【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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「ギャル文化」衰退とマイルドヤンキー化

2014年11月26日 | マーケティング話
ちょっと前の日経電子版の記事ですが、『egg』『BLENDA』といったギャル系雑誌休刊の話題です。
そして11月19日の日経MJ一面は、ギャルの聖地「SHIBUYA 109」の地盤沈下と地方都市への出店の記事。

両記事で取り上げられた「現象」の根本的要因は共通しています。若年層人口の減少というデモグラ要因、スマホ普及というデバイス環境もあるも、トレンド要因として挙げられるのは「マイルドヤンキー」化です。

地元志向の強い「マイルドヤンキー」が増える中、「SHIBUYA 109」では「渋谷で来店を待っているだけではだめ」と、109の世界観を体感できる中継点の必要性を痛感しているといいます。

・過去の「ギャル文化」衰退の要因(「電通ギャルラボ」狩野珠奈氏)

(1) ファストファッションと張り合おうとした結果、109系の特徴である尖ったデザインが薄まり、どこにでもあるようなファッションになってしまったこと。
(2) SNSの普及で幅広い人と交流するようになり「自分の立ち位置を確認し、皆にわかるファッションを求めるようになった(かつてのギャル文化は「うちら文化」で仲間内でわかればよいという閉鎖的なもの)。
(3) 安室奈美恵のような一人のカリスマを追う時代からAKB48のように様々な個性を認め合う「群れの時代」へと変化した。

(1)と(2)(3)は、表面的には矛盾しているようですが、根本的には矛盾していません。わかりますか?

日経電子版では、ファッション業界のカリスマ、小島健輔氏(コジケン)がファストファッションの影響を語っています。
「ファスト化する風土」(三浦展)が語られて久しい今、「AEON」に代表される郊外型大型ショッピングモールは業態的には成熟期を迎えつつあるものの、まだ生活文化的には隆盛ということでしょう。

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