愛しい二人の男

昨夜の話

がんじがらめに縛られ、動けないと、もがくのに、声が出ない。
悔しくて涙がでるを見た主人は、
『泣いて事を解決するな！』
といいながら、ニヤリと見た先に、彼がいた！

『あれは、喜んでいるんですよ』

と、いいました。

『違う！』

と、言いたいのに、声が出ない

服を少しずつ切り取りながら、密談する二人。
怖いから、目を閉じると、

『自分の世界に入るな！』

と、彼の声。
本当に怖くて震えがきた。

すると、主人が、
『緊張と想像は、最高のエッセンスだな』
と、いった。


その瞬間
今までの緊張と恐怖の中に、エロスが生まれました。
吐息が漏れたのです
自分の耳に、入ってきた声に、驚きました。

ちゃんと、彼は、聞いていたのですね

『ほら、やっぱり、喜んでいたでしょ』

と！

恥ずかしくて、消えて無くなりたい
嫌だ嫌だと、思う
燃えるように熱く、訳が分からなくなってしまい、意識が遠退いていきました。

薄れる意識の中、
『ほら、何もしないでも、いってしまう！』
と、主人の声
『そうですよ。喜んでいるんですよ』
と、彼

いったい、何時から二人は親密になったのだろう？
と、思っていた私でした。








夢の話ね