しょこら、昆虫の本でも、なんでも、絵本は写実的なものが好きです。
絵描きさんとしては、細かい書き込みが大変でしょうけど。
この↓本は、
だんごむしそらをとぶ 松岡 達英 小学館 このアイテムの詳細を見る |
ストーリーこそ、
「だんごむしが、空を飛ぶ夢にむかって、
マシンを工作し、トレーニングして、実際にとんじゃったりする」
という、現実ばなれした設定ですが、
出てくる昆虫たちや、背景の書き込みは、本当に丁寧で
写実的で、好感度高しです。
「だんごむしが空を飛ぶ」というファンタジーにしても、
「空を飛びたい」という思いからの試行錯誤。
工作する場面。
ひっしに羽を動かし、体が浮く場面。
嵐にあったり、鳥に襲われそうになったり、
くもの巣に引っかかって食べられそうになったり。
最終的に、なつかしの地面に帰ってきて、
「やっぱり、ぼくは じめんのうえがいいな。」
と、もとのさやに納まり方も、不自然さが感じられず、
「お話」としても、よくできていると思います。
「あれ。」「ぽろっ。」
など、言葉のリズムも面白いし、
基本的に、だんごむし君の一人称の独り言で進んでいくので、
子どもには、感情移入しやすい作品かもしれません。
親としては、
「夢に向かって、一生懸命工夫したり、カラダを鍛えたりする」
というのが好感度高しですね。(^^)v
こうたんも、大満足の絵本で、
最近は、「長めで、絵の少ない、お話」を一つ読んだ後、
「短い絵本を一冊!」となると、かならず、
「だんごむしの話!」とリクエストしてくる こうたんです。