読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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柴田哲孝著「ジミー・ハワードのジッポー」

2022-03-10 | さ行
いまだ癒えぬ戦争の影と米軍の闇を暴くサスペンス小説。2019年7月、小説家の桑島洋介はベトナム戦争を題材に新作を書こうと思い立ち、取材のため彼の国を訪れた。ベトナム人女性で、旧知の新聞記者ホアン・タオにホーチミン市内を案内してもらった折に、戦時中に米兵が所有していたらしいひとつのジッポーを、桑島は手に入れた。約50年前、激戦地で任務に就いていた兵士の名は「JIMMY HOWARD」と刻まれている。俄然、興味が湧いた桑島が調査に乗り出すと、次々に意外な事実が明らかになり、やがてアメリカで殺人事件が発生する。1968年、ベトナム戦争、クアンチでの或る出来事から、ジッポーに刻まれた所有者と思われる名前をアメリカに問い合わせた事から始まり、現在のアメリカ、現在のベトナム、戦争当時のベトナムのシーンなどスケールの大きい作品でした。細かなツッコミどころはあるが概ね楽しめた作品でした。
2021年11月U―NEXT刊

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