以前は、同じ本ばかりを、
なんどもなんども繰り返しリクエストしていた こうたん ですが、
最近は、
「新しいお話!」
と、まだ読んでないお話をリクエストしてくるようになりました。
「お話」
と一言に言っても、短すぎず、長すぎず、適度な長さで、
かつ、開いたページに挿絵が一つはほしいところです。
なかなか、そうした本も見つからない中、
時間もなく、駆け足で、とりあえず、
「一冊に複数のお話が入っていて、開いたページに挿絵がある」
という条件を満たした本を数冊かかえて、
閉館間際のカウンターに走りこみました。
今日紹介するのは、そんな中で見つけた一冊!
「やまぐにほいくえん」です。
やまぐにほいくえん 征矢 清,大友 康夫 福音館書店 このアイテムの詳細を見る |
実は、今日、この中の一つの話を読んでいて、
不覚にも泣いてしまいました。
(4つめのお話「すずめばちたいじ」のお話です。)
こんなことは、「ないたあかおに」以来だ。。。
ないたあかおに (ワンダーおはなし絵本) 浜田 広介,岩本 康之亮 世界文化社 このアイテムの詳細を見る |
(ちなみに、「ないたあかおに」は、いろんな人が絵をつけて、
絵本や児童書として世に出ているようですが、
しょこら、岩本康之亮さんの優しい、滲んだ水彩画が好きです。
イメージ画像がないのが残念。。。)
「やまぐにほいくえん」の主人公は、年中さんの男の子たけしくん。
比較すると、「いやいやえん」の話が、
いやいやえん―童話 中川 李枝子,大村 百合子,子どもの本研究会 福音館書店 このアイテムの詳細を見る |
現実とファンタジーが入り乱れ、
かなり困ったちゃんな主人公のしげるちゃんに、
制裁的な天罰のような出来事が起きたりして、
懲らしめられたり、またその懲らしめられる中での、
軽妙なやり取りに面白さがあるのに対して、
こちらの、「やまぐにほいくえん」では、基本的に
現実ベースで、しかし、山鳩が迷い込んできたり、
スズメバチに刺されたり、という非日常的なエピソードが
物語を盛り上げます。
また、あまり、いたずらっ子たちの行動に対しても、
「恐い」と感じるような制裁的な場面はありません。
(「いやいやえん」は、正直しょこら、ちょっと恐いです。)
安心して読めるし、いたずら好きの子どもには、ワクワク感があり、
同世代の子どもの活躍を、憧れのマナザシで見つめているようです。
大人が読んでも、気持ちがほっこりしますよ~。