なんちゃって!キッチンガーデン。
うちには、超ぷちのキッチンガーデンがある。
何を育てているかというと、ジャガイモにミニトマト、大葉、
それからずっとプランターで育ててきたものを地面に植え替えた
ユキノシタ。
去年新築したばかりのうちの地面は、
硬い粘土層になっていて、ちょっとやそっとじゃ、
歯が立たないほど硬い。
そんな土地でも、育ちそうかな、と種をまいてみたのが、
大葉とねぎ、パセリ。
そのうち、芽が出たのが大葉だったというわけ。
始めは、雑草かと引き抜かれそうになったけど、
ふと見ると、何だか葉の形が揃っているし、
少し様子をみるか、とほっておいた。
そうするうちに、ミニトマトの苗を頂く。
こんどの週末に植えよう!
と油断してる間に、風に倒され、一時は瀕死の呈をようしていたが、
無事地植えされ、野菜の土を盛ってもらって、
肥料も与えられ、植えた本人もじっくりするような繁殖ぶりで、
芽の出たジャガイモを埋めたのが、まさかの勢いで成長したのとあわさって、
一時はジャングルのようでした。
本人はいたって満足していたのが、
スーパー主婦タカちゃんがそれを目にするところとなり、
爆笑。
そして、
大うけ。
たかちゃんが言うには、
実に栄養がいくのが大切なのであって、
あんまり葉ばかり茂らせるのはよくない。
本来は、わき目が出たところで、摘み、
真ん中の茎を太く太らせた方がよい。
のだとか。
そう助言しつつ、
わき目を摘み、
「こういうのも、挿しといたら実がつくようになる」
と、脇の地面に突き刺していく。
そして、数週間後、しっかり、それらも花をつけ、
実を結んだ。
残念ながら、ダメもとで埋めた、ジャガイモは、
盛大に葉を茂らせた割に、
小さな小さなジャガイモしかできなかったが、
トマトの方は、順調に収穫しつつある。
そうこうする間に、気づくと、大葉がいつのまにか
大きく育っていた。
ミニトマトのところは、さすがに、少し耕し、野菜の土をおいたり、
肥料をまいたりしたが、
大葉のところは、特に、硬い地面のままで、肥料もあげては
いなかったのだが。
「やっぱ大葉は生命力が強い!」と
関心していたら、
「あんた、トマトに油粕置いてたやろ。」
「雨で大葉のろこに流れたんやん。」
という、たかちゃんの鋭い指摘。
なるほど。
お陰で、食べきれないほどの大葉が茂り、
「シソジュースつくろっかな」
と呟く私に、
「あれぐらいでは作られへん」
との、たかちゃんの冷たい言葉。(T_T)
結局、豆腐の薬味にしたり、そうめんの薬味にしたり、
薬味にしたりして、食している。
ところで、そのキッチンガーデン。
現在、ちょっと深めの穴が掘られている。
何のための穴かというと、
生ゴミを埋めるための穴だ。
一般的に生ゴミの処理方法としては、
コンポスト、EMボカシ、機械式乾燥処理法
などがある。
うちの実家にはコンポストがあり、幼少のころ、生ゴミを
コンポストに入れに行くのが、こわくてこわくて仕方がなかった。
蓋を開けると、そのたびに、ナメクジやその他もろもろ
正視できない虫たちとご対面しなければならなかったからだ。
検討するまでもなく却下。
機械式は初期コストもランニングコストも高く手がでない。
EMぼかしはやってみようかと思ったが、
よく話を聞くと、やはり、失敗すると、何か生命が
誕生していたり、匂いがでたりするという。
そんななか、裏庭にせっせと穴を掘り、
生ゴミを埋めるたかちゃん。
穴に埋めるなんて、そんな単純な方法。
そんなんで上手くいくの!?
という感じ。
匂いも出そうだし、小バエもよってきそう。
しかし、
何とこれが、もう四日市でず~っと前から、
夫が子供の時から続けてきたことなのだそう。
時には、この穴に捨てたスイカに、かぶと虫などが寄ってくることも
あったそうで、「今日はいるかな~」と蓋を開けて
覗いたりしたそうだ。
心配していた匂いもなく、恐ろしげな虫と
ご対面することもなく、今のところ目立った
トラブルなし。
そんなわけで、たかちゃんが帰った後も、
せっせと穴を掘り、生ゴミを埋める私。
そうしてみると、びっくりするほど、ゴミの量が減った。
以前、隣町から、越してきた時は、
プラスチック類を分けるだけで、こんなに
ゴミが減るものかと驚いたが、生ゴミを出さなく
することによっても、びっくりするぐらい
ゴミが減る。
そして、週末になると、裏の畑の地面の空いてるところろ
せっせと掘るわけだが、掘っていくと、大きな石か
コンクリートの塊のようなものが、結構埋まっていて、
それを掘り出すのが、一苦労。
それでも、私が毎週末、裏に出て地面を掘る理由は、
実は、大きな石を掘り出した時、こうたんが言ってくれる
「ママって、すっげー!!」
という言葉のおかげかもしれない。
いやあ、人間って、褒められ慣れてないと、
思いがけず褒められたとき、必要以上に
がんばってしまうものかもしれません。
<この文章は、2006年8月6日MNS版「しょこらの ぷち 自然派生活」
に掲載した文章を再掲したものです。>
うちには、超ぷちのキッチンガーデンがある。
何を育てているかというと、ジャガイモにミニトマト、大葉、
それからずっとプランターで育ててきたものを地面に植え替えた
ユキノシタ。
去年新築したばかりのうちの地面は、
硬い粘土層になっていて、ちょっとやそっとじゃ、
歯が立たないほど硬い。
そんな土地でも、育ちそうかな、と種をまいてみたのが、
大葉とねぎ、パセリ。
そのうち、芽が出たのが大葉だったというわけ。
始めは、雑草かと引き抜かれそうになったけど、
ふと見ると、何だか葉の形が揃っているし、
少し様子をみるか、とほっておいた。
そうするうちに、ミニトマトの苗を頂く。
こんどの週末に植えよう!
