鍵は靖國神社にあり
安倍総理の退任表明から土曜・日曜日を経た
本日のマスコミは、
後継を選ぶ自民党総裁選に出馬が予想される人士に関心が集中している。また、自民党内では新総裁を
全国にいる党員の選挙で選ぶか、国会の雁首だけで選ぶか
意見がまとまらず、まだ決まっていないという。
この安倍さんの辞任表明から本日までの
議員の動きと報道姿勢をみていて、
欠落しているのは、
「我が日本が、現在、如何なる国際情勢のなかにあるのか」
という認識である。
つまり、はっきり言って、
現在、
「平時」なのか?
「戦時」なのか?
アメリカのトランプ政権は、
中国共産党独裁体制は、
十四億の人民の利益を代表するものではなく、
自由主義、民主主義と真っ向から対立するものだ
という認識を表明し、
戦争の一歩手前の外交に踏み出した(7月23日、ポンペオ国務長官の演説)。
之、既に米中冷戦に入っているということだ。
そして、中共は、
南シナ海に二機の弾道ミサイルを撃ち込んで
南シナ海の航行の自由を主張するアメリカを牽制している。
日本においても、
尖閣諸島周辺海域と我が領空をみれば、
中共の公船(海警所属の軍艦)四隻が、
連日、我が接続海域に居座り、時に領海に侵入してくる。
同時に、我が領空への中国軍機の接近に対する
我が航空自衛隊のスクランブル発進は、
一日平均2~3回の密度である。
この空と海の状況は、
明らかに「戦争一歩手前の有事」、
つまり「平時」ではない。
そこで、
このようなときの内閣総理大臣の交代とは何を意味するのか!?
それは、自衛隊(軍事組織)の最高指揮官の交代を意味する。
つまり、
有事における軍の最高指揮官の交代は
如何に為されるべきなのか!?
戦場で最高指揮官が倒れた時、
空白は許されず直ちに最高指揮官を決定しなければならない。
この度の事態に、この発想がないのが残念である。
幹事長は、
全国の党員の投票はもちろん、
議員が雁首並べて派閥単位の選挙をする空白も許せない、
として、
安倍総理に、
無念にも戦場で倒れた司令官のつもりになって
直ちに次期総裁を指名されよ、
と迫られたらどうか。
次に、もう一つ大切なことを指摘しておく。
それは、
国家の永続にとっても、
一人の国民の人生にとっても
英霊の存在は死活的に重要だということだ。
つまり、
国の存続のために命を懸けた人々を忘れず敬意を払う国は強い。
従って、中共は脆く、我が国は強い。
しかし、英霊を無視する我が国は、
戦わずして中共に滅ぼされるであろう。
このことを知っているのが中共である。
だから、あれほど、
我が総理の 靖國神社参拝に反対する。
東日本大震災直後の3月17日早朝、
陸上自衛隊中央即応集団隷下の木更津に本部をおく
第一ヘリコプター団(金丸章彦団長)の
二機のCH47(チヌーク)は、
福島第一原発の上部が水素爆発で吹き飛んだ
灼熱の原子炉建屋の上空にホバリングして
合計40トンの水を原子炉内部に落とした。
この情景を見た救援(実は偵察)に来ていた中共軍の将官は、
金丸団長に次のように言った。
「日本人は、戦前も戦後も全く変わっていない。
簡単に命を懸けてくる。
もし、
日本に向けて核弾頭ミサイルを撃つ準備を始めたら、
日本人は確実に
飛行機に爆弾を積んでミサイルに突っ込んでくるだろう。」
これ、第一ヘリコプター団の原子炉建屋上空の
二機のチヌークは
我が国の最大の抑止力を中共に見せつけたのだ。
そこで、安倍総理に言う。
貴兄が、
次期総裁に指名した者、
もしくは議員総会で次期総裁に決まった者
を連れて、
二人で靖國神社に昇殿参拝されよ。
これが現在、
戦後最大の安全保障上の危機を迎えている我が国に
大きな抑止力を与える最大の方策だ。
今、
次期総裁選出馬に名乗りを上げている者の中には、
靖國神社には参拝しないという者がいる。
安倍総理よ、
このような者を最高指揮官の責任に於いて
断じて総理にしてはならん!
これ、貴兄の、最後の頑張りや!