こんにちわ! 私です。
秋雨の金曜日ですが、これから外出します。
今日「日経ビジネスonline」で、
マーケティング・エクセレント・カンパニー=花王さんの、
「商品の“情緒的価値”を数値化-尾崎社長が高付加価値化の切り札として推進」
という記事を目にしました。
そこで今日は、「情緒的価値」ではありませんが、
私のブランド価値評価項目手法を使った“遊び”のお話です。
前職時に作成し、現在も販売中である、
『女性50アーティストブランド価値評価レポート』のデータを、
(こちらやあちらでも販売中なんです。宜しくお願いいたします)
「数量化理論Ⅰ類」という多変量解析手法を使って遊んでみました。
8月に「回帰分析」の記事を書きましたが、
「数量化理論Ⅰ類」はいわば「回帰分析」の“兄弟”です。
簡単に言えば、
「回帰分析」は、量的データで量的データを説明、
「数量化理論Ⅰ類」は質的データで量的データを説明するものです。
題して、
◆アーティストの「魅力度」に最も影響するブランド価値評価上位5項目
“遊び”というのは、
調査設計時、このような分析手法を使うことを想定していなかったので、
多少、無理をしてみたからなんです。
「数量化理論Ⅰ類」では、量的データを被説明変数(正確には「外的基準」)、
質的データを説明変数(正確には「アイテム」)としますが、
女性アーティストの「魅力度」を量的データに変換し、
どの質的データが、どの程度影響しているのかを数値化してみました。
*回帰分析の「回帰係数」は、数量化理論Ⅰ類では「カテゴリ・スコア」。
*「影響度」は、「カテゴリ・スコア」×データレンジ(最大値-最小値)で算出。
■基本価値
歌唱力がある
ハーモニーがよい
ボーカルの声質がよい
曲が洗練されている
曲の構成がよい
歌詞の内容が好き
■感覚価値(ヴィジュアル)
ファッションセンスがいい
ルックスがいい
セクシーな感じがする
楽曲と合っている
時代遅れでない
フレッシュな感じ
まず全体的な結果なんですけど、
女性アーティストの場合、上記12項目(カテゴリ)中、
1.ルックスがいい (感覚価値)
2.ボーカルの声質がよい(基本価値)
3.時代遅れでない(感覚価値)
4.フレッシュな感じ(感覚価値)
5.歌詞の内容が好き(基本価値)
の順で「魅力度」に対する影響度が高かったことです。
アーティストの場合、
歌唱力など私の言う「基本価値」の要素ばかり注目しがちなんですけど、
メディア化した「アーティスト」というブランドは、
ヴィジュアルなどの「感覚価値」が占める比率が高いんですね、当然ながら。
勿論、「純粋に音楽性で評価されたい」というアーティスト・エゴも、
よ~くわかりますし、そのフィールドで勝負しておられる方も少なくありませんが。
■浜崎あゆみ、大塚愛
で、タイトルの画像は、上記5項目が上位5項目となった、
浜崎あゆみのケーススタディです。下記にも入れました(↓)
(小さくて、よ~わからんですね。。。スンマセン)
「重決定 R2」が、「0.737」なので、
統計的にはこの結果で74%は説明できる、とザックリと理解して下さい。
(きちんと設計時に想定していれば、90%台だったかもしれません)
浜崎あゆみの場合、「魅力度」に最も貢献する項目は、
1.ルックスがいい (0.929)
2.歌詞の内容が好き (0.674)
3.フレッシュな感じ (0.596)
4.ボーカルの声質がよい (0.536)
5.ファッションセンスがいい (0.442)
という順。(カッコ内は「影響度」)
グラフのブルーの棒は「感覚価値」、コーラルの棒は「基本価値」の項目です。
因みに、上記5項目が同じでも、影響度の順が異なるケースは多く、
大塚愛の場合は、このようになります。(↓)
1.ボーカルの声質がよい (0.872)
2.ルックスがいい (0.712)
3.フレッシュな感じ (0.545)
4.時代遅れでない (0.451)
5.歌詞の内容が好き (0.441)
概して、女性アーティストの場合、
感覚価値の「ルックス」の影響度が高いのが特徴です。
■島谷ひとみ、BoA、綾瀬はるか
島谷ひとみ、BoAなどは、「ルックスのよさ」が影響度のトップです。
1.ルックスがいい (1.096)
2.歌詞の内容が好き (0.769)
3.フレッシュな感じ (0.493)
4.セクシーな感じがする (0.447)
5.時代遅れでない (0.377)
1.ルックスがいい (1.113)
2.時代遅れでない (0.614)
3.ボーカルの声質がよい (0.572)
4.フレッシュな感じ (0.409)
5.曲の構成がよい (0.376)
女優さんがアーティストとして歌うケースも多いんですけど、
綾瀬はるかの場合、特に「感覚価値」の影響度が高いですね。(↓)
1.ルックスがいい (0.872)
2.フレッシュな感じ (0.684)
3.セクシーな感じがする (0.555)
4.ファッションセンスがいい (0.452)
5.曲の構成がよい (0.393)
「基本価値」では、「曲の構成がよい」のみですね。
(著名な作家から、いい楽曲を提供されているのでよくわかりますが・・・)
と、ここで、Time is over.です。
次回に続きます。(この記事の校正も後日ということで)
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お読み頂き有難うございます。