と油断してる間に、風に倒され、一時は瀕死の呈をようしていたが、
無事地植えされ、野菜の土を盛ってもらって、
肥料も与えられ、植えた本人もじっくりするような繁殖ぶりで、
芽の出たジャガイモを埋めたのが、まさかの勢いで成長したのとあわさって、
一時はジャングルのようでした。
本人はいたって満足していたのが、
スーパー主婦タカちゃんがそれを目にするところとなり、
爆笑。
そして、
大うけ。
たかちゃんが言うには、
実に栄養がいくのが大切なのであって、
あんまり葉ばかり茂らせるのはよくない。
本来は、わき目が出たところで、摘み、
真ん中の茎を太く太らせた方がよい。
のだとか。
そう助言しつつ、
わき目を摘み、
「こういうのも、挿しといたら実がつくようになる」
と、脇の地面に突き刺していく。
そして、数週間後、しっかり、それらも花をつけ、
実を結んだ。
残念ながら、ダメもとで埋めた、ジャガイモは、
盛大に葉を茂らせた割に、
小さな小さなジャガイモしかできなかったが、
トマトの方は、順調に収穫しつつある。
そうこうする間に、気づくと、大葉がいつのまにか
大きく育っていた。
ミニトマトのところは、さすがに、少し耕し、野菜の土をおいたり、
肥料をまいたりしたが、
大葉のところは、特に、硬い地面のままで、肥料もあげては
いなかったのだが。
「やっぱ大葉は生命力が強い!」と
関心していたら、
「あんた、トマトに油粕置いてたやろ。」
「雨で大葉のろこに流れたんやん。」
という、たかちゃんの鋭い指摘。
なるほど。
お陰で、食べきれないほどの大葉が茂り、
「シソジュースつくろっかな」
と呟く私に、
「あれぐらいでは作られへん」
との、たかちゃんの冷たい言葉。(T_T)
結局、豆腐の薬味にしたり、そうめんの薬味にしたり、
薬味にしたりして、食している。
ところで、そのキッチンガーデン。
現在、ちょっと深めの穴が掘られている。
何のための穴かというと、
生ゴミを埋めるための穴だ。
一般的に生ゴミの処理方法としては、
コンポスト、EMボカシ、機械式乾燥処理法
などがある。
うちの実家にはコンポストがあり、幼少のころ、生ゴミを
コンポストに入れに行くのが、こわくてこわくて仕方がなかった。
蓋を開けると、そのたびに、ナメクジやその他もろもろ
正視できない虫たちとご対面しなければならなかったからだ。
検討するまでもなく却下。
機械式は初期コストもランニングコストも高く手がでない。
EMぼかしはやってみようかと思ったが、
よく話を聞くと、やはり、失敗すると、何か生命が
誕生していたり、匂いがでたりするという。
そんななか、裏庭にせっせと穴を掘り、
生ゴミを埋めるたかちゃん。
穴に埋めるなんて、そんな単純な方法。
そんなんで上手くいくの!?
という感じ。
匂いも出そうだし、小バエもよってきそう。
しかし、
何とこれが、もう四日市でず~っと前から、
夫が子供の時から続けてきたことなのだそう。
時には、この穴に捨てたスイカに、かぶと虫などが寄ってくることも
あったそうで、「今日はいるかな~」と蓋を開けて
覗いたりしたそうだ。
心配していた匂いもなく、恐ろしげな虫と
ご対面することもなく、今のところ目立った
トラブルなし。
そんなわけで、たかちゃんが帰った後も、
せっせと穴を掘り、生ゴミを埋める私。
そうしてみると、びっくりするほど、ゴミの量が減った。
以前、隣町から、越してきた時は、
プラスチック類を分けるだけで、こんなに
ゴミが減るものかと驚いたが、生ゴミを出さなく
することによっても、びっくりするぐらい
ゴミが減る。
そして、週末になると、裏の畑の地面の空いてるところろ
せっせと掘るわけだが、掘っていくと、大きな石か
コンクリートの塊のようなものが、結構埋まっていて、
それを掘り出すのが、一苦労。
それでも、私が毎週末、裏に出て地面を掘る理由は、
実は、大きな石を掘り出した時、こうたんが言ってくれる
「ママって、すっげー!!」
という言葉のおかげかもしれない。
いやあ、人間って、褒められ慣れてないと、
思いがけず褒められたとき、必要以上に
がんばってしまうものかもしれません。
<この文章は、2006年8月6日MNS版「しょこらの ぷち 自然派生活」
に掲載した文章を再掲したものです。>