に届き、先週無事読了したところな訳ですが、
何しろ、一度、読むのを断念した本なだけに、
今回、「面白く」一気に読み切ることができたことに、
体調の回復を実感し、しみじみと健康の有難さを感じたところです。


さて、前置きが長くなりましたが、肝心の内容について。
しょこらが、以前、読むのを断念したにも関わらず、
もう一度読んでみようと思った最大のポイントですが、
この本の各章の章題として使用されている、
「図書館の自由に関する宣言」


*************************

「図書館の自由に関する宣言」

 図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、
資料と施設を提供することを、もっとも重要な任務とする。
この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。


第1 図書館は資料収集の自由を有する。

第2 図書館は資料提供の自由を有する。

第3 図書館は利用者の秘密を守る。

第4 図書館はすべての検閲に反対する。


図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。


**************************

しょこら、実は、この本を読む前から、この「自由に関する宣言」
何かの折に、図書館に掲示されているのに気づき、
「おお~~
と感動した経験ありな人なのですね。


(しょこら、はだしのゲンを読んで育ったので、
 戦時下での思想統制や検閲の厳しさなどリアルに想像され、
 それに対する図書館にかかわる方々の思いを切に感じ、
 勝手に感情移入。
 じ~ん、としてしまいました。(^_^.))


その宣言が、まず最初にバーンと提示され、また続く目次にも
同じ文言が章題として記載されていた訳で、
もう、これは読まずばいられまい、と。


そんなこんなで、念願叶って読んだ本ですが。
いや~。
さっきも書きましたが、面白かったです~。
登場人物も愛すべきキャラクターの方ばかりで


「公序良俗に反する」本を狩る良化委員会と、
全ての本を守る図書隊との戦争


一応、市街では銃で戦ってはいけないことになっているのですが、
武装化した良化委員会と図書隊が銃撃戦を行うとか、すごい設定です。


「公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まる法律として、
『メディア良化法』が成立・可決された後の時代の話なのですが、
この可決にあたって、
「社会に蔓延する政治的無関心も手伝い、国民は同法についての
 予備知識をほとんど与えられず、その成立を受け入れることとなった。」

という辺り、実際に、そんなこともあり得そうなところが、
日本という国の怖いと思ってしまうところ。


著者は、
「こんな世の中になったら、イヤだな!」
と書いておられますが、
たしかに、
「イヤだな!」
と思うと同時に、
「身体を貼って、信念を持って、命をかけてまで、
 本を、すなわち、表現や思想の自由を守ろうとする人たちが
 いてくれるって、なんかいいな~」

とも思う自分がいて。


うっかりすると、あっという間に戦時体制にのみこまれてしまった、
戦前の日本のように、思想統制・言論弾圧の力に為すすべなく、
社会全体が沈黙を余議なくされる時代がきそうで。


それを思うと、検閲に反対する堂々と対抗する公的組織が存在し、
守ってくれようとしてくれてるのって有難いな~と。


とはいうものの、
図書館を襲撃してくる良化支持団体に対する
「公序良俗を謳って人を殺すのか?」
という図書館職員の問い。
そして、本を守るために武装化した図書隊を作り上げた同じ人物の
「本を守ることを謳って人を殺すのか?」
という自問。


そして、、
「図書館の自由法に保障されたその権利は無抵抗では維持できないことが
 証明されている」
「侵害される自由を守る方法を戦う以外知らない」

という選択。




重い。。。




やっぱ、こんな世の中、嫌だよ。
自由に読みたい本読めるように、変な法律通さないようにしないとね!
みんな!!

(って、新聞読まない、ニュース見ないワタシが言うな!って感じ。(^^ゞ
 しかし、ニュース見ると具合悪くなる人なので、難しいトコロ。)


そんな時代にならないように、
議員の皆様、有識者の皆様、各種メディア関係でお仕事されてる皆様はじめ、
日本で暮らしている皆様には、くれぐれも、このような法律がうっかり可決
されるようなことがないように、よろしくお願いいたします~。


それでは、また。
今日も読んでくださって、ありがとう。
今日が貴方にとって素敵な一日になりますように♪

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