全部が美しい

いつのまにか蕾は花咲き、しおれて、枯れる。
知らないうちに実がなり、落ち、土に還る。






人間の一生の見本のように、全部一緒くたに朝を迎える。




生き急いでいると言われたことがある。
でも、今日が終われるかどうか分らない自分、急がずにいられない。
出し惜しみしないで、からっぽになって終わりたい。
走って転んでも、なるべく前方に倒れたい。

私が美しいと思ったものをあなたにも見せたい。

青く光る建物

昼間はただ大きいだけ。くすんだ色で周りと同じ。
この時間だけ、ネオンの魔法で光る。

古い建築

銀座の裏通り。美しい建物がある。

引き戸が好きだ。ガラガラ、こんにちは。






こういう灯りも好きだ。あまり役に立たないとしでも。





こういう看板ももちろん好きだ。