便利屋

梅ジャムを作っているのだけれど「砂糖をどのくらい入れたらいいの？」
７０歳のみや子さんから電話です。

答えられるときはいいのですが、わからない時は、ネットで調べて書類を
作って車の運転ができないみや子さん宅まで届けます。

ある時は、ヨーグルトを作っているけどうまくできないので、紫桜さんの
作っている種菌がほしいと頼まれれば届けます。

私は便利屋です。知らぬ顔をしていればいいのですが、勉強になることも
多いので要望に応えています。間に合うことがあれば使ってもらえれば
いいかなと。


アジサイの咲く頃

あれから40年～

先日、姫路城に行った時に姫路城屋敷跡庭園の「好古園」を
散策して集合場所へ急いでいる時のことです。

"お先にどうぞ"と道を譲ってくれた花嫁さんら、思わぬ言葉がとても
さわやかで“きっといいご夫婦に”なられるだろと思いました。



写真を撮らせていただいてよろしいですか？勿論、笑って快諾です。
一生一代の晴れ姿、こんな時に怒る人はいないでしょう。でも私は
正面まで行ってカメラをむける心臓はありません。

帰路のバスの中では、漫談家の綾小路公磨のDVDが流れていました。
お馴染の「あれから40年～」年齢とともに変化する夫婦の豹変ぶりに
画面の場内は笑いに包まれています。

この花嫁さんらが、40年後も初心を忘れずに幸せに暮らしていける
世の中であることを願いつつ。


好古園