読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

横山秀夫著「深追い」

2010-05-11 | 横山秀夫
『組織を生きる。それは、失うことばかりの日常ではないはずだ。』(横山秀夫)
不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。
交通課事故係の秋葉は妖しい匂いに惑い、職務を逸脱してゆく・・・「深追い」他
「又聞き」「引継ぎ」「訳あり」「締め出し」「仕返し」「人ごと」の7つの短編集。
交通課,鑑識係,盗犯係,警務課,生活安全課,次長,遺失物係、地方都市三ツ鐘署に勤務する七人の警察官たちが遭遇した、人生でたった一度の事件。
事故と事件の狭間に揺れる様々な思惑を見事に描ききった警察小説。
『その日、彼らの眼に映る風景は確かに色を変えた。』
世間体を重んじる組織の中の人間の欲望と矜持、骨太な人間ドラマです。
2002年12月実業之日本社刊 新潮文庫

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