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新春国立劇場の大歌舞伎で大きな成長ぶりの、菊之助!

2011-01-21 00:11:07 | 観劇
新春国立劇場の大歌舞伎


昨年末の大役を果たしたばかりの菊之助が、お家の芸の土蜘蛛を織り込んだ、
新春恒例の復活歌舞伎で一回りも二回りも大きくなったように感じさせてくれました。
歌舞伎界の成長株として、頼もしいことかぎりなし、というところでしょうか。
大詰めの土蜘蛛の立ち回りで、ふと菊五郎とそっくりに見えて、びっくりしました。
まさか菊五郎はこんなに軽やかに動けない!!からわかったようなものです。

それにしても、菊五郎の人間性あふれるやくどころがまた、いいんですね。
初日の舞台をテレビで見せてましたが、
セリフを忘れて、相手役にごく自然に“ゴメンネ”と言って、笑いを取る、
なんていう愛嬌ぶり、ほかにはない、ですよね。
菊五郎劇団をひっぱり、まとめていくそういうお人柄がにじみ出て、
この通し狂言をみんなでつくっていった、それが感じられてとてもすてきです。
新春の歌舞伎、毎年新しいものを出していくのはさぞかし大変でしょうに。

菊五郎劇団の一員ではないですが、
時蔵、梅枝もいつも出演で、
梅枝は芸域が広がってきましたし、
時蔵の茨木、品が良すぎるんですが、芸で見せていたところなんぞはさすがです!

それから、菊五郎劇団の若手の成長もうれしいものです。
尾上右近、美しくなって、踊りも確かな歩みをしているし、楽しみです。
それにしても、最近になって知ったことですが、
清元の延寿太夫のご次男だったこと、清元梅吉&宗家のドキュメンタリーに出ていて初めて知りました。
なるほど、いつぞや高野聖でいいノドを聞かせてくれたこと、納得でした。

2011/01/19 観劇




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