読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

笹本稜平著『時の渚』

2010-05-10 | さ行
第18回サントリーミステリー大賞&読者賞ダブル受賞作。
元刑事で今は私立探偵の茜沢は末期癌に冒された老人から、昔生き別れになった息子を探し出すよう依頼される。
茜沢は息子の消息を調査する中で、自分の家族を奪った轢き逃げ事件との関連を疑いだす。
人捜しと犯人捜し、お決まりの結末かと読み進める内見事にひっくり返る展開。
やがて明らかになる「血」の因縁と親子の絆、愛をめぐる悲劇。
主人公の茜沢にふりかかる無情ともいえる悲劇と因縁に呆然としながらも、
彼を救う真の絆の強さや温かさ新たなる出発を予感させるラストに感動したミステリーでした。

2001年5月 文藝春秋刊 文春文庫

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 柴田よしき著「RIKO-女神(ヴ... | トップ | 横山秀夫著「深追い」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

さ行」カテゴリの最新記事