6月1日(日)午後4時30分から、国際交流会館 2階 交流ラウンジで、セミナー シリア:難民の今日と未来が開催されました。 主催は、Amil-l Hurriyya(アラビア語で、自由と希望)
シリアに留学をし、また、シリア・トルコ国境の難民キャンプで暮らした本田由希さんに、スライドで現地の様子を紹介していただきました。
シリアには、6つも世界遺産があるそうです。 古代都市ダマスカス、ポスラ、パルミラ、アレッポ、クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン、シリア北部の古代村落...
ダマスカスの街は正にタイムスリップしたような風景、そして白いバザール(スークと呼ばれる屋根のある家)、アレッポには城塞があり、石鹸が作られていたりもする。
ただ、これらの世界遺産は、爆撃、そして盗みが多発しているという... 悲しい現実がある。
2010年、チュニジアから始まった「アラブの春」 --- ただ、シリアは、今だ「冬」だという...
シリアでは原油の生産量が増加し海外からの旅行者が増加した。インフレも緩やかで投資も増えていた。一方、アラブの春が市民に飛び火して、政治体制や制度の改革を望む人たちが次第に改革を求め声を大きくしていった。デモが始まりました。 対立は、最初、政府対市民でしたが、市民と戦うことに耐えられたくなった兵士たちが政府軍に離反して「自由シリア軍」を結成した。 これに色々な勢力、外部の圧力など状況が泥沼化していった...
このような中、ダマスカス等にはチェックポイントでの検閲が始まり、物価が高騰した。 以前60円だった野菜が200円でも買えなくなった... 停電も頻繁になった... シャワー時、いきなり真っ暗に... お湯が出ない... たいへんなことは数え切れないほどであった...
さらに、国内は包囲されている地域があり、そこでは、子どもたちが飢え栄養失調、餓死する事態もあったという... 塩素ガスやサリンという化学兵器が使われることも...
ただ、これらはシリアのほんの一部であるという...
難民は10万人から15万人に及んでいるという... これは、熊本市の0歳から18歳の子ども、青年の数に匹敵する。
シリア国内避難民425万人、難民283人で計708万人、シリア人口の34%に昇る...
本田さんは、激戦下、日本からの避難勧告で、シリア人の「お父さん」と泣く泣く別れ、トルコに移動された。そして、トルコ側の難民キャンプに行くことになった。 そこでも貧困にある難民の方々の生活を目のあたりにすることになったそうです。オリーブの木がたくさんあったので、本田さんがオリーブには困りませんね、と話しをしたら、「オリーブに持ち主がいるので、許可なく、とったりしない、私たちはムスリムです。」と答えられたことが心に残っているそうです。 トイレ、シャワーにも困り、お金がないので診療所にもかかれない...
日本における難民のことにも触れられました。
シリアの人たちは、「戦争があってもシリアが自分たちの故郷であることに変わりない。神様が私たちがこの試練を乗り越えるかをみらている、だから私たちは乗り越えたい」と、みんな希望を持っている。
世界のみんなが平和になる発明を考えたい。
本日のセミナーには、52名の方々にご参加をいただきました。 苦境の中にも精一杯生きている人たち、そんな彼らは「乗り越えたい」という意志をもっている、そして、遠く離れていても私たちにできることがあるのではないだろうか? まず第一歩として、シリアの人たちのことを知ることが出来た... 次は、これを広めていくことが出来ると思う。
シリアに留学をし、また、シリア・トルコ国境の難民キャンプで暮らした本田由希さんに、スライドで現地の様子を紹介していただきました。
シリアには、6つも世界遺産があるそうです。 古代都市ダマスカス、ポスラ、パルミラ、アレッポ、クラック・デ・シュヴァリエとカラット・サラーフ・アッディーン、シリア北部の古代村落...
ダマスカスの街は正にタイムスリップしたような風景、そして白いバザール(スークと呼ばれる屋根のある家)、アレッポには城塞があり、石鹸が作られていたりもする。
ただ、これらの世界遺産は、爆撃、そして盗みが多発しているという... 悲しい現実がある。
2010年、チュニジアから始まった「アラブの春」 --- ただ、シリアは、今だ「冬」だという...
シリアでは原油の生産量が増加し海外からの旅行者が増加した。インフレも緩やかで投資も増えていた。一方、アラブの春が市民に飛び火して、政治体制や制度の改革を望む人たちが次第に改革を求め声を大きくしていった。デモが始まりました。 対立は、最初、政府対市民でしたが、市民と戦うことに耐えられたくなった兵士たちが政府軍に離反して「自由シリア軍」を結成した。 これに色々な勢力、外部の圧力など状況が泥沼化していった...
このような中、ダマスカス等にはチェックポイントでの検閲が始まり、物価が高騰した。 以前60円だった野菜が200円でも買えなくなった... 停電も頻繁になった... シャワー時、いきなり真っ暗に... お湯が出ない... たいへんなことは数え切れないほどであった...
さらに、国内は包囲されている地域があり、そこでは、子どもたちが飢え栄養失調、餓死する事態もあったという... 塩素ガスやサリンという化学兵器が使われることも...
ただ、これらはシリアのほんの一部であるという...
難民は10万人から15万人に及んでいるという... これは、熊本市の0歳から18歳の子ども、青年の数に匹敵する。
シリア国内避難民425万人、難民283人で計708万人、シリア人口の34%に昇る...
本田さんは、激戦下、日本からの避難勧告で、シリア人の「お父さん」と泣く泣く別れ、トルコに移動された。そして、トルコ側の難民キャンプに行くことになった。 そこでも貧困にある難民の方々の生活を目のあたりにすることになったそうです。オリーブの木がたくさんあったので、本田さんがオリーブには困りませんね、と話しをしたら、「オリーブに持ち主がいるので、許可なく、とったりしない、私たちはムスリムです。」と答えられたことが心に残っているそうです。 トイレ、シャワーにも困り、お金がないので診療所にもかかれない...
日本における難民のことにも触れられました。
シリアの人たちは、「戦争があってもシリアが自分たちの故郷であることに変わりない。神様が私たちがこの試練を乗り越えるかをみらている、だから私たちは乗り越えたい」と、みんな希望を持っている。
世界のみんなが平和になる発明を考えたい。
本日のセミナーには、52名の方々にご参加をいただきました。 苦境の中にも精一杯生きている人たち、そんな彼らは「乗り越えたい」という意志をもっている、そして、遠く離れていても私たちにできることがあるのではないだろうか? まず第一歩として、シリアの人たちのことを知ることが出来た... 次は、これを広めていくことが出来ると思う。