読書備忘録

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数多久遠著「有事 台湾海峡」

2024-10-07 | Weblog
元航空自衛隊員の著者が書いた超リアル軍事サスペンス。 大陸に接した台湾領=金門・馬祖諸島(台湾有事の際の最初に狙われる地区)―その時日本は、重要影響事態から⇒存立危機事態⇒武力攻撃事態まで踏み切れるか。新安保法制下、戦火は回避できるのか。
202X年春、中国国家主席が「金門・馬祖は中国の安全保障上の脅威」と発言、対岸に戦力を集結させ始めた――!防衛担当内閣官房参与の蓮田は、首相から衆院の解散について意見を求められた。アメリカ大統領選の今年、解散が重なれば、日米の政治的空白を突いて、中国が軍事行動に出る可能性を懸念するも、首相は解散を断行。はたして中国はそれを好機と動き出したのだ。大陸に最短で数キロに接する金門・馬祖諸島は、第二次大戦後、台湾領として死守され、以降、複数回の交戦を経て、現在は緊張緩和が図られていた。だが、邦人救出に向かった空自機と中国軍戦闘機との接触事案が発生する。
 首相と蓮田らは、新たに整備された平和安全法制に基づき、重要影響事態、存立危機事態、そして武力攻撃事態の対応を協議。事態は刻々と緊迫の度を増し、一触即発の危機が迫っていた。・・・群像ドラマだが、人間ドラマ不在の展開で航空自衛隊の戦略が中心は難しかった。国内の在日スパイの中国人たちが送電線切断や列車脱線などのインフラ攻撃やデモ等国内混乱を仕掛けるシーンもあるがリアル感がなかった。
2024年8月祥伝社刊 

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