子宮体癌肉腫膣転移

2018-12-06 13:59:55 | 
放射線医診察の日…ハイパーサーミアを勝手に始めたことをお詫びした

放射線医Sは「アッ、そんなの大丈夫ですよ。
患者さんがご自分の責任でやられてる事ですから…気にしないでください」

Hの反応とは雲泥の差…

お陰で心が軽くなりますますHに不信感が募った

そんないろいろ有った10月のある日…わずかに膣出血が有った…

こんな時に何ッ!

乳腺科でPETで全身撮っているので見せてもらったが光る異常細胞は無い…

子宮体癌肉腫は市民病院で経過観察中で最近検査に行けてなかった…

約一年ぶり…行きづらかったが事情を話して予約を入れた

最初の主治医は関東に転居している間に転勤された
当時院内で派閥があり残ったのが今の主治医A医師…〇〇市民病院の副医院長である
おじいちゃんである
行くたびに同じことを聞かれて、それが間違いで、訂正しても又同じことを聞かれる…

最初に言われたこと
「〇〇医師は〇〇病院に転勤したけど、いいのかな?」
そして私のカルテを見て
「稀にこんなこともあるんだよね」

こんなこととは再発転移確実と思われる症例が再発転移することなく5年を迎えようとしている…
そういうことらしい…

戻って来た当初は真面目に3ヶ月毎に検査を受けていたが…母の介護もはじまって少しずつ遠のいてしまっていた

予約が取れいつものように細胞診をして3週間後の結果で…

検査機関からの回答が…癌では無い異常細胞
おそらく放射線によるものと思われる…

エッ…その時まだ放射線ははじまってなかった
乳ガンになりこれから放射線を始めると報告したことを検査機関に放射線治療中と記して細胞検査を送ったらしい…

まだその時放射線治療をしていないことを私に言われA医師「…そうだね〜…」
「癌では無い異常細胞って何ですか?」私
「何もかも患者が知る必要無いんだよ…今度は2ヶ月後ね」A医師

私の頭の中には「異常細胞」という言葉が消化されないまま残り…
それもだけど患者が知る必要が無いなんて…時代錯誤もいいところだ

この医師を切って転院することを決め看護士を呼んでもらった

看護士に転院先を紹介して欲しいから連携室にアポを取るよう依頼した

診察の時話しを聞いていた看護士だから事情はわかっていて…彼女も検査結果に疑問を感じていたらしい

看護士曰く「転院しても何か有ったら又こちらに回されますから…ここで違う医師に変更しましょう」

新しい医師の予約をとったのは1月…
私も手術、放射線治療、ハイパーサーミア…と
忙しかったし…既にこのことも含め精神的に疲れを感じていたのでそうしか出来なかった

でもこの間もささやかな出血は続いていた

1月O医師にて細胞診…優しい中堅の医師で…丁寧に診察して下さった…

「僕が診ても異常は無いと思うのですが…大丈夫でしょう…でも結論は細胞診の結果を見てからにしましょうね」

ホッとしたし主治医をチェンジして良かったと心から思った

2週間後…O医師の顔は曇っていた…

細胞診の結果は「子宮体癌肉腫の膣転移…可能性レベル5…MAX」

愕然とした…

O医師は言った「僕は肉腫転移の経験が有りません。症例の多い、経験値の高いがんセンターに行った方が良いです」

がんセンターは乳腺科でこの時後悔していたのでがんセンターは嫌だと私が渋ったからだ…

でもO医師の真剣な説得に私は了解

このO医師の判断がこれから起こるいろいろな難問に立ち向かうため必要な決断になる

そして看護士さんも何か有ったらいつでも来てください。お話しなら聞きますから…と言って下さった

でもO医師が再度診察しても癌に侵されている部分は膣内に目視するかとは出来なかった…

そして2月…重い心を引きずりながらがんセンターの婦人科の待合にいた…

主治医はK医師…また女医である…
この病院の婦人科では中堅…以前から女医に悪い印象しかないので(裏付けのある経験上)不安は募るばかり…

K医師はさっぱり、ハッキリ…でも偉そうなところはみじんも感じさせない…声と発言に優しさが溢れた医師だった…

細胞診…正直痛かった…
検査結果に転移癌のレベルMAXと出ている訳だからK医師は諦めずに探した…

15分くらい…私には長く感じられたが…
「有ったッ!こんなところか〜…そりゃわからないわ〜」

私から全身の力が抜けた…
ここから又PETとMRI検査がはじまった…

膣癌は思いもよらない場所に出来ていた

膀胱の裏…膣と膀胱の壁は1センチくらいの厚みしかなくて手術では膀胱を傷つける…又膣口に近いらしい

癌は20ミリ未満…小さいよと言ってもらえたが…A医師の段階で結果が出ていたらと思うと悔しい…

治療方針は放射線になり…既に終わっていた乳癌に引き続き放射線医Sが担当してくれることになった

今まで手術で癌を取り去って来たから…体に癌を残したままということに大きな不安を感じた

治療方針は決まったがPETでもう1箇所光る細胞が検出された

K医師は言いにくそうに「それがね〜、大腸でも光っているのよ」

「エエッー…」私…

「大腸内視鏡検査予約取るから…いい?」K医師

「わかりました。出来るだけ早くして下さい…」私…

あああーーッ…どうなっているんだ!私の身体!

この頃…私は既に新しいお仕事を始めていたのでそれをどうするか?…翌日お仕事に行ったら同僚が入院していた…

メンバーが不足している環境に同僚の入院…
病気のことは放射線治療をはじめる3月まで言えなかった

今回のことがなくても乳腺科の外来やハイパーサーミアは続けるので朝の短いパートを選んでいたのでそれからの検査も周りに知られずすることが出来た

この後仕事と治療…本当に大変だったけれど…
お陰で精神的にやられることはなかった…

到底真正面から向き合うことは出来なかった
それをお仕事の大変さと疲れが忘れさせてくれた

何が功をそうするか…わからないものである