(↓)クリックの程、宜しくお願い申し上げます。
秋雨の金曜日ですが、これから外出します。
今日「日経ビジネスonline」で、
マーケティング・エクセレント・カンパニー=花王さんの、
「商品の“情緒的価値”を数値化-尾崎社長が高付加価値化の切り札として推進」
という記事を目にしました。
そこで今日は、「情緒的価値」ではありませんが、
私のブランド価値評価項目手法を使った“遊び”のお話です。
前職時に作成し、現在も販売中である、
『女性50アーティストブランド価値評価レポート』のデータを、
(こちらやあちらでも販売中なんです。宜しくお願いいたします)
「数量化理論Ⅰ類」という多変量解析手法を使って遊んでみました。
8月に「回帰分析」の記事を書きましたが、
「数量化理論Ⅰ類」はいわば「回帰分析」の“兄弟”です。
簡単に言えば、
「回帰分析」は、量的データで量的データを説明、
「数量化理論Ⅰ類」は質的データで量的データを説明するものです。
題して、
◆アーティストの「魅力度」に最も影響するブランド価値評価上位5項目
“遊び”というのは、
調査設計時、このような分析手法を使うことを想定していなかったので、
多少、無理をしてみたからなんです。
「数量化理論Ⅰ類」では、量的データを被説明変数(正確には「外的基準」)、
質的データを説明変数(正確には「アイテム」)としますが、
女性アーティストの「魅力度」を量的データに変換し、
どの質的データが、どの程度影響しているのかを数値化してみました。
*回帰分析の「回帰係数」は、数量化理論Ⅰ類では「カテゴリ・スコア」。
*「影響度」は、「カテゴリ・スコア」×データレンジ(最大値-最小値)で算出。
■基本価値
歌唱力がある
ハーモニーがよい
ボーカルの声質がよい
曲が洗練されている
曲の構成がよい
歌詞の内容が好き
■感覚価値(ヴィジュアル)
ファッションセンスがいい
ルックスがいい
セクシーな感じがする
楽曲と合っている
時代遅れでない
フレッシュな感じ
まず全体的な結果なんですけど、
女性アーティストの場合、上記12項目(カテゴリ)中、
1.ルックスがいい (感覚価値)
2.ボーカルの声質がよい(基本価値)
3.時代遅れでない(感覚価値)
4.フレッシュな感じ(感覚価値)
5.歌詞の内容が好き(基本価値)
の順で「魅力度」に対する影響度が高かったことです。
アーティストの場合、
歌唱力など私の言う「基本価値」の要素ばかり注目しがちなんですけど、
メディア化した「アーティスト」というブランドは、
ヴィジュアルなどの「感覚価値」が占める比率が高いんですね、当然ながら。
勿論、「純粋に音楽性で評価されたい」というアーティスト・エゴも、
よ~くわかりますし、そのフィールドで勝負しておられる方も少なくありませんが。
■浜崎あゆみ、大塚愛
で、タイトルの画像は、上記5項目が上位5項目となった、
浜崎あゆみのケーススタディです。下記にも入れました(↓)
(小さくて、よ~わからんですね。。。スンマセン)
「重決定 R2」が、「0.737」なので、
統計的にはこの結果で74%は説明できる、とザックリと理解して下さい。
(きちんと設計時に想定していれば、90%台だったかもしれません)
浜崎あゆみの場合、「魅力度」に最も貢献する項目は、
1.ルックスがいい (0.929)
2.歌詞の内容が好き (0.674)
3.フレッシュな感じ (0.596)
4.ボーカルの声質がよい (0.536)
5.ファッションセンスがいい (0.442)
という順。(カッコ内は「影響度」)
グラフのブルーの棒は「感覚価値」、コーラルの棒は「基本価値」の項目です。
因みに、上記5項目が同じでも、影響度の順が異なるケースは多く、
大塚愛の場合は、このようになります。(↓)
1.ボーカルの声質がよい (0.872)
2.ルックスがいい (0.712)
3.フレッシュな感じ (0.545)
4.時代遅れでない (0.451)
5.歌詞の内容が好き (0.441)
概して、女性アーティストの場合、
感覚価値の「ルックス」の影響度が高いのが特徴です。
■島谷ひとみ、BoA、綾瀬はるか
島谷ひとみ、BoAなどは、「ルックスのよさ」が影響度のトップです。
1.ルックスがいい (1.096)
2.歌詞の内容が好き (0.769)
3.フレッシュな感じ (0.493)
4.セクシーな感じがする (0.447)
5.時代遅れでない (0.377)
1.ルックスがいい (1.113)
2.時代遅れでない (0.614)
3.ボーカルの声質がよい (0.572)
4.フレッシュな感じ (0.409)
5.曲の構成がよい (0.376)
女優さんがアーティストとして歌うケースも多いんですけど、
綾瀬はるかの場合、特に「感覚価値」の影響度が高いですね。(↓)
1.ルックスがいい (0.872)
2.フレッシュな感じ (0.684)
3.セクシーな感じがする (0.555)
4.ファッションセンスがいい (0.452)
5.曲の構成がよい (0.393)
「基本価値」では、「曲の構成がよい」のみですね。
(著名な作家から、いい楽曲を提供されているのでよくわかりますが・・・)
と、ここで、Time is over.です。
次回に続きます。(この記事の校正も後日ということで)
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