この写真は、私が日々使用している雑巾です。
まだ使えるかな~って、毎日思いこんなになってます。
なんか愛着がわいてくるんです。 ここまで使うと。 そして、使いやすい。
今日は、京都で麩屋を営む半兵衛麩(1689年創業)会長・玉置辰次さんのお話を
ご紹介します。
300数十年もの商いが続くには、訳がある。
勝手に思うままに60 商いは“始末”が大事
玉置辰次(半兵衛麩第11代当主・会長)
幼い頃、父と一緒に行った近所の風呂屋で、こんな話をしてもらったことが
ありました。
「新しい手拭いで顔を洗ったら気持ちええやろ。でも汚れて薄くなったからと
言って、すぐに捨てたらあかん。折り畳んで縫えば、雑巾になる。
その雑巾がボロボロになったら、干して機械の油拭きにすればいい。
その油拭きは火にくべるとよく燃えるから、風呂を炊く時に使えばいい。
そこまで使い切ってやっとお終いや。
だから新品を下ろす時には、ほんまにいま、それを下ろさんとあかんのかをよぉ
く考えなさい。
新品を下ろす時が『始まり』で、捨てる時が『終わり(末)』。
だから『始末』と言うのや。
この始末をしっかりするかせんかで、大きな違いが出てくる」
この時は洗い場の曇った鏡に指で、ある時は火鉢の灰に火箸で字を書くなど、
父はその時その場に応じた分かりやすい例え話を用いながら、商いの心得を聞か
せてくれたのでした。 以上
物の溢れきった昨今、もったいないというより、破れたら棄てるとか、壊れたら
棄てる、といった風潮が当たり前のようになっています。
守るもの・・・限られた資源を大切にする心
まだ使えるかな~って、毎日思いこんなになってます。
なんか愛着がわいてくるんです。 ここまで使うと。 そして、使いやすい。
今日は、京都で麩屋を営む半兵衛麩(1689年創業)会長・玉置辰次さんのお話を
ご紹介します。
300数十年もの商いが続くには、訳がある。
勝手に思うままに60 商いは“始末”が大事
玉置辰次(半兵衛麩第11代当主・会長)
幼い頃、父と一緒に行った近所の風呂屋で、こんな話をしてもらったことが
ありました。
「新しい手拭いで顔を洗ったら気持ちええやろ。でも汚れて薄くなったからと
言って、すぐに捨てたらあかん。折り畳んで縫えば、雑巾になる。
その雑巾がボロボロになったら、干して機械の油拭きにすればいい。
その油拭きは火にくべるとよく燃えるから、風呂を炊く時に使えばいい。
そこまで使い切ってやっとお終いや。
だから新品を下ろす時には、ほんまにいま、それを下ろさんとあかんのかをよぉ
く考えなさい。
新品を下ろす時が『始まり』で、捨てる時が『終わり(末)』。
だから『始末』と言うのや。
この始末をしっかりするかせんかで、大きな違いが出てくる」
この時は洗い場の曇った鏡に指で、ある時は火鉢の灰に火箸で字を書くなど、
父はその時その場に応じた分かりやすい例え話を用いながら、商いの心得を聞か
せてくれたのでした。 以上
物の溢れきった昨今、もったいないというより、破れたら棄てるとか、壊れたら
棄てる、といった風潮が当たり前のようになっています。
守るもの・・・限られた資源を大切にする心