しょこら の ぷち自然派生活

外食多し 甘いもの大好き! だけど ちょっと健康のことも気になる。そんなしょこらの ぷち自然派生活 を紹介します。

焼山寺道中で靴を脱いでから・・・

2009-09-24 19:35:19 | Weblog
テーピング一重では痛かったので、もっかい座り込んで、三重にしようとしてたら、もう手元も覚つかなくなってて。(-.-;)

ポロっと手からテーピングがこぼれ、コロコロ コロコロ コロコロと、転がって行くのを、追い掛ける事も出来ずに座ってみておりまして、
「こりゃ、遍路転がしならぬ、テーピング転がしだな」
とか思ったら、可笑しくなって、元気出てきました。

テーピングは運よく、ルート上に落ちてくれていたので、荷物を担いでから、通り際に拾いました。

三重にしてみたら、足を置く場所を選べば、(靴履いてるよりは)痛くなく歩けるようになったので、俄然スピードアップ。

持ってみると、この靴の重いこと、重いこと。

その変わり、足の方は軽くなったお蔭で、かなり早いペースで進めました。

自分では、
「もしかして、まだ間に合うかも!?」
と思ったりしていましたが、到着時刻はなんと5時半すぎ。

納経所だけでなく、境内全体が既に無人。辛うじて明るかった境内も、瞬く間に夕闇に染められていきます。

間に合わなくても、お参りだけして、先に進もうと決めていたので、本堂と大師堂でお参りを済ませました。

ところで、到着が遅くなるのを、予約の民宿に電話しようと、実は焼山寺さんに着く前から、ずっと携帯が圏内に入るのを待っていましたが、依然圏外。
公衆電話も探していましたが、ありません。

お参りを済ませてから、いよいよ焦って電話を探すと、なんとシャッターがしまってガビーン。

途方に暮れつつ、山門に向かうと椅子発見。
とにかく、座らせて頂こうと荷物を下ろすと目の前に公衆電話が。

「ああ、よかった。。。」
と小銭を探すと、なんと100円玉が2枚と500円玉が1枚。
賽銭用に一円玉はまだ随分ありましたが、それでは電話はかけられません。

念のため、携帯電話の電波を確認すると、ん?三本立ってるじゃあありませんか。

早速電話してみますが、かけられません。
どおやら、電波が安定していないようで、三本になった一瞬後に圏外になったりするので、通話するところまでいかないようでした。

「やむ無し」と覚悟を決め100円玉で電話すると、宿の女将さんかなり心配して下さってたようで、しょこらが、
「今、ようやく、焼山寺さんに着いたところなんです~。
 今から向かうと私の足では3時間ぐらいかかるかもです。」
と言うと、
「そんなのは、もう無理だからタクシーに乗って来なさい!」
と言われました。

それも尤もで、その時点で既に6時まわっていて、既に真っ暗。
何より、焼山寺さんから、更に遍路転がしと呼ばれる下りの坂道が登ったより更に長くあるのです。

「タクシーなんて!」
とも思ったものの、焼山寺さんまでのの行程も、思った以上に時間がかかってるので、ここで歩きにこだわるのは無謀かと、更に100円払ってタクシー会社に電話すると、なんと
「4500円になりますが、よろしいですか?」
と言われ、ここでもガビーン。

一瞬、「無理!」と言おうかと真剣思ったけど、一回タクシーに乗ろうと決めた頭が、
「もう歩きは無理よ~。」
と悲鳴を上げるので、泣く泣く、
「よろしくお願いします。」
とお願いした事でした。

そんな訳で、しょこら、自転車ばかりか、タクシーまで利用する超リッチなお遍路さんになってしまいました。
なんだか、自分にがっかり。。。

がっくり肩を落として、もうトップリ暮れて真っ暗になった駐車場で、30分ほどタクシーを待ちました。
待つ身は長い。。。
もう電話はかけられないという厳然たる事実も、心細さをアップさせます。

ようやく車のエンジン音が聞こえて来た時には、心底、ホッとしました。

乗り込んだ車内で、運転手さんから、
「昨日は焼山寺さんに到着するまでに迷って、ぐるぐる山の中を、必死に歩いたという人を乗せた」
と聞き、しょこら、
「もし、あの時靴脱いでなかったら」
「もし、もう少し、着くのが遅かったら」
「もし、暗くなった山中で、道を見失ってたら」
と思うと、マジ際どい事をやらかしちゃってたな~とドキドキしました。

焼山寺ルート。地元では、早い人で4時間、普通の人で5時間、遅い人で6時間というそうです。
が、これは、普段から歩くのが好きな人。理由もないのに、山歩きしてる人の場合です。
特に4時間の人は、あの、気を抜くと足を取られそうな「転がし」を軽々走って行った あの人達かもしれません(あれが、ノロさんがコメントに書いて下さってた「トレイルランニング」ってやつかしら???)。

しょこら一緒に歩いた、かなり速いおじさんが6時間で歩かれてたので、「普段から歩き慣れてる普通の人」が、看板の言うところの「普通の人」。
そして、普段あまり歩かない、山は全然歩かない、足を痛めてない元気な弱足が8時間。
(0番札所の方や日に20キロいじ普通に歩かれてた「私のお遍路日記」の佐藤さんが7時間半だったし)

普段歩かれてない弱足で、少しでも、足を痛めてる場合は、更に時間がかかりますが、どれくらい更にかかるかは、その時の調子によるでしょう。

しょこら、平地でも、初日と最終日でペースが倍以上違いました。
初日時速3キロぐらいだったのが、1.5キロに落ちると、単純に時間が倍かかります。
普通の弱足が、足を痛めた弱足になって、単純に二倍時間がかかったら、16時間かかります。

調子悪くて歩いてたら、ごろ石に足を取られる可能性も高くなります。
万一怪我しても、携帯電話は圏外。
かなり、危険です。

しょこら、既に平地で足が痛くてペースが上がらず、登山口までに目標時間に着けなかった時に、計画変更するべきでした。

お遍路は計画的に。
足が少しでも本調子でない時は、焼山寺ルートは次回に回すか、せめて一泊足の休養日をとりましょう。
時には、足に合った靴を買いに行くというのも、一つの勇気ある選択です。

無事、帰って来れた事に感謝です。
南無大師遍上金剛。
合掌。
